チート過ぎる主人公が幻想入り   作:九流トキオ

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ありがとう・後編

 

一週間後 幻想郷・人里

 

今日はここで宴会が行われる。妖怪、人間、鬼、妖精、全員入り交じりての大宴会が行われる。今まで無かった試みだ。だが、人里は変わって来ている。人々はまだ妖怪を恐れているが、それじゃあ行けない。だから、霊夢に人々は頼み込み決定した。今は宴会に向けての準備中だ。

 

A「いやー。まさか俺たちが妖怪と一緒に宴会を開くなんてな。」

B「ああ、全くだ。だが、楽しみだよな。」

「ああ、楽しみだ。」

 

男達は話しながら準備をしていた。

 

 

その頃裕也は幻想郷を回っていた。裕也は暫くマヨヒガと言う場所で療養していた。一週間ずっと紫の家でゆっくりしていた裕也だったが、まだ行ってない所に行きたいと、裕也が言って行く事になった。因みに宴会には間に合う様にと、言われている。

 

【裕也】

「さて、如何しようか。んー。あ!そうだ!太陽の畑に行ってみよう。まだ行っていなかったからな。」

 

裕也はどんな所か想像しながら向かった。普通の人なら誰もが近寄らない場所に。

 

【裕也】

「うおぉ。綺麗な場所だな。」

 

裕也は太陽の畑についた。そこに見えたのは、一面見渡す限り沢山の向日葵(ひまわり)がそこに合った。裕也は少し歩いて見た。暫く歩いていると、一人の女性と出会った。その女性は、髪が緑、服は上は白、下は赤のワンピースを着ていて傘をしていた。

 

【裕也】

「ん?ここの管理者かな?すいません。」

 

【幽香】

「あら?貴方、外来人かしら?」

 

【裕也】

「よく分かったな。」

 

【幽香】

「ま、初めてじゃないもの。」

 

【裕也】

「そうなの?」

 

【幽香】

「ええ。」

 

【裕也】

「あ、そうだ!幽香さん。この畑少し見てもいいですか?あ、って言ってももう見ているけど。」

 

【幽香】

「・・・何でかしら?」

 

【裕也】

「いや、綺麗だなって。まあ、駄目なら去りますけど。」

 

裕也がそう言った瞬間大きい風が吹き荒れ向日葵が右に左に揺れた。まるで離れたくないと言っている見たいだった。

 

【幽香】

「! 珍しい。花達が喜んでいる。・・・・ねえ、貴方、ここに住んで見ない?」

 

【裕也】

「え?」

 

【幽香】

「ふふ。貴方がいると花達が喜んでいるのよ。だから、どう?」

 

【裕也】

「気持ちは嬉しいけど、遠慮しておくよ。まだまだ見たい場所があるからな。」

 

【幽香】

「あら?そう?だったら、無理矢理になるわよ?」

 

幽香は少し笑ながら話した。

 

【幽香】

「まあ、私の方はそっちの方が楽しいから別にいいけど。」

 

幽香は笑みを隠そうとせず本当に楽しそうに、嬉しそうに笑った。

 

【裕也】

「な、何でそうなるんだよ!」

 

【幽香】

「いいじゃない。貴方も花は好きなんでしょう?」

 

【裕也】

「確かにそうだけど。俺は自分の道は自分で決める。それが俺の決めた道だ。」

 

【幽香】

「あらかっこいいじゃない。でもね・・・ふっ!」

 

幽香は距離を一気に詰め、裕也に重い拳を食らわせた。

 

【裕也】

「! ぐっ!ぐぅぅ。い、いきなり何するんだ!」

 

裕也はギリギリの所で幽香の拳を右腕で耐えた。しかし、幽香の拳を抑えた事により右腕が動かせなくなった。

 

【幽香】

「あら、よく防いだわね。人間にしては中々ね。」

 

【裕也】

「ぐう。今は戦えないって言うのに。」

 

裕也は紫に言われた事を思い出していた。

 

 

一週間後・朝 食事時

 

【裕也】

「え?戦うな?どう言う意味なんだ?紫。」

 

【紫】

「ええ。貴方は龍神と一体となって神となったわ。でも、まだ馴染んでいないのよ。」

 

