戦う順番
一回戦・妹紅 慧音 永琳 魔理沙
二回戦・レミリア 咲夜 ルーミア フラン
三回戦・霊夢 裕也
★
【龍神】
「どうだ?決まったか?」
龍神が目を開けて来て、そう聞いて来た。
【裕也】
「ああ、いいぜ。」
【龍神】
「さあ、最初はどいつだ?」
【永琳】
「私達よ。」
【龍神】
「ほう。最初は、歴史を操りし混血者に、人の道を外れて無限の命を宿し者と、罪を犯せし月の煩悩から、人の付き合い方をしらぬ人間か。何と纏まりのないチームだ。」
【魔理沙】
「うるさいぜ!確かに私達は、一緒に戦った事はないぜ?だがな、そんなのは関係ない!だって、問題は協力しようと言う気持ちだ!」
【妹紅】
「はっずい事を平気で言うな。だが、確かにそうだ。なあ、慧音」
【慧音】
「ふう。変わったな妹紅。」
【妹紅】
「そうか?」
【慧音】
「ああ。(だって、昔は相手の事など考える事が出来なかったからな。)さて、永琳さん?でしたっけ。行きましょうか。」
【永琳】
「ふふ。そうね。」
【龍神】
「なら、他の奴らは。」
龍神は腕を前に出した。すると水のバリアみたいな物が現れ裕也達を囲んだ。
【裕也】
「なんだこれは?」
【龍神】
「これは邪魔が入らない様にするバリアだ。どんな事をしても破る事は出来ない。ただし、俺を一回ごとに倒すと次の物が出来る様になる。そう言う物だ。」
龍神はそう言った。
【レミリア】
「フラン。あんたの能力で何とかならない?」
【フラン】
「無理だよ。これには目がないから。」
【レミリア】
「そう。」
【龍神】
「貴様らはそこで見ていろ。さて、来ないのか?なら、こっちから行く!」
龍神は水の弾幕を繰り出した。
【魔理沙】
「へっ!こんなの!」
魔理沙が弾幕を出そうとした瞬間。
【慧音】
「! 離れろ!魔理沙!」
【魔理沙】
「へ?んな!?」
魔理沙は驚いた。何故なら、弾幕が幅を広げたからだ。魔理沙はいきなりの事で止まる事が出来ず、水の弾幕を浴びるかと思ったその時。
【妹紅】
「危ない!」
【魔理沙】
「うわっ!」
妹紅は寸前の所で魔理沙を押しのけ、自分が身代わりになった。
【妹紅】
「んぐ!?(い、息が。)」
妹紅は水の塊に顔全体を包まれて、苦しそうだ。
【慧音】
「も、妹紅!!!き、貴様ぁぁぁぁ!!」
【永琳】
「ま、待って!今行ったら!」
【慧音】
「うるさい!邪魔だ!どけ!」
慧音は止めた永琳を押しのけ、妹紅の所に向かった。しかし。
【龍神】
「ふん。この程度で取り乱すとはな。」
【慧音】
「どけっつってんだよ!この野郎!」
慧音はそう言うと、姿が変わった。 髪が緑色になり、角が生えた。
【龍神】
「ほう。憎しみで半獣化しおったか。だが。」
【慧音】
「ぐうっ!?!?があぁぁぁぁ!!」
慧音は龍神を自慢の頭突きで破ろうとしたが、逆に慧音の頭に頭突きをした。めきっ!と、言う嫌な音が周りに鳴り響いた。龍神はそのまま慧音の角を掴みおもっきり顔を殴った。
【妹紅】
「ごぼが!(慧音!)」
妹紅は自らの体を炎の塊にし、水を蒸発させた。
【龍神】
「ふむ。中々、やる様だな。」
龍神は少しだけ安心をした感じであった。
【妹紅】
「慧音!おい!慧音!しっかりしろ!」
妹紅は慧音のそばに歩み寄った。慧音の姿は、頭から血が出ており、顔にはかなり大きい傷が付いていた。
【慧音】
「・・・・」
妹紅の呼び掛けに慧音は何も反応しない。
【龍神】
「ふん。行き込んで来たはいいが、その程度の力で私に勝つつもりか?一生勝てないな。」
【妹紅】
「く!」
妹紅は何も言い返せなかった。
【龍神】
「期待外れだ。」
皆は動けなかった。何故なら自分達がどんなに頑張ったって、こいつには勝てないと確信してしまったからだ。だが、そんな中でも、まだ諦めていないやつがいた。そう。魔理沙、裕也、霊夢の人間チームだ。水のバリアは全ての攻撃、声が吸収される使用だ。だからしゃべれたのは、魔理沙だけだった。
【魔理沙】
「ふざけるな!」
【妹紅】
「魔理沙?」
【永琳】
「魔理沙?」
【魔理沙】
「私達はまだ負けてない!」
【龍神】
「ふん。何を言っている。思い知っただろ。どんなに頑張ったとして、この私に勝てるわけがない。」
【魔理沙】
「へへ。それはどうかな。」
【龍神】
「なに?」
【魔理沙】
「永琳!お前は慧音の治療、妹紅は外れ玉が来ない様にしておくんだぜ!」
【永琳】
「! ええ!」
【妹紅】
「わ、分かった。」
【龍神】
「ふん。無駄な事を。」
【魔理沙】
「へへ。そいつは、どうかな?絆の力!お前に見せてやるぜ!」
魔理沙はそう言った。すると、魔理沙の髪が伸び、霊力が上がった。
【龍神】
「なに!どう言うわけだ!」
【魔理沙】
「へへ。教えてやる。裕也の能力に、仲間の力を借りる程度の能力があってな?その能力は、仲間が近くにいるなら、そいつも力が上がるんだ。」
【龍神】
「ほう。しかし、何故貴様だけなんだ?他の二人は?」
魔理沙は力強くこう答えた。
【魔理沙】
「力って物は、修行や鍛錬をしたら強くなる物だと私は思っていた。でも、違うんだよ。確かにそれも大事だ、でもな?裕也を見て分かったんだ。こいつは自分が一度信用をした奴なら、どんな状況にもそいつの味方をする。」
【龍神】
「だから一体なんだと言うのだ!」
【魔理沙】
「わっっっかんねえ奴だな、私達は裕也の仲間だからここに来た。仲間は人を、妖怪を強くするんだぜ?」
【龍神】
「戯言を!」
【魔理沙】
「戯言かどうか、確かめてみるか?」
【龍神】
「ほざけ!三下が!」
龍神は弾幕を打ちながら魔理沙に突進をして来た。だが、魔理沙は、その弾幕を全てよけた。
【龍神】
「なに!?」
【魔理沙】
「へ!甘いぜ!今度はこっちの番だ!」
魔理沙は龍神が自分の前あたりに来た時にタイミングを合わせて、スペルを発動させた。
【魔理沙】
「は!油断したな!今なら使える!私の奥義行くぜ!」
魔理沙はスペルを八卦炉に取り付け、自分が乗っていた箒に装着してこう唱えた。
魔心「真・ファイナルマスタースパーク」
すると、箒が大きい砲台見たいな形になりそこから巨大な赤色のマスタースパークが放たれた。
【龍神】
「なに!?ぐあぁ!」
龍神はモロに食らってしまった。
【魔理沙】
「へ、へへ。どうだ。」
魔理沙は龍神を見た。そこには、片腕がなくなっていた龍神がいた。
【龍神】
「ぐうぅ。中々やる。」
【妹紅】
「すげえ。これなら。」
妹紅達は少し離れた場所で慧音の治療をしていて、魔理沙の戦いを見ていた。
【慧音】
「ぐっ・・・・うぅ・・・・」
【妹紅】
「あ!慧音!気が付いたか!よ、よかった~。」
【慧音】
「も・・・・妹紅。魔理沙を手伝ってくれ。今の・・・・ままでは、勝てない。」
【妹紅】
「え?どういう意味?だって、魔理沙が押しているじゃないか。」
そう、誰がどう見ても魔理沙が押しているように見えていた。しかし。
【慧音】
「し・・・・かし。今の・・・・魔理沙は、体力を・・・・使い果たしている。」
【妹紅】
「え?」
妹紅はそんな素振りを見せていない魔理沙に驚いた。
【妹紅】
「だっ。だって、魔理沙はそんな素振りは。」
【慧音】
「ふ。気づ・・・・かないのも、仕方が・・・ない。何故なら、魔理沙は、私たちの・・・・誰かを、待っている。その・・・・為、悟られてはいけないからな。」
慧音は苦しそうにそうつぶやいた。そして、その後にこう続いた。
【慧音】
「私・・・・は、見ての・・・・とう、り。むり、だ。」
【妹紅】
「だったら!永琳!お前がいけよ!」
【永琳】
「別に言ってもいいけど、あんたは慧音の治療をきちんと出来るの?」
【妹紅】
「そ、それ、は。」
妹紅は青ざめていて、唇を噛んでいた。決められない自分に、何も出来ない自分に。そして、何も言い返せない自分に。
そんな様子を見ていた慧音は、寝ながら妹紅の襟首を掴み怒鳴り上げた。
【慧音】
「妹紅!!お前はお前にしか出来ない事があるだろう!!昔、教えた筈だ!!今の自分に出来る事を精一杯やれって!!!私はお前に言った筈だ!!お前はこんな所でなにしている!!魔理沙が!!私たちの仲間が必死に戦っているのに、妹紅!お前は、過ちを犯すつもりか!!ぐっ・・・・がは!」
慧音はいきなり苦しみだし、吐血した。
【妹紅】
「け、慧音!?お、おい!一体どうしたんだ!!おい!!!!」
妹紅は心配そうに慧音に呼び掛けた。
【永琳】
「! ダメよ、これ以上喋っちゃあ。」
【妹紅】
「お、おい、永琳。これは、どういう意味なんだよ!!」
【永琳】
「どうしたもないわよ。慧音は、多分。頭にヒビと肋骨が折れていて、本当は喋れる状態じゃないのよ。それを、貴女の為に無理して喋っていたのよ。」
【妹紅】
「そ、そんな。」
【永琳】
「貴女はどうしたいの?このまま自分で出来る事があるのに、何もしないでただ最悪の結果にするか、今の自分に出来る事を精一杯やって、最悪の結果を回避するか、貴女はどうしたいの。」
【妹紅】
「わ、私は。」
妹紅はふいに魔理沙を見た。
【龍神】
「ふん。疲れて来てるぞ。」
【魔理沙】
「へ!そう言うお前だって片腕がないだろ。お互い様だ。」
【龍神】
「ふん。ぜえあぁ!」
【魔理沙】
「ふっ!はっ! !がはっ!」
龍神は弾幕を打ち出した。魔理沙はそれをよけていたが、龍神は弾幕を囮に使い、魔理沙の腹にパンチを食らわせた。魔理沙は少し体制を崩したが、立て直した。しかし、さっきの攻撃が効いたのか魔理沙はふらついていた。
【魔理沙】
「はあ・・・・はあ・・・・うっ・・・・くっ。」
【龍神】
「ここまでの様だな。仲間は来ない、霊力も尽きかけている。さあ、ここで・・・・死ね。」
龍神はさっきより強く、そして、大量の弾幕を打ちながらその上に、また大量の弾幕を打ち出した。龍神はそれに紛れ込んだ。
【魔理沙】
「なに!くっ!よけきれない!くそ!」
魔空「スターダストブレイヴ」
魔理沙は八卦炉強く握って、そう唱えた。すると八卦炉から大量の雪の結晶が流星の様な降り注ぎ大量の弾幕を相殺した。しかし、八卦炉にヒビが入った。
【魔理沙】
「ぐう。やっぱり耐えれないか。これ以上は。」
【龍神】
「よく耐えたな。もう諦めたらどうだ?」
【魔理沙】
「・・・・確かに、諦めた方が楽かもしれないけど、人間って言うのは諦めが悪くってな!それに、仲間を信じるのが人間ってヤツなんだぜ?しかも、どんなに遅くても来るって信じるんだ。少なくとも私はそう思うぜ。」
妹紅はその光景を見ていた。
【妹紅】
「魔理沙。・・・・私は。」
【慧音】
「妹紅・・・・聞いてくれ。」
【妹紅】
「慧音!?気が付いたのか!」
【永琳】
「喋っちゃダメよ。傷に触るわ。」
慧音は苦しそうに喋った。
【慧音】
「昔の・・・・話だ。ある男がいた。その・・・・男は、熱くて、そして、芯がしっかりしているヤツだった。ぐぅぅ・・・・そ、その、男が言ったんだ。俺はある兄弟にこう言ったんだって。」
慧音は一旦間を開けそして話を続けた。
【慧音】
「俺を信じるお前じゃなく、お前を信じる俺でも無く、お前を信じるお前自信を信じろ。って、いっ、た、んだ。その・・・・・・意味が・・・・分かるか?妹紅。」
【妹紅】
「わかんないよ。慧音。」
【慧音】
「うぐぅぅ・・・・そ、そうか。その意味、はな?お前はお前自身だ。誰の何者でもない。私を信じてる自分でも無く、自分を信じてる私でも無く。自分自身を信じてそして、決めろ。そう言う意味があるんだ。だ、だか、ら。お前、が、きめ・・・・・・」
慧音はそこから喋らなくなった。
【妹紅】
「慧音!?慧音!おい!慧音!」
妹紅の呼び掛けに慧音は答えない。
【妹紅】
「永琳!慧音は!慧音は!」
【永琳】
「・・・・安心しなさい。気絶しただけだわ。でも、危ない状態には変わりしないわね。」
【妹紅】
「よかった。」
【永琳】
「妹紅。私は何も言わないわ。慧音の言葉を聞いて、貴女がどう思ったかは知らない。でも、これだけは言える。甘ったれてんじゃないわよ!普段のあんたはいつも強気だったでしょ!しかも、大切な人の言葉を聞いても悩んでいる!あんたは慧音を!裕也を!信じていないの!?ならどうしてここに来た!答えろ!藤原妹紅!」
永琳はそういいながら妹紅を引っ叩いた。
【妹紅】
「ぐっ!・・・・そうだ。何を悩んでいたんだ。自分自身を信じろ、か。そうだよな!私は、いや、俺は怖かったのかもしれない。昔の自分に戻るのが、だけど、もう迷わない!俺は!慧音の、仲間の為に!昔に戻る!」
妹紅はそう言うと、魔理沙の元に飛んで行った。
【永琳】
「ふふ。若いわね。いや、私だってまだ若いけど。」
【慧音】
「はは。強がり、ですかな?」
【永琳】
「あら?目が覚めたの?」
【慧音】
「まあ、な。」
【永琳】
「・・・・一つ、聞かせてもらっていいかしら?」
【慧音】
「なんだ?」
【永琳】
「さっきのあの言葉。あれは誰の言葉なんだ?」
【慧音】
「ふふ。さあね。顔も、名前も思い出せないわ。でも、その人が、好きだったって事は覚えているんだ。」
【永琳】
「そして、さっきの言葉ね。」
【慧音】
「そうだ。まあ、今の私たちは眺めているだけだがな。」
【永琳】
「・・・・そうね。がんばんなさい。魔理沙、妹紅。」
慧音、永琳はそういいながら上で戦っている二人を眺めていた。今の自分たちに出来る事を精一杯やって。
★
【魔理沙】
「く、そ。」
【龍神】
「くくく。ここまでだな。よく耐えたと褒めてやろう。だが、これで終わりだ。」
魔理沙はピンチな状態にいた。慣れない魔法の連発。よける事に使った精神。全てが限界に来ていた。龍神はそんな魔理沙に気付き、とどめを刺すところだった。
【龍神】
「さよならだ。」
【魔理沙】
「ちき、しょう。」
龍神の手から弾幕が放たれた。魔理沙は諦め目をつむった。しかし、いつまで立っても振動が来ないから何事かと思い、目を開けた。そこにいたのは。
【魔理沙】
「妹紅!」
妹紅は弾幕を握りつぶしていた。
【妹紅】
「またせたな。」
【魔理沙】
「遅いぜ。」
【妹紅】
「悪い。だが、もう大丈夫だ。」
【魔理沙】
「なあ、一ついいか?」
【妹紅】
「なんだ?」
【魔理沙】
「私達、性格と言うか、口調変わっていないか?」
【妹紅】
「そうだな。だが、何時の間にかもどっているものだ。そして、お前は何故元気そうに話している?」
【魔理沙】
「む!思い出したら痛みが。」
【妹紅】
「そうかい。まあ、いい。下がっていろ、魔理沙。」
【魔理沙】
「いや、まだ大丈夫だ。確かに、辛いけど、まだやれる!」
魔理沙は汗だくな顔で答えていた。
【妹紅】
「そうか、無理はするなよ?」
【魔理沙】
「ああ。」
【龍神】
「今更、一人増えたて無駄だ。貴様らは私に勝てない。」
【魔理沙】
「へ、そうつぁあどうかな。」
【妹紅】
「ま、やれるだけやるか。」
【魔理沙】
「くるぜ。」
【妹紅】
「ああ。」
【龍神】
「死ねぇぇ!!」
龍神は弾幕を展開した。妹紅と魔理沙は華麗に避けた。
【龍神】
「なに!」
【妹紅】
「なにを驚いてやがる。今度はこっちから行くぞ!魔理沙!」
【魔理沙】
「ああ!」
魔理沙と妹紅は初めて合わせたとは思えない連携技を使った。最初に魔理沙が弾幕をばら撒いた所に少しずらした場所に、今度は妹紅弾幕をばら撒いた。龍神は逃げる場所すらない弾幕を相殺して行きながら道を作り、避けていた。