【裕也】

「馴染んでない?」

 

【紫】

「そうよ。本来の神は人々の信教とそこに神はいると言う思いで誕生するわ。でも貴方は本来の神とは別の方法で神になったわ。その為に貴方はまだ人間なのよ。」

 

【裕也】

「つまり、どういう意味だ?」

 

【紫】

「つまりは神になる途中って意味よ。しかもその為に貴方の力は殆ど封印されているのよ。」

 

【裕也】

「封印?どういう意味だ。」

 

【紫】

「多分神の力を抑える為に殆どの力がそっち側に行っているみたいなのよ。」

 

【裕也】

「成る程。だったら今はどれ位何だ?」

 

【紫】

「そうね。今の貴方の力は下級妖怪を何とか倒せる程度ね。」

 

【裕也】

「な!?そんなに減っているのか!?」

 

【紫】

「でも、貴方は人間離れしていたからちょうどいいじゃない。」

 

【裕也】

「まあ、そうだな。あ、紫。俺が今まで使って来たスペルカードはどうなんだ?」

 

【紫】

「駄目ね。全て使えないわ。圧倒的に霊力と力不足だもの。だから全て使えないわ。」

 

【裕也】

「そうか。」

 

裕也は流石にがっかりした。

 

【紫】

「いや、悪い事だけじゃないわよ?」

 

【裕也】

「? どういう意味だ?」

 

【紫】

「貴方の能力も変化しているわ。」

 

【裕也】

「変化?」

 

【紫】

「そうよ。前の能力は。

色々な声が聞ける程度の能力

 

仲間の力を借りる程度の能力

 

自分の妄想を現実にする程度の能力だったじゃない。それが変わっているって意味よ。」

 

【裕也】

「じゃあなにになっているの?」

 

【紫】

「ええ。自分の妄想を現実にする程度の能力が消えて、新しく入ったのは、新たな世界を創造する能力と水を操る能力に水の中で息が出来る能力よ。」

 

【裕也】

「3つもか!?それに程度がついていないぞ。」

 

【紫】

「多分龍神の力ね。セーフティがついてないけど、まあ、貴方なら大丈夫でしょう。」

 

 

【裕也】

「ふう。きっつ。」

 

【幽香】

「その程度かしら?」

 

裕也は何とかギリギリ幽香の攻撃を避けていた。

 

【裕也】

「はあ、はあ。」

 

【幽香】

「あら、もう終わり?所詮人間ね。弱い癖に仲間と群れをなして守って貰って、本当の強者は一人で全てをしなくちゃ行けないのにね?人間。」

 

【裕也】

「確かに、そうかもしれないな。」

 

【幽香】

「あら貴方は物分りがいいじゃない。」

 

【裕也】

「でも、それだけじゃ、本当の強者には慣れない!」

 

幽香は少し眉をしかめた。

 

【幽香】

「どういう意味かしら?」

 

【裕也】

「本当の強者は一人じゃ絶対なれない!何故なら仲間がいないからだ!仲間は相談に乗ってくれるし、一緒に考えたり戦ってくれたりする。そして絆は何処にいても仲間に力を与えてくれるんだ!」

 

【幽香】

「なら、貴方はあるって言うのかしら?」

 

【裕也】

「ある!」

 

【幽香】

「なら見せて見なさい!仲間の力とやらおね!」

 

幽香は一気に距離を詰め右フック左フックとテンポよく食らわせた。

 

【裕也】

「ぐっ!がはっ!」

 

裕也は吹き飛ばされた。

 

【幽香】

「口だけは達者ね!これで終わりよ!」

 

花符「幻想郷の開花」

 

幽香の近くに合った草花が沢山ツルの様になって裕也を攻撃した。

 

【裕也】

「な!くっ!早速使う羽目になるとは!」

 

裕也はそう言うと一枚のカードを取り出した。紫から貰ったものだ。

 

 

【紫】

「あ、そうだ!はいこれ。」

 

紫は30枚のカードを渡した。

 

【裕也】

「? これは?」

 

【紫】

「これはね。ドッペルカードって言ってね?絆を築いた仲間の力頭に思うだけで一度だけ使えるのよ。」

 

【裕也】

「それは凄い。紫、それは誰でも使えるの?」

 

【紫】

「一応誰でも使えるわ。ただし、誰かとの絆が必要になるけどね。それ以外の者が使うと自分の霊力を無理矢理消費して使う事になるわ。」

 

【裕也】

「それは怖いな。」

 

【紫】

「ついでに言うと、絆が強ければ強い程力が上がるわ。使用者の霊力を消費しないでね。それから、それはあくまでも試作品よ。その為30枚しかないわ。」

 

【裕也】

「試作品?」

 

【紫】

「そうよ。それは試作品。だから霊力なしで出来るんだけどね。完成版はそれだけじゃなくて使用者の霊力や体力をも回復させるのよ。」

 

【裕也】

「なんだよそりゃ、チート過ぎるだろ。」

 

【紫】

「その為、私が認めた者にしか話さないし、渡さないわ。因みに霊夢も知らない筈よ。」

 

【裕也】

「じゃあ何で俺だけに?」

 

【紫】

「貴方を見ていて思ったのよ。ああ、この人なら大丈夫ってね。」

 

【裕也】

「紫、ありがとう。大切に使わせて貰うよ。」

 

 

【裕也】

「紫から貰ったのがこんなに早く使う事になるとはな!行くぜ!」

 

恋符「マスタースパーク」

 

裕也が魔理沙を思い描きながらカードを使った。すると、カードが八卦炉に変わり巨大なレーダーを放った。それにより、草花が全て薙ぎ払われた。そのまま威力が落ちる事もなく幽香に向かって行った。

 

【幽香】

「あら、魔理沙が私から取った技じゃない。懐かしいわね。本場の力はこうよ!」

 

「マスタースパーク」

 

幽香は持っていた傘を裕也に突き出して、両腕で支えながら放った。幽香から放たれたのは魔理沙のマスタースパークとは比べ物にならない程の力だった。当然に防げるわけなく裕也が放ったマスタースパークを打ち消し幽香のマスタースパークは力が衰える事なく裕也に向かって行った。

 

【裕也】

「くっ!やべえ!くそ!どうする!ん?待てよ、もしかしたら!いや!かけるぜ!」

 

裕也はカードを1枚出した。

 

【幽香】

「あらあら!如何するつもりかしら!また手品でも見せてくれるの!」

 

幽香は楽しそうに話した。まるで全てがどうでもいいみたいに。

 

【裕也】

「上手く行ってくれよ!」

 

裕也はカードを二枚取り出した。

 

星符「ドラゴンメテオ」

×

魔砲「ファイナルマスタースパーク」

 

そう言うと二枚のカードが一つになった。裕也はそのカードを握り強くこう唱えた。

 

【裕也】

「合成符!」

 

星砲「ファイナルドラゴンマスタースパーク」

 

カードが巨大な八卦炉となりそこから隕石の流星が放たれた。

 

【幽香】

「何ですって!?私の技が押されている!くっ!舐めるな!!」

 

「ダブルスパーク」

 

幽香は右腕で打ちながら左腕でもう一つ打っていた。しかし、裕也の技が強く簡単に押し戻された。

 

【幽香】

「な、何ですって!?きゃあぁぁぁぁ!」

 

幽香は裕也の技をくらい吹っ飛んだ。

 

【裕也】

「ぐう。が、合体技は、自身、の霊力を、使う、んだな。」

 

裕也は前に倒れこんだ。

 

【幽香】

「ぐっ、うぅ。い、今のは、やばかった、わね。下手、したら死んでいたわよ。」

 

幽香はその場に大の字になっていた。どうやら起きれない見たいだ。

 

【幽香】

「でも。ふふ。本当に面白い人間ね。」

 

幽香はこの人と色々したら楽しそうだなって思った。

 

 

 

【裕也】

「う、ん?ここ、は?」

 

【幽香】

「気が付いた?人間。」

 

【裕也】

「あ、ああ。ありがとう。えっと?」

 

幽香は裕也に膝枕をしていた。

 

【幽香】

「幽香、風見幽香よ。貴方は?」

 

【裕也】

「桐上裕也だ。」

 

【幽香】

「よろしく。」

 

【裕也】

「ああ、よろしく。て!今何時だ!ぐっ!う、いてて。」

 