【妹紅】
「魔理沙。」
【魔理沙】
「なんだ?」
【妹紅】
「俺も信じてみるよ。ここにいる皆を。」
【魔理沙】
「そうか。ならそれまで待っててやる。まだ向こうさんは掛かりそうだしな。」
そう、魔理沙の言う通り龍神はまだ弾幕の相殺に追われていた。
【妹紅】
「サンキュー。」
妹紅は目をつむった。
【妹紅】
「(ふう。まさか、人を嫌った俺が人を本気で信じる様になるとは。何が起こるか分かったもんじゃないね。なあ、慧音。)」
妹紅は暫くそうしていたが、だんだん姿が変わって来た。髪が黒色に戻り目の色は吸い込まれそうな黒色になっていた。妹紅は目を開けた。
【妹紅】
「これは、俺がまだ人間だった頃の姿?ふふ。成る程ね。しかも、能力も変わってるな。これが、今の俺に必要な力ってか?」
【魔理沙】
「妹紅、その姿は?」
【妹紅】
「俺の本来の姿、だな。そして、裕也の能力。その本質がわかったぜ。」
【魔理沙】
「本質だと?」
【妹紅】
「裕也の能力に、仲間の力を借りる程度の能力があるよな?そして、その延長として築いた絆の仲間の力を上げる。そう思っていた。」
【魔理沙】
「どう言う意味だ。」
【妹紅】
「早い話が、力が上がるわけじゃないんだ。」
【魔理沙】
「と、言うと?」
【妹紅】
「それじゃあ聞くが、何故姿が変わる?霊力が上がるだけでいいだろうに。」
【魔理沙】
「確かに。」
【妹紅】
「そして、俺は昔に戻った。それに、能力が変わっている。これらを組み合わせたら、出てくる答えは一つ。仲間の力を借りる程度の能力の延長は、信頼されている仲間を今の状態で最も力が強い時の姿に変える程度の能力。これしか考えられない。」
【魔理沙】
「つまり、私達が強くなればそれだけ裕也の能力で増幅した時の力も上がるって意味か?」
【妹紅】
「早い話がそうだな。それと、追加だ。お前も知っているだろう、嘘偽りのない信頼が必要だ。しかも、不純な意味で力を求めると、強くなる代わりに痛みと苦しみが来るらしいからな。」
【魔理沙】
「何故そんな事を知っている。」
【妹紅】
「さあな。おっと、話もここまでだ。」
龍神はようやく抜け出せたみたいだった。
【龍神】
「よくもやってくれたな!」
龍神は誰から見てもわかるくらいに起こっていた。
【魔理沙】
「へ!スカしているからだぜ!」
【龍神】
「く!うるさい!」
龍神は弾幕をデタラメに放った。
【魔理沙】
「ほっ!やっ!とっ!」
【妹紅】
「ふっ!やっ!とりゃあ!」
二人は弾幕を避けていた。
【魔理沙】
「行くぜ!妹紅!」
【妹紅】
「ああ!魔理沙!」
魔理沙はスペルを取り出し、妹紅は避けながら龍神に近寄った。
【魔理沙】
「避けれよ!」
彗星「ブレイジングスター」
大量の星屑とともに魔理沙は箒後と回転しながら龍神に突進をして来た。
【龍神】
「なんだと!?ぐあ!」
【妹紅】
「まだだぞ!くらえ!」
「インペリシャブルシューティング」
妹紅の手から一つの弾幕が放たれた。その弾幕は、形を持ってはおらず、伸びたり、曲がったり、大きくなったり、分裂をして増えたりと、いろいろな形で龍神を攻撃した。
【龍神】
「がはっ!ぐうぅぅ。な!しま!がぁぁぁ!」
龍神は全ての弾幕に当たり倒れた。
【魔理沙】
「やったか?」
【妹紅】
「わからん。」
砂埃が晴れ、龍神の姿が見えた。龍神は仰向けで倒れていた。
【魔理沙】
「やったぜ!妹紅」
【妹紅】
「ああ!魔理沙!」
二人は喜んでいたが、龍神はゆっくりと立ち上がった。
【魔理沙】
「な、なんだ。まだやるのか?」
魔理沙が警戒したが、龍神は立ったまま動かなくなった。暫くそうしていたが、いきなり龍神の体が軋みだし、姿を変えた。最初は、少年の姿をしていたが、体格は青年男性より少し高く、体が鱗に覆われていた。
【龍神】
「・・・・」
【魔理沙】
「よくわからないが、来ないならこっちから行くぜ!」
【妹紅】
「ああ!」
二人は龍神に突進をした。しかし、龍神はそれを軽く避け、魔理沙と妹紅の顔に手を当て、弾幕を放った。
【魔理沙】
「んぐばぁぁぁぁ!」
【妹紅】
「くぅおぉぉぉぉ!」
魔理沙と妹紅は言葉にならない痛みを受けた。そのまま倒れそうになるが、龍神の蹴りによって、二人は吹き飛ばされた。
【魔理沙】
「あぐ・・・・う・・・・」
【妹紅】
「ぐ・・・・ぐう・・・・」
龍神はそんな二人を興味がない様な感じに、無視をした。
【永琳】
「魔理沙!妹紅!」
永琳はゆっくりと慧音をおき、直ぐに二人の元に向かった。
【永琳】
「あいつ、私がいる場所に。・・・・今はそれより。二人の治療が優先ね。」
永琳は二人の治療を始めた。
★
【龍神】
「さあ、二回戦を始めようか。」
龍神がそう言うと二回戦に戦うレミリア達がバリアから放たれた。
【レミリア】
「あら?いいわね。さあ、行くわよ、フラン、咲夜、ルーミア。
」
【フラン】
「わかった。お姉さまもカリスマが切れない様にね!」
【レミリア】
「な!?あ、甘く見ないでよ!」
【フラン】
「はいはい。わかった、わかった、お 姉 さ ま。」
【レミリア】
「う~~~そんな事ないもん。」
【フラン】
「はいはい。わろす。わろす。」
いきなり始まった二人の言い合いに止めようとしたルーミアであったが、咲夜が止めた。
【ルーミア】
「なんだ、咲夜。」
【咲夜】
「止めるなんてそんなもったいない。」
【ルーミア】
「はあ?どう言う意味だ?戦いにならないだろ?」
【咲夜】
「いや!今一時この幸福の時間を!」
【ルーミア】
「ばかか!いいから戻る!レミリア!フラン!お前らもだ!きちんとしろ!」
【レミフラ】
「「う~~~わかったわよ。」」
レミフラは全く同じタイミングでそう言った。それを聞いた咲夜は鼻血を吹き出したが、直ぐに拭き取り戦闘体制に入った。
【ルーミア】
「はあ。さて、待たせたな。龍神。」
【龍神】
「最後の話は済んだか。」
龍神は無表情で答えた。それに対抗してか、レミリアは威厳たっぷりとこう答えた。
【レミリア】
「ふふ。そう言うあなたはどうなのかしらね。あなたの方が最後になるかも知れないわよ?」
【龍神】
「さっきのとは別人だな。仮にも、残されし最後の吸血王と言った所か。」
【レミリア】
「あら、私にぴったりの二つ名じゃないのよ。闇の王たる私にぴったりだわ。」
【ルーミア】
「あー、レミリア?非常に言い辛いが、龍神が付けた私の二つ名は、幻想に集いし最も黒く、そして全ての闇を統べる王、だ。」
【レミリア】
「なによそれ!そっちの方が強そうじゃないのよ!」
【フラン】
「まあまあ、落ち着いて、お姉さまもかっこいいから。」
【レミリア】
「フラン~ありがと~!」
レミリアはフランを抱きしめた。
【龍神】
「姉より姉らしいな。最も幼き破壊神よ。」
【フラン】
「破壊神か、まあ、仕方ないわね。」
フランはボソっと小声で答えた。
【咲夜】
「お嬢様方、そろそろいかないと。」
【レミフラ】
「「うん。そうだね。」」
レミリアとフランはくっ付いていたが、咲夜の一言で離れた。
【龍神】
「ふん。あの二人を静めたか。時を操りし罪深き人間よ。」
【咲夜】
「あら、それは私の二つ名かしら?私にぴったりね。まあ、そんな事は関係ないわね。」
【龍神】
「ほう、それはどう言う意味だ?」
【咲夜】
「こう言う意味よ!」
咲夜は時を止めて、ナイフを龍神の周りに設置した。
【龍神】
「はっ!」
龍神は衝撃波を生み出しナイフを叩き落とした。
【咲夜】
「ちっ。こんなもんじゃ効かないか。」