裕也は何かを思い出したかのように素早く立ったが、痛みが押してきて直ぐに倒れた。

 

【幽香】

「きゃ!一体どうしたのよ。まだ動いちゃ駄目よ。貴方はあと数時間は動けない筈なんだから。」

 

【裕也】

「そうなのか!?」

 

【幽香】

「多分最後に使ったスペルカードが原因ね。なぜだか知らないけど、自分の質量以上の力を出した事による反動ね。」

 

【裕也】

「ぐぅぅ。それでも!行かなくちゃ行けないんだ!」

 

裕也は支えている幽香の手を振りほどき、よたよた歩いた。

 

【幽香】

「そこまでして行きたい場所って何かしら?裕也はどうしてそこまでして行きたいのかしら?」

 

【裕也】

「決まってる。皆が、仲間が待っているからだ!」

 

【幽香】

「ふふ。純粋ね、純粋で素直。私、そう言う人間は好きよ。さあ、私の肩を貸してあげるわ。何処に行けばいいかしら?」

 

【裕也】

「いいのか?」

 

【幽香】

「私に勝ったご褒美よ。」

 

【裕也】

「勝った?何言ってるんだ?あれは俺の負けだろ?」

 

【幽香】

「いいえ。」

 

幽香は「ようしょ」と言って裕也の腕を自分の肩に回した。

 

【幽香】

「あら?案外軽いのね。それで話の続きだけど、貴方が最後のスペルを使った時私は貴方より先に地面についたのよ。ほんの少し先にね。貴方は覚えていないようだけど。」

 

【裕也】

「そうなのか?」

 

【幽香】

「そうなのよ。」

 

【裕也】

「そうか。なら、約束の方だな!」

 

【幽香】

「うっ!貴方変なとこで覚えているわね。まあ、仕方がない。それで?この風見幽香にどんな事を願うのかしら?」

 

【裕也】

「そんなの決まっているさ!願いは二つ!あ!なしは無しだからな。願いについては何も支持がなかったからな。」

 

【幽香】

「ちゃっかりしている事。いいわよ。それで何かしら?」

 

【裕也】

「先ず一つ目は人々、妖怪との交流。幽香は何でか知らないけど向日葵の世話で自分が殻に篭っているのを誤魔化している見たいだから、人里や妖怪達との交流を持つ事!まあ、これは無理しなくていい。自分のペースでやって行けばいい。無理だったら俺が手伝ってやる。」

 

【幽香】

「その言い方。まるで私の事が分かっているみたいな言い方ね。」

 

【裕也】

「まあ、俺の能力に色々な声を聞く程度の能力があるからな。」

 

【幽香】

「あら?人の心を覗いたの?酷いわね。もしかして今も?」

 

【裕也】

「いや、条件がある。一つ目は戦っている時。つまりは感情が高まっている時だな。二つ目は者や物に何処でもいいから手をおいて強く念じる事だな。だから普段は聞こえない。」

 

【幽香】

「ふーん。まあ、いいわ。それで?もう一つは?」

 

【裕也】

「こっちが本題だ。もう一つのお願いは、俺と友達になってくれ、だ。」

 

幽香は唖然とした顔をしていた。

 

【幽香】

「あ、ふふ。いいわよ、負けた身だからね。」

 

【裕也】

「それじゃあ。」

 

裕也は手を出してきた。

 

【裕也】

「よろしくな。」

 

【幽香】

「こちらこそ。」

 

幽香は手を握り返した。

 

【裕也】

「じゃあ、行こうか。幽香。あ!それから宴会には幽香も参加する事!」

 

【幽香】

「ふふ、分かってるわ。裕也。」

 

二人は人里に向かった。宴会と仲間達が待つ人里に。

 

 

人里・宴会会場

 

【魔理沙】

「うわ!沢山いるな。霊夢達は何処だ?」

 

魔理沙は霊夢を探していた。今回の人里での宴会の開催は裕也と霊夢と紫が一枚絡んでいる様だ。

 

【魔理沙】

「しっかし、妖怪も人間も入り混じっているな~。昔じゃ考えられない光景だぜ。しかし、皆楽しそうだな。」

 

妖怪も人間も種族が違う筈なのに皆が皆楽しそうにしていた。喧嘩やなどなくまるで元からがそうであったがの様に。

 

【魔理沙】

「お?霊夢!ようやく見つけたぜ。」

 

【霊夢】

「あら?魔理沙、遅かったわね。もう始めてるわよ?」

 

【魔理沙】

「おう!この人だろ?随分見つけるのにかかっちまったんだぜ。」

 

【霊夢】

「そうだ!ねえ魔理沙、裕也見なかった?」

 

【魔理沙】

「ん?裕也か?見てないぞ?」

 

【霊夢】

「おっかしいわね。紫、見てるんでしょ。裕也はきていないみたいだけど、どういう意味かしら?」

 

霊夢は魔理沙の斜め上を見た。するとそこがパカっと開き紫が現れた。

 

【紫】

「あら来てないの?」

 

【霊夢】

「なに行っているのよ、あんたが連れて行ったんじゃない。」

 

【紫】

「確かにそうだけど、途中で別れたのよ。だから知らないわ。ここに来てんじゃないの?」

 

【霊夢】

「そうかしら?」

 

【魔理沙】

「きっとそうだぜ!それより楽しもうぜ!この大宴会を。」

 

【霊夢】

「そうね!楽しまなくちゃ損よね!」

 

霊夢と魔理沙は二人で回る事にした。その様子を紫は、母親が娘を見守る様な目で見ていた。

 

【紫】

「ふう。何してるのかしらね、裕也君。」

 

 

人里・門前

 

【裕也】

「ようやく着いたな。」

 

【幽香】

「ええ、そうね。まあ、貴方のせいで沢山の妖怪と戦う羽目になってしまったけどね。」

 

【裕也】

「む!それは俺のせいじゃないぞ。」

 

裕也達はここに来る途中妖怪に襲われた。何故なら人間を担いでる=弱いと妖怪達に思われたらしく、沢山の妖怪に襲われた。

 

【幽香】

「全く。無駄な時間を取ったわ。さあ、中に入りましょうか。」

 

【裕也】

「ああ。」

 

裕也達は人里の中に入った。

 

【裕也】

「うお!すげえ!」

 

中で見た物はお祭りの様に踊り騒ぐ妖怪と人間だった。しかも、仲良くなっている者もいた。

 

【幽香】

「凄いわね。」

 

【裕也】

「ああ。それに、皆楽しそうだ。」

 

皆喧嘩をする事なく楽しんでいた。まるで元からそうであったかの様に。

 

【裕也】

「幽香、もう大丈夫だ。」

 

今まで肩を借りていたがようやく歩けるまでには回復した様だ。幽香はゆっくり外した。

 

【幽香】

「これからどうするの?」

 

【裕也】

「霊夢達を探そうと思う。幽香は?」

 

【幽香】

「私?私は周りを見ているわよ。色々楽しそうだしね。」

 

幽香はそう言うと人混みの中に入って行った。

 

【裕也】

「さて、俺も行くか。」

 

裕也はそう言い探しに行こうとするが、村人の一人が裕也を見つけて騒ぎ出した。

 

C「あー!裕也様だ!」

 

村人の一人がそう叫ぶと村人が集まって来た。

 

D「おお!本当だ!裕也様だ!」

E「裕也様ー握手して!」

F「おお、ありがたやありがたや。」

 

【裕也】

「ちょ!ちょっと待ってくれ!一体どういう意味何だ?」

 

裕也がそう聞くと村人の一人が答えた。

 

D「裕也様はこの里のしがらみを取ってくれた。妖怪も話して見るといい妖怪ばかりだ。それを気付かせてくれた裕也様は、俺らに取っては神様見たいな者だ!」

 

【裕也】

「そうか。でも悪いな!人探しがあるものでな!」

 

裕也はそう言って飛び立った。

 

 

【裕也】

「ふう。ようやく巻けたかな?それにしても全然見つからない。ん?あれは。」

 

裕也は一人の子供を見つけた。その子供は一人でいる見たいだった。

 

【裕也】

「ちょっと言って見るか。」

 

裕也は少し心配になって子供の所に行った。

 

【裕也】

「どうしたの?」

 