【レミリア】
「咲夜、一人で先行しない。皆で行くわよ。」
【咲夜】
「申し訳ありません。」
咲夜はそう言うと一歩下がった。
【龍神】
「どうした?何故こない。俺を殺しに来たんじゃないのか?」
龍神の煽りにもレミリアは動じなかった。
【レミリア】
「ええそうよ?でも、そんな見え見えの挑発には乗る気はないわ。」
【龍神】
「ほう。ならどうする?」
【レミリア】
「こうするのよ!」
レミリアはそう言った瞬間に弾幕を自分達が見えなくなる位に展開した。
【レミリア】
「今よ!」
【咲夜】
「はあぁぁ!」
咲夜はもう一回時を止めた。
【咲夜】
「ふうぅぅ。」
咲夜は弾幕に当たらず隠れた状態で龍神の所に行ける場所に両手を前に出し自分の霊力を使い霊力のナイフを作り上げた。それを二個から三個程設置した。時間が動き始めたら当たる様に。
【咲夜】
「そして時は動き出す。」
咲夜は安全な場所に行き時間停止を解いた。
【龍神】
「はっ!やっ!ほっ! ! そこ!」
龍神は展開されている全ての弾幕を避けながら、咲夜が作った霊力のナイフをはじき返した。
【龍神】
「その程度か!」
【咲夜】
「ふ。まさか。」
【龍神】
「なに?どう言う事だ。」
龍神は何かを企んでいる事は分かっているが、それが何かは分からない。そんな龍神の頭上から声が聞こえてきた。
【ルーミア】
「失敗するなよ!」
【フラン】
「わかってるよ!」
何時の間にか龍神の頭上にいたルーミアとフランは同時にスペルカードを使った。
闇符「ディマーケイション」
禁断「フォーオブアカインレーヴァテイン」
ルーミアから漆黒の霧が現れ龍神を包みこむ様に周りを囲みその霧が龍神に絡み付いた。と、同時に、フランが四人に分身した瞬間赤い尻尾の様な槍が現れ四人のフランは龍神を囲む様な感じの陣形をしてそれを左右八方から放った。
【ルーミア】
「追撃だ!フラン!」
【フラン】
「わかった!」
夜符「ナイトバード」
QED「495年の波紋」
ルーミアの背中に黒い羽が現れルーミアはその羽を振動させた
。すると、羽が抜け弓矢の様な感じになり龍神に向かって放たれた。龍神は穴が空きだらけの体を曲げよけ様としたが、波紋が無差別に飛び回り龍神の逃げ道を防いだ。龍神はよける事ができずルーミアの攻撃をくらった瞬間フランの攻撃を受け龍神は地面に落ちた。
【ルーミア】
「どうだ。」
【フラン】
「分からないよ。」
フランとルーミアは様子を見る事にした。深追いは禁物とルーミアが言ったからだ。その様子を見ている事しか出来なかったレミリアと咲夜は。
【レミリア】
「う~皆して私をのけ者にする~。」
【咲夜】
「まあまあ。まだ戦闘中なのですから気を引き締めて下さい。」
レミリアが駄々を捏ねていた。
【レミリア】
「! フラン!ルーミア!そこから避けて!」
レミリアがそう叫ぶのと同時に、二つの細いレーザーがフランとルーミアを貫いた。その打った龍神は体中がボロボロだった。
【フラン】
「かはっ!」
【ルーミア】
「ぐうっ。油断、した。」
フランとルーミアは倒れ動かなかった。
【レミリア】
「咲夜!」
レミリアがそう叫ぶと同時に咲夜が消え、気が付いたら永琳の元にいた。
【咲夜】
「八意さん。二人をお願いします。」
【永琳】
「わかったわ。任せなさい。」
咲夜はそれだけ言うと、また消え、次に現れたのはレミリアのとなりだった。
【咲夜】
「お嬢様。」
【レミリア】
「ええ。わかってるわ。咲夜。裕也、私達に力を貸して。」
レミリアは怒りを抑え、裕也を信じた。吸血鬼は普通は人間は信じない。だが、勝つために、仲間の為に裕也を信じた。すると、レミリアの姿が変わった。羽が大きくなり、吸血鬼の肝と言われる歯が伸びて、服装は全身が真紅の服に変わった。咲夜は服の色が黒くなり、髪が伸びた。
【レミリア】
「龍神。貴方は私の大切な者を傷付けた。その報い、体で補って貰う!咲夜!」
【咲夜】
「・・・・ふっ!」
咲夜はナイフを龍神に投げた。
【龍神】
「そんなナイフはよけるまでもないな。」
龍神はナイフを弾いた。その瞬間ナイフが爆発をしてナイフの破片が龍神に降り注いだ。
【龍神】
「くっ!鬱陶しい!」
龍神は気圧で破片を吹き飛ばした。咲夜はその隙に龍神の懐に入り腕を龍神の腹におもっきり刺した。
【咲夜】
「お嬢様!今です!」
【龍神】
「かは!ぐ!この小娘!離せ!」
龍神は咲夜をおもっきり殴り付けた。咲夜は辛そうに呻いた。
【レミリア】
「咲夜!く!」
禁忌「フォーオブアカインド」
レミリアは四人になり一人は咲夜を助けもう一人は龍神を抑えもう一人は咲夜がやっていた事と同じ事をしていて、残りの一人と咲夜を助けたレミリアはスペルカードを出した。
神槍「「スピア・ザ・グングニル」」
龍神の前と後ろを二人のレミリアが陣取り、スピア・ザ・グングニルを放った。もう一人のレミリアに抑えられ、もう一人のレミリアに腹に腕を貫通されられている龍神は避ける事が出来なかった。レミリアのスピア・ザ・グングニルは二人のレミリアと龍神を貫いた。
【龍神】
「ぐがぁっ!がっ。あ、ぐ。」
龍神は力無く倒れた。
【レミリア】
「はあ、はあ、はあ。ど、どうよ。私の残りの全魔力と霊力を注ぎ込んだ神具の味は。」
レミリアはかなり疲労をしている様で地面に膝を付け苦しそうに喋っていた。
【龍神】
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
龍神は動かなかった。龍神の腹に大きな穴が空いていた。
【レミリア】
「! 咲夜!咲夜!大丈夫なの!私の声が聞こえる。」
咲夜は気を失っているのかピクリとも動かない。
【レミリア】
「く!永琳!咲夜を!咲夜を!!」
レミリアは辛く動かない体にムチを打ち、咲夜を抱きかかえ永琳の所に向かった。
【永琳】
「・・・・! これは。レミリア、今咲夜は危ない状態よ。」
【レミリア】
「え?え?ど、どう言う事よ!咲夜は気絶しているだけなんじゃ無いの!?ねえ!永琳!」
レミリアは叫んでいた。子どもの様に、大事な姉を傷付けられた妹の様に。泣きながら、叫んでいた。
【レミリア】
「ねえ、何でもするから、フランも咲夜も皆、助けて。お願いだから。」
【永琳】
「フランなら大丈夫。ルーミアもね。問題は咲夜の方よ。」
【レミリア】
「え?咲夜?」
【永琳】
「そうよ。咲夜は急激な体力と霊力の低下により衰弱している。しかも、今も尚霊力が漏れ出ている。このまま行けば彼女は急激な体力と霊力の変化に耐えられず、良くて廃人悪くて死人になるわ。」
【レミリア】
「!? どうにかならないの!?」
【永琳】
「・・・・一つだけ、たった一つだけなら、方法は無くもないわ。」
【レミリア】
「! な、何をすればいいの!」
【永琳】
「・・・・とても簡単よ。でも、とてつもなく難しいわ。」
【レミリア】
「? どう意味?」
【永琳】
「先ずは咲夜の治療方法だけど、これは簡単。単に急激な体力と霊力の変化について行ってないのなら霊力と体力を戻せばいい。」
【レミリア】
「なら!」
【永琳】
「言ったでしょ?簡単だけど難しいって。治療方法が分かっても、治療が出来ないのよ。」
【レミリア】
「だったら私の霊力を!」
【永琳】
「それじゃ、駄目なのよ。」
【レミリア】
「どうして!」
【永琳】
「いい。どんなに強くとも人間なのよ。人間である限り私達が霊力をあげたとしても、拒絶反応を起こすわね。ましてや吸血鬼なんて論外よ。多分吸血鬼の霊力に耐えきれなくて吸収しきれずに逆に吸血鬼の霊力に殺されるわ。」
【レミリア】
「! ならどうしろって言うのよ!