「誰だよ、あんた。あんたには関係ないよ。」

 

近くで見たら少年だった。

 

【裕也】

「ああ、先ずは自己紹介だよな。俺は裕也。お前は?」

 

「いいだろ。別に。」

 

【裕也】

「いや、きちんと名前を聞かないと、お前って呼ぶしか無いからな。だから、教えて。」

 

【幸】

「・・・・幸。棚橋幸(たなばし こう)。」

 

【裕也】

「そうか、幸か。なら幸、幸は何でこんな所にいるんだ?」

 

【幸】

「妖怪が嫌いだからだよ。」

 

【裕也】

「何で嫌いなんだ?」

 

【幸】

「何でお前にそこまで言わなきゃならないんだよ。」

 

【裕也】

「何か手伝える事があるかもしれないからな。」

 

【幸】

「そう。だったら。殺されたお母さんやお父さん。妹達の仇を取ってよ。」

 

【裕也】

「! お前。」

 

【幸】

「皆どうかしてるんだ!何で妖怪なんかと仲良く出来る!そりゃあ殺されてない奴はいいよな!妖怪を受け入れられて!でもな、妖怪に殺された俺はどうしたらいいんだよ!誰か教えろよ!なあ!」

 

幸は叫んだ思いをぶちまけた。しかしその声は宴会で騒ぐ者達に遮られた。ただ一人を除いては。

 

【裕也】

「だったら教えてやる。」

 

【幸】

「え?」

 

裕也出あった。裕也はさも当然の様に話して来た。

 

【裕也】

「認めろ。」

 

【幸】

「認める?」

 

【裕也】

「そうだ。お前は憎しみに囚われている。だが、それを隠している。怒る事によってな。だから先ずは、認めろ。自分が誤魔化して来た事実に。そして、憎しみに囚われるな。」

 

【幸】

「・・・・どうしろって言うんだよ。」

 

【裕也】

「先ず両親を殺した妖怪を許せ。次に仲間、友達を作れ。最初は難しいが諦めなければ必ず出来る。」

 

【幸】

「何でそんな事が言えるんだよ。」

 

【裕也】

「俺がそうだったからだ。俺は昔に友達も仲間も全てなくした。だけど諦めなかったから、この場所で友達が出来たんだ。だから、幸もきっと大丈夫だ。さあ、勇気を出して。ちょうどあそこにいるよ。」

 

幸は裕也が指差した場所を見た。そこには妖怪と人間の子供が遊んでいる所だった。

 

【幸】

「お、お前さっきと言っている事違うぞ!さっきはゆっくりでいいって言ったじゃ無いか!」

 

【裕也】

「ん?そうだったか?まあ、いいじゃないか。さあ。」

 

【幸】

「わわ!お、押すなよ!おい!裕也!」

 

裕也は幸の背中を押した。

 

【裕也】

「ねえ、君達少しいいかな?」

 

「ん?何だよおっさん。

「俺達に何か様だよ。」

 

【裕也】

「おじ。はあ。まだ二十歳前なんだけどな。まあ、俺の事はどうでもいい。なあ、こいつと友達になってくれないか?」

 

裕也は幸を押し出した。

 

【裕也】

「さあ、幸。」

 

幸は仏頂面だった。

 

「おい、どうする。」

「そーだな。大将どうする?」

 

子供二人をかき分けて出で来たのは大きな体をしていた。子供にしてはやけにでかい奴が出来た。

 

「どうした。」

「いや、あの兄ちゃんがこのガキを仲間にいれてやってくれって。」

「おい。」

「へ。」

 

大きな体をした人は子供の一人の頭を叩いた。

 

「いて!何すんだよ!大将!」

「何抜かしてやがる!てめえもガキだろうが!済まねえな。兄ちゃん。」

 

【裕也】

「いや。お前はまともだな。」

 

「ああ。一応こいつらの保護者見たいな者だからな。しっかりしなくちゃ行けないんだ。」

 

【裕也】

「お前、名前は?」

 

【沙汰】

「高天原沙汰(たかまの さた)だ。」

 

【裕也】

「俺の名前は。」

 

【沙汰】

「知ってるよ。桐上裕也だろ?この街を一つにした人間。人里の連中は、世界の革命者ってな。」

 