【永琳】
「人間からなら何の問題はないわ。でも、かなり使わなければならないでしょうね。きっと戦闘どころじゃないわ。だから言ったでしょ、簡単だけど難しいって。」
成すすべが無く項垂れていたレミリアと永琳だったが、二人の後ろから声が聞こえてきた。
【裕也】
「永琳。俺がやる。」
【永琳】
「裕也!貴方どうして。」
【裕也】
「バリアが外れたから来たんだ。兎も角急がなきゃいけないんだろ?」
【永琳】
「でも。」
【裕也】
「大丈夫だ。どの位の時間があればいいんだ?」
【永琳】
「霊力を供給する使用者に比例するけど、約10〜20分位よ。」
【裕也】
「なら大丈夫だ。」
裕也はそう言うとスペルカードを取り出し唱えた。
歴史「自己像幻視(ドッペルゲンガー)」
スペルカードからもう一人の裕也が現れた。
【永琳】
「これは?」
【裕也】
「ドッペルゲンガーって言うのは知ってるか?」
【永琳】
「ええ。でも、同じ顔つまり自分自身に合うと死ぬって聞いてるわ。」
【裕也】
「ご明察。このスペルカードは自らドッペルゲンガーを作り出すスペルカードなんだ。」
【永琳】
「待ってドッペルゲンガーは自分に会ったら死ぬって事なのよ!そんな事をしたら貴方が!」
【裕也】
「大丈夫だ。ドッペルゲンガーに会うと死ぬのはドッペルゲンガーが負の塊だからだと思うんだ。その負の塊が一気に戻るから不幸、つまり死ぬって俺は思ってる。だったら話は簡単だ。半分にして常に霊力を漏れ出していればいい。」
【永琳】
「どう言う意味?」
【裕也】
「つまり100パーセントを50/50に分ければいい。そうすると負の塊は完全にはならない。だから死ぬ事はない。」
【永琳】
「わかったわ。貴方を信じる。」
【裕也】
「ああ、有難う。因みに、俺の分身は俺自身だ。スペルカードも霊力も力も全てがオリジナルと同じだ。ただし、可動時間は30分それ以上になると俺の体が壊れる。まあ、代償として霊力が下級妖怪まで落ちるがな。だが、仲間の助けになるから安いもんだ。だろ?」
裕也は差も当然な事の様に話した。
【永琳】
「分かったわ。貴方の気持ち、使わせてもらうわ。」
【裕也】
「ああ、頼む。」
裕也は戦場に戻って行った。
★
【霊夢】
「どうだった?」
【裕也】
「大丈夫だ。さて、龍神いつまで寝ているつもりだ?そろそろ終わりにしようぜ。」
裕也は倒れたままの龍神にそう言ったしかし、龍神は起きない。
【霊夢】
「倒したんじゃないの。」
霊夢はそう言い龍神に近づいた
。その時、龍神が少し動いた様な気がした裕也は霊夢に向かって注意を言った。
【裕也】
「霊夢!気を付けて!龍神が少し動いた!」
霊夢はその言葉を聞いて直ぐに後ろに下がった。
【霊夢】
「本当。」
【裕也】
「ああ。」
裕也はいっそう警戒をした。龍神はようやく動きを見せた。
【龍神】
「よく私をここまで本気にさせたな。とりあえず褒めてやる。だが、貴様らもここまでだ。」
龍神はそこまで言うと人間の姿からだんだん変わって行き最終的には巨大な青い龍になった。
【裕也】
「なに!?デカ過ぎる!」
【霊夢】
「うわ!?霊力も跳ね上がったわよ!?」
【龍神】
「我は龍神。幻想郷の作り主とし、水を操る神である。人間よ、お前らはなぜ戦う?」
【裕也】
「なにいっている!貴様が異変を起こしたから俺たちが来たんだろうが!」
【龍神】
「何を言っている。我はただ雨を降らせたに過ぎない。人間と水は切っても切れぬ縁だ。それとも貴様は雨を降らすなと、言うのか?」
【裕也】
「違う!貴様はやり過ぎてるって言っているんだ!雨を降らすのはたまにでいい!毎日雨なんか降らせたら、山に囲まれている幻想郷は山の地盤がゆるくなり土砂災害を起こす!そうしたら人里も妖怪の山もただではすまない!だから止めに来たんだ!」
【龍神】
「そうか。だが我は止めるつもりはない。」
【裕也】
「なぜ!」
【龍神】
「なぜ?我にそれを聞くか人間。まあ、よかろう。なぜ雨を止めないか、だったな。話は簡単だ。この幻想郷を元の姿に戻す。」
【裕也】
「戻す?」
【龍神】
「本来幻想郷は世界には存在しない。」
【裕也】
「どう言う事だ!」
【龍神】
「元々幻想郷は我とある者達の為に作った物だった。その為存在はしてはいけない。だから我は空間に作った。異空間にな。それを紫は能力を切り離し自分の都合のいい様に作り変えた。今の幻想郷は居場所を無くした物や忘れ去られた者の楽園になっている様だが、最初は違った。全てを飲み込む?全てを包み込む?当たり前だ。幻想郷の本来の役目は、忘れ去られた者や物を取り込み、我やある者を一生楽しませる為に作ったからな。しかし、紫でも幻想郷は変えられたが元は変えれないらしいな。だから時たま人や物が流れる。最近では紫に連れてこられた、幻想入りだったか?その奴も増えて来た。しかも博麗の巫女がいるから出入り自由と来た物だ。だから、我は、幻想郷を壊し一から作り変える。」
【紫】
「たとえあなた様と言えど好きにはさせないわ。」
龍神が幻想郷を壊すと言った瞬間に紫が現れた。
【龍神】
「・・・・なにしに来た、紫。」
【霊夢】
「紫!?あんたどうして!」
【裕也】
「やっぱり来てたか。紫。」
【霊夢】
「裕也!貴方気付いていたの!?」
【裕也】
「ああ、スキマ、まあ、ここでは空間にしておくか。空間に隠れて見ると言う事はその部分だけ普段とは違う雰囲気になる。しかも上手く隠そうとすれば逆にその部分だけ不自然になる。だから分かるんだ。」
【霊夢】
「あ、あんたどんだけ強いのよ。」
【裕也】
「いや、これは案外誰でもできる。ただし多くの死戦をくぐり抜けなきゃ無理だけどな。」
【霊夢】
「裕也。」
霊夢は心配そうに裕也を見た。
【裕也】
「話が脱線したな。紫、お前は、どっちの敵だ?」
【紫】
「あら?酷いじゃない。勿論貴方の味方よ。」
【裕也】
「今の所は、だろ?紫、お前は本気では俺を信じてないな。」
【紫】
「どうして、そう思うのかしら?」
【裕也】
「阿久から幻想郷縁起を借りているからな。とりあえず、間違いも含め書いてある事は頭の中に入っている。」
【紫】
「あそこに書いてあるのは歴代阿久が書き綴った本当にあった事よ。」
【裕也】
「本当か。だが、世界は嘘で出来ている。自分がどんなに正しいと思っていたとしても、見方、別の証言、別の原動。それかが違うと全てが崩れ去る。特に情報操作には長けている妖怪が沢山いるからな。」
【紫】
「あらあら。私達の事は分かっていますね。」
【裕也】
「ああ。逆にそれが本当の事を言っている事もな。」
【紫】
「え?」
【裕也】
「前に言ったろ?俺は一度仲間になった奴はどんな事があろうが信じるって、もし間違っていたならただしてやるってな。だからお前が信じてなくても、俺が信じる。だから、安心しろ。俺はお前を責めない。」
【紫】
「あ・・・・ふふ。馬鹿な人ね。龍神様?いや、龍神。私は裕也側に付きますわ。」
【龍神】
「成る程、似ているな。あいつに。まあ、いい。さあ、死の始まりだ。」
【裕也】
「紫!霊夢!いくぞ!」
【霊夢】
「ええ!」
【紫】
「さあ、行きましょうか。」
【龍神】
「ギュオォォォ!!!」
龍神は雄叫びとともに、水の塊を沢山作り出した。
【龍神】
「コォォォォ!!!ブゥゥゥゥ!!!」
その水の塊を一箇所に集め、解き放った。
【龍神】
「ウォーターブレス!!!」
それはまるで魔理沙のファイナルマスタースパークの水バージョンの感じであった。
【裕也】
「! 後ろには!くそ!」
暴風「雷雲」
裕也は台風を起こし、ウォーターブレスを防ごうとしたが、台風をブレスは突き抜けた。
【裕也】
「なに!?ぐあ!」
威力はそれなりに弱まったがそれでも強力なブレスが裕也に直撃した。裕也は何とか耐えたがかなりダメージを食らった様だ。
【霊夢】
「裕也!あんたなんでよけないの!」
霊夢は裕也の所に生き、説教をした。
【裕也】
「げほ、だって、避けたら、あいつらに当たっちまうだろうが。」
霊夢は裕也の後ろを見た。そこには、治療中の仲間達がいた。
【霊夢】
「! でも!」
【紫】
「貴方はそこまでして。私も本気にならないといけないじゃないの。」
紫はそう言うと小さいスキマを龍神の身体中に展開してスペルカードを唱えた
境界線「雨ト雷ノ輝ク光」
スキマから黒い雷と黒い雨が現れ龍神を攻撃して行った。
【龍神】
「ギュゴォォォォ!!!!」
裕也はそれを観察した。そして裕也は気付いた。龍神の鱗が溶けている事に。その事により分かった紫のスペルカードの技の正体が。
【裕也】
「強力な酸が混ざった雨と雷か。」
【紫】
「はあ、はあ。そ、うよ。」
紫は何故か苦しそうに喋った。
【裕也】
「! どうした紫!」
【紫】
「この、技は、ね?かな、り、の霊、力を、つ、使う、のよ。その、た、めに、わ、たしの、か、か、らだが、つい、て、いか、な、いのよ。」
紫は途切れ途切れだったが確かに聞こえる声で話した。
【裕也】
「な!スペルカードの領域を超えているだろ!それにどうして!」
【紫】
「い、いっ、たで、しょ?ほ、ほ、ん、き、で、や、やら、な、いと、あ、あな、た、に、しつ、れ、い、だ、って。わ、わた、し、を、こ、こま、で、さ、せた、の、は、はあ、はあ、あ、あな、た、がはじ、めて、よ。裕、也、わた、しの、幻、想を、あな、たに、たく、す、わ。がん、ばっ、て。そ、そし、て、わた、しを、しん、じて、く、れ、て
、あ・・・・。」
紫は最後の言葉を言う事無く気絶した。裕也は紫の体を抱きかかえ、永琳の元に行った。
【裕也】
「永琳。紫を頼む。」
【永琳】
「ええ、分かってるわ。それから、裕也。私達皆は貴方を信じてる。だから、貴方は心配しないで。貴方が帰ってきたら皆で労ってあげるから。ね!皆。」
【皆】
「ああ!(うん!)」
裕也は自分に何か暖かい物が流れ込んできているのが分かった。
【裕也】
「皆有難う。」
裕也はそれだけ言うと霊夢の元に戻って行った。
★
【フラン】
「お姉様。裕也お兄ちゃん大丈夫かな。」
フランは心配そうにレミリアに聞いてきた。レミリアはそんなフランの頭に手を置いてこう話した。
【レミリア】
「フラン、大丈夫よ。・・・・ねえ、フラン?貴方の狂気を直した時の裕也はどうだった。」
【フラン】
「どうしたの?急に。」
【レミリア】
「いいから。」
【フラン】
「えーとね。凄くかっこよかった!」
【レミリア】
「だったらそのかっこよかった裕也が負けると思う?」
フランは首をブンブンと横にやった。
【レミリア】
「だったら大丈夫よ。」
【フラン】
「なんで?」
【レミリア】
「私が言える筋合いはないけど、信じるって言うのはそう言う意味よ。」
【フラン】
「わかんないよ。」
レミリアはフランを抱きしめながら話した。
【レミリア】
「ふふ。私もわからないわよ。だから、二人で分かっていこ?一人だとわからないかもしれないけど、二人ならきっと分かる気がするの。だから、フラン。これからもよろしくね。」
フランもレミリアを抱きしめた。そしてこうつぶやいた。
【フラン】
「うん。これからもよろしく、お姉様。」
その風景を見ていた残りの仲間達はこの異変の大事さ、思いを心に刻み混んでいた。
★
龍神はようやく紫のスペルカードから逃げる事が出来たが、体の鱗はボロボロになっていて鱗に隠してあるはずの体が見えていた。
【霊夢】
「裕也。」
【裕也】
「ああ、霊夢。力を貸してくれるな。」
【霊夢】
「勿論よ。貴方も貸してね。」
【裕也】
「分かってる。」
【裕也&霊夢】
「「そう!あいつを倒せる力を!」」
そこまで言った、裕也と霊夢の姿が変わった。霊夢は先代巫女と同じ格好になり、裕也は霊力が跳ね上がった。
【龍神】
「ぐががが。よくもよくも!許せん。絶対に許せんぞ!人間ども!!!吹き荒れろ!水龍!全てを飲み込み!そして愚かな人間どもを!原初の姿に戻せ!」
「全テヲ飲ミ込ム大イナル源」!
龍神がそう言うといきなり空の天気が崩れ大嵐となりそこから七体の水龍と竜巻が生まれ裕也達を襲った。
【霊夢】
「こんな物!全てを守る光の盾よ、我と我らの安全を確保せよ!」
博麗奥義「博麗大結界」
七色の盾が現れ水龍と竜巻を裕也達から守り抜いた。その後盾が砕け散りその破片は龍神が作り出した水龍が生まれた場所に行き消滅させた。
【龍神】
「なに!」
【霊夢】
「はあ、はあ、つ、疲れが半端ない。」
【裕也】
「さっきのは?」
【霊夢】
「ああ、さっきのはね?博麗神社に伝わる七つの奥義の内の一つ。普段はスペルカードにして使っているんだけど、かなり威力が抑えられてるのよ。私もあんな強力な力は使えないし。でも、今の力なら使えるわ。でも、消費が激しくてね。後二回しか出来ないわ。」
【裕也】
「そうか。なら、あまり使わない様にな。」
【霊夢】
「ええ。分かっているわ。」
【龍神】
「くたばれ人間!生命の命は一つならず!生命の息吹は神の力!神の怒りは全てを飲み込み滅びの一歩をたどる!」
「吹キ荒レル竜ト龍ノ息吹」
龍神は禍々しく、そして黒く染まった塊を口に溜めて一気に解き放った。
【裕也】
「霊夢!下がれ!お前の奥義は隙が多い!俺がやる!」
裕也は霊夢を掴み自分の後ろにやった。
【裕也】
「こい!悲しみを超えろ!運命を打ち破る!友情の光!」
「柊色の明るい光」
裕也の体から光が現れ龍神の技を包み込んだ。すると光が消え龍神の技も消えた。
【龍神】
「く!貴様!」
【裕也】
「はあ。はあ。霊夢!今がチャンスだ!一気に畳み掛けるぞ!」
【霊夢】
「ええ!悪の者を浄化する怒りの鉄槌!」
「鉄槌の雷」
霊夢の手から雷が現れそれを龍神に当てた。しかし、龍神は当たる寸前に自分の痛んだ鱗を大量に使い盾を作り霊夢の攻撃を防いだ。
【霊夢】
「こ、これでも駄目なの。」
【裕也】
「いや!チャンスだ!」
血付「針棘の山」
針と棘で出来た山で龍神を攻撃した。流石にいきなりの事でよけれなかった龍神は体で受け止めた。
【龍神】
「ギュォォォォ!!!」
龍神は苦痛の叫びをあげながら翼を振るわせた。すると、翼が鋼色になり銀色の風をおこしながら水を巻き込み霊夢を攻撃した。
【霊夢】
「な!よけ!うぐ!がは!」
霊夢は何とか腕でガードをし攻撃を最小限に収めたが霊夢は腕が上がらない様であった。
【裕也】
「霊夢!!!おい!!大丈夫か!!」
裕也は霊夢の元に近寄った。近くで見ると霊夢の腕は爛れていた。
【裕也】
「霊夢!いまスペルカードを!」
再誕「浄化と再生」
霊夢の腕がだんだん治ってきた。が、まだまだ動かせる様な状態にはならなかった。
【裕也】
「霊夢。もう下がった方がいい。」
【霊夢】
「いや、まだ、やれるわ。」
霊夢は辛そうに言った。
【裕也】
「いや、やめた方がいい。後は俺に任せてくれ。」
【霊夢】
「・・・・分かったわ。だったら、私の霊力と究極奥義を教えるわね。」
★
【霊夢】
「これが、博麗に伝わる究極奥義よ。裕也、頑張りなさいよ。」
霊夢は下がった。全てを裕也に託して。
【裕也】
「龍神。貴様だけは許さない。」
【龍神】
「だったら何だ!我の体を傷つけおって!貴様こそ万死に値する!」
【裕也】
「少し聞きたい。今の幻想郷はお前にはどう思う。本当に昔の方がいいのか。」
【龍神】
「・・・・何故聞く。」
【裕也】
「お前は俺の大切な仲間を傷付けた。だが、お前は大切な奴の為に作ったと言った。そしてその為に幻想郷を作ったって。だが、お前の大切な者はもういない。それは幻想郷を作り変えても同じだ。それだったら今の時代を楽しんだらどうだ。」
【龍神】
「それが正しいんだろうな。だがな、一度決めた物は変える事は出来ない。それをするには俺を殺すしかないな。」
【裕也】
「だったら俺は今の幻想郷を守る為にお前を・・・・殺す。」
【龍神】
「だったらやって見ろ!!」
【裕也】
「ああ!やってやるさ!霊夢!お前の力をいきなり使わせてもらう!はぁぁぁぁぁぁ!!!」
裕也の霊力と力が今より更に跳ね上がった。
【龍神】
「ごぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
龍神は全ての水を巻き込み一点に集中させていた。
【裕也】
「光は無!無は光!全てを包み込み全てを照らす多いなる剣!その剣は神をも殺す多いなる力!」
「草薙ノ剣ト光ノ力」
裕也の手には光で出来た剣が現れた。
【裕也】
「行くぞォォォ!龍神!」
【龍神】
「そんなちっぽけの力なぞ!ブォォォォ!!!」
龍神は水のブレスを解き放った。裕也は霊夢から教えてもらった力と剣で水のブレスと草薙の剣がぶつかった。
【裕也】
「貴様ごとそんな技ぶった切ってやる!」
【龍神】
「死ねぇぇぇぇ!!」
草薙の剣と水のブレスはどちらも引く事は無く、どちらも引かなかった。
【裕也】
「ぐ、ぐ、ぐ。」
【龍神】
「ごぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
【裕也】
「ぎ、ぎ、ぎ。」
形勢はほぼ同じであったが、徐々に裕也が押されてきた。
【裕也】
「くそ!押される!」
【龍神】
「死ねぇ!」
龍神の技の威力が押し切り草薙の剣を裕也ごとブレスで攻撃した。
【裕也】
「ぐ!?ガァァァァァ!!」
ズドン!と大きい音が鳴り響いた。裕也は力無くうなだれていたが、死んではいなかった。
【龍神】
「ぜは、ぜは。ほう。我の全力の力でも殺せぬか。貴様はそこまでして守りたいのか。」
【裕也】
「あ・・・・・が。」
裕也はうなだれたまま動かない。龍神の質問にも答えられない様だ。
【龍神】
「ふん。さっさと倒れろ。楽になるぞ。」
龍神はそう言うと爪で裕也をおもっきりひっかいた。
【裕也】
「が・・・・あ・・・・あ。」
裕也から血が吹き出た。裕也は倒れそうになる体を何とか支えた。
【裕也】
「あ・・・・う。」
【霊夢】
「裕也!!」
【永琳】
「霊夢!!」
永琳は裕也の元に行こうとした霊夢を止めた。
【霊夢】
「なに!!永琳!!止めないでよ!!私は裕也を!!」
【永琳】
「落ち着きなさい!霊夢!貴方は腕も使えない、霊力も使えない。そんな貴方が言って何になるの!」
【霊夢】
「それでも行かなくてはならないのよ!!戦えなくてもあの馬鹿に喝をいれる事は出来るわ!」
【永琳】
「はあ。貴女はもっと無関係で暑くない性格さじゃ無かったかしら?裕也にでも毒された?」
【霊夢】
「う!うるさいわね!た、ただ考え方が変わっただけよ。」
【永琳】
「分かってるわ。」
【霊夢】
「分かってくれた?」
【永琳】
「ええ。貴方が裕也の事を好いているって事をね。」
【霊夢】
「うえ!?ちちちち、違うわよ!わわわわ、私はただ!」
【永琳】
「ふふ。冗談だったのに霊夢ったら。」
【霊夢】
「え?・・・・は!はかったわね!?永琳!!」
【永琳】
「ふふ。まあいいじゃない。さあ、行って来なさい。大切な者を守りに。」
【霊夢】
「永琳、貴女。ふ、ふん!お礼なんて言わないんだから。」
【永琳】
「待ちなさい。」
【霊夢】
「あによ。」
【永琳】
「これを裕也に渡しなさい。」
永琳は小さな小瓶を霊夢に投げた。
【霊夢】
「うわっと!ん?何よこれ?」
霊夢が永琳から受け止めた瓶に入っていたのは、水色の様になどこまでも澄んでいる色であった。
【永琳】
「ここにいる皆の霊力をつめこんだ気持ちの源よ。これを裕也に届けて頂戴。」
【霊夢】
「あんた、本当に人間やめてんわね。ああ、頭脳だから。」
【永琳】
「当たり前よ。私は月の天才、月の煩悩・八意永琳なのよ。」
【霊夢】
「自分で言う?まあいいけど。それから、言われる間でもないわ。」
霊夢は裕也の元に向かった。
★
【龍神】
「そらそら!!」
【裕也】
「が、ぐ、がぁぁぁ!!!」
【龍神】
「貴様の守りはそんな物か!」
【霊夢】
「裕也!」
霊符「夢想封印 円」
丸い形の陰陽玉が現れそれが伸び円状のブーメランになり龍神の羽を切り落とした。
【龍神】
「グォォォォォ!!!小娘!」
【裕也】
「ぐ、は。霊、夢。何で、ここ、に。」
【霊夢】
「あんたが情けないからでしょうが!!私の力を貸しといて無様に負けたら巫女が廃れるわ!!」
【裕也】
「だが、霊夢。げほ!ごぼ!ぐ、ウエェ!ゲエェ!」
裕也は血と血の塊を吐き出した。
【霊夢】
「裕也!?大丈夫なの!?」
【裕也】
「ちょっと、まずい、な。」
裕也は死人な顔をしていた。
【霊夢】
「ちょ!ちょっと!大丈夫!」
【裕也】
「ぐう。だ、大丈、夫、だ。」
裕也は今にも倒れそうだった。
【霊夢】
「たく。はいこれ。」
霊夢は永琳から貰った気持ちの源を裕也に渡した。
【裕也】
「こ、れは?」
【霊夢】
「皆の力を一つにした物よ。これを貴方に託すわ。」
【裕也】
「こ、こんな、た、たい。ぐ!うっ!く!」
裕也は既にボロボロで生きているのが不思議な位な感じだった。
【霊夢】
「ほら、意地を張らないの。」
【裕也】
「あ、あり、がと、う。」
裕也は霊夢から貰った気持ちの源を使った。
【裕也】
「く、オォォォォォォォ!!!」
裕也の体の傷が治って行った。
だが、それだけではない。髪の色が紫になり胸が生え、服装が先代巫女の服に変わった。
【霊夢】
「裕也!?」
【裕也】
「霊夢、皆、有難う。この勝負。絶対に勝つ!だから、下がってろ。」
【霊夢】
「分かったわ。頼むわよ。」
霊夢は下がった。
【裕也】
「龍神。さっき言ったよな?貴様はそこまでして守りたいのかって。」
【龍神】
「ああ。言った。」
【裕也】
「今答えてやる。ここは俺を受け入れてくれた。罪を犯した俺をな。」
【龍神】
「当たり前だ。この幻想郷は強い奴、面白い奴、精神が強い奴が集まる様に作ったからな。」
【裕也】
「ああ、そうだな。阿久のを見れば誰でも分かる。だが、俺が一番大切な物は霊夢達と仲間だ。俺はそいつらを守る為なら。・・・・・幻想郷を、壊す。」
【龍神】
「壊したら仲間を守っても意味はないぞ。」
【裕也】
「それだったら俺が神になってこの幻想郷を作り変える!」
【龍神】
「ふ、は、ははははは!貴様が神になると!舐めるのも大概にしろよ!小僧!!」
龍神は鱗を奮い立たせた。
【裕也】
「ふざけてはいない!俺は仲間の為なら神にでも何にでもなってやる!!」
【龍神】
「だったらどうやってなるつもりだ!」
【裕也】
「お前の力を借りたい!」
【龍神】
「貴様、本気か?」
【裕也】
「ああ。」
【龍神】
「我らはさっきまで殺し合いをしていた所だ。何故いきなり。」
【裕也】
「俺は仲間が傷付けられたから戦った。だが、お前と話して、お前にも大切な仲間がいて会えないがせめて形だけでも戻したいんだよな。なあ、だったら俺の友達にならないか?」
【龍神】
「何を。!」
〔だったら僕が友達になってあげるよ!〕
【龍神】
「葵。」
【裕也】
「え?今。何て言った。」
【龍神】
「・・・・よかろう。我を倒したら力を貴様にやろう。我の能力、新たな世界を創造する能力を。だが、我の力に人間が耐えれると思っているのか?」
【裕也】
「今なら大丈夫だ。皆の気持ちの形だからな。どんな事でも受け止められる。」
【龍神】
「だったら本気でこい。俺も殺す気で行く。」
【裕也】
「今ならやれる。はぁぁぁぁぁアァァァァァ!!!!」
裕也の霊力が体中にコーティングされた。
【龍神】
「! 貴様!その霊力は!琴光喜に似ているだと!?」
【裕也】
「行くぞ!」
「三転雪華」(さんてん せっか)
裕也はそう言うと手が雪を纏った感じになり、素早く動きながら龍神に近づき、龍神の体に三発当てた。裕也が当てた場所が凍っていた。
【龍神】
「ギュオォォォォォ!!!」
【裕也】
「まだ行くぜ!」
「公転前輪」(こうてん ぜんりん」
裕也は龍神の頭にかかと落としを食らわせそれからパンチとキックに繋げていた。
【裕也】
「まだまだぁぁ!!」
「真撃波」
裕也は連打を辞めずに拳に力を蓄えていた。龍神は逃げようとするが竜の体はデカ過ぎて避けられなかった。
【龍神】
「グオォォォォォ!!!!」
【裕也】
「どうだ!」
龍神は少しひるんだが余り聞いてはいない様だった。
【龍神】
「今度は我から行く!」
「大いなる天罰」
龍神は体を震わせた。すると裕也の周りに竜巻が出来始め、雷が降って来た。
【裕也】
「やっ!はっ!ふっ!く!うぉぉ
!!ぐぁぁ!」
裕也は何とか避けていたが、避け切れずくらってしまった。
【裕也】
「くう。」
【龍神】
「ふん。その程度か。」
【裕也】
「まだだ!」
「岩石壊し」
【裕也】
「どっせい!」
裕也は龍神にパンチをくらわせた。すると、龍神の鱗が吹き飛び龍神に直接攻撃をした。
【龍神】
「ギュオォォォォォ!!」
【裕也】
「勇儀!お前の技を使わせてもらう!!」
「真・三歩必殺」
【裕也】
「づぇあ!」
裕也は一歩目に龍神に蹴りをくらわせた。
【裕也】
「はぁぁ!」
二歩目で脳天。
【裕也】
「これで最後だぁぁぁぁぁ!」
そして三歩目で、龍神の体を貫いた。
【龍神】
「グオォォォォォ!!!!!!」
龍神は悲痛な叫び声を上げた。だが、龍神はまだ倒れなかった。
【龍神】
「グ、オ、オ。我の、負けか。」
【裕也】
「龍神。」
裕也は殺気をおさめた。すると、裕也の姿が元に戻った。
【龍神】
「我が負けるなんてな。」
【裕也】
「さあ、約束だ。」
【龍神】
「ああ。だがな。我の力がお前の体にかなりの負担をかけるだろう。下手すると死ぬかもしれない。それでもいいのか?」
【裕也】
「ああ。構わない。」
【龍神】
「よかろう。貴様に幻想郷を託そう。」
龍神の体が崩れ落ち、龍神の体から透明な玉が現れて、裕也の中に入って行った。すると、裕也の体に異変が起こった。
【裕也】
「ぐ!ガァァァァァァ!!!!」
裕也がいきなり苦しみだしたのだ。
【霊夢】
「裕也!?紫!裕也はどうしたの!」
【紫】
「なんで私に聞くのかしら?別にいいけど。多分あれは、神の力が人間の体に耐えきれてないのよ。反発し合ってるから体が拒絶反応をおこし、それで苦しんでいるんだと思うわ。」
【霊夢】
「何とかならないの!」
【紫】
「これは彼の問題よ。彼自身で何とかするしかないわ。」
【霊夢】
「裕也。」
【裕也】
「ぐう。ウガァァァァァァ!!!まけ、ない。ぐぅぅ!み、皆が、
見て、いるんだ。ま、負けて!たまるかぁぁぁぁぁ!!!!」
裕也は気合で神の霊力を押さえ込んだ。すると髪の色が銀と水色になった。
【裕也】
「ふう。何か余り変わった気はしないんだがな。まあ、いいか。霊夢!勝ったぞ。」
裕也は笑顔でそう言った。
【霊夢】
「ええ。おめでとう。」
【裕也】
「ありがとう。」
二人は握手をした。
【紫】
「ふふ。さて、皆さん?これから宴会と行きたいのだけど、皆ボロボロだから、宴会は一週間後にしたいのだけど、誰か意見のある人、妖怪はいるかしら?」
誰も意義をとなえなかった。
【紫】
「それじゃあ皆、解散よ。それから霊夢。裕也くんは私が連れて行くわ。貴女は怪我を治す事だけを考えなさい。」
紫は霊夢が言いたい事が分かっていたのかの様に話した。
【霊夢】
「む。分かったわよ。」
【紫】
「裕也君もそれでいい?」
【裕也】
「ああ、俺も紫に相談したい事があるからな。それじゃあ!皆!一週間後に!」
裕也はそう言うと紫とともに消えて行った。
こうして幻想郷を襲った最も最悪な龍脈異変は終わりを告げた。