【裕也】

「なんじゃそりゃ?俺はただの人間だ。(今の所はな。)仲間の助けをえなきゃ何も出来ない弱虫だぞ?しかも、俺はただの足でまといなだけだ。だから、がんばって強くなろうとしているんだ。」

 

【沙汰】

「ふーん。成る程確かに本当にそう見たいだな。」

 

【裕也】

「え?」

 

「聞いて驚け!大将は能力使いなんだぞ。能力は、力を底上げする程度の能力だ!どうだ!驚いただろう。」

 

【沙汰】

「馬鹿野郎!むやみに言いふらすな!」

 

【裕也】

「珍しいな!能力持ちだ何て。でも力を底上げって具体的に言うとどう言う能力何だ?」

 

【沙汰】

「まあ、話していいか。底上げって言うのは今の自分の力以上の力をノーメリットで上げる事が出来る能力だ。」

 

【裕也】

「凄いな!なあ、幸の事を見てくれないか?」

 

裕也はずっと後ろにいた幸を沙汰の前に出した。

 

【沙汰】

「ふむ。分かった任せてくれ。」

 

沙汰はあっさりOKをした。

 

【裕也】

「お!よかったじゃないか!それじゃあ、お別れだ。幸。」

 

【幸】

「その、色々ありがとう。」

 

【裕也】

「ああ。またな。」

 

裕也は霊夢達を探す続きをする為に別れた。

 

【沙汰】

「さあ、行こうか。仲間が待ってる。」

 

沙汰達は去って行った。幸は一抹の不安を感じたが、着いて行く事にした。

 

 

【裕也】

「さて、見つからない。はあ。早く宴会を楽しみたい。仕方ない。霊夢達は宴会を楽しみながら見つけるか。」

 

裕也はそう言って降りた。

 

【裕也】

「さて、先ずはどうするかなって何だあれ?」

 

裕也が見たのはピエロのショーだった。

 

【裕也】

「おお!凄い!」

 

玉乗りやお手玉、色々な芸をやっていた。裕也は一通り見て次に行く事にした。

 

【裕也】

「お?あそこにいるのは鴉?か。」

 

裕也は黒い羽を折りたたんでいた少女が気になり近付いた。

 

【裕也】

「あの、貴女は?」

 

【文】

「あややや!貴方は裕也さんじゃありませんか!噂は聞いていますよ。」

 

【裕也】

「え?噂?」

 

【文】

「ええ。この人里に革命を起こした者として。」

 

【裕也】

「おいおい。冗談はよしてくれ。俺は確かにその場にいたが、霊夢達に助けられただけだったんだ。それに、俺は革命を起こせるだけの力はない。」

 

【文】

「む?確かに弱そうですしね。」

 

【裕也】

「あ、はは。まあ、そう言う事だ。そうだお前の名前は何だ?」

 

【文】

「あややや!これは申し遅れました。私の名前は射命丸文と言います。気軽に文と呼んで下さい。ああ、そっちは別にいいですよ?知っていますから。」

 

【裕也】

「そうか。あ、そうだ!霊夢達を知らないか?」

 

【文】

「あや?霊夢さんですか?そうですね~。まだいるか分かりませんが、あっちで見ましたよ?」

 

文は社の方を見た。

 

【裕也】

「あれは?」

 

【文】

「ああ、つい先日建てたばっか見たいですよ?詳しくは知りませんが、この里の守り神を祀っている見たいですけど。昔から祀っていたんですが、前の人里異変で壊れた見たいで、治したんですよ。それで、折角だから大きくしようとしたらしいですよ?」

 

【裕也】

「そうなのか。ありがとう、行ってみる。」

 

【文】

「いいえ。お礼はネタで。」

 

【裕也】

「はは。いいよ。あ、そうだ、これからイベントがあるからそれを記事にしたら?」

 

【文】

「あや?そうなんですか?」

 

【裕也】

「ああ。」

 

【文】

「ふむ。まあ、いいでしょう。それでは楽しみにしてますよ?裕也さん。」

 

【裕也】

「ああ。それじゃあな。」

 

裕也は文に別れを告げ文から教えてもらった場所に行った。

 

 

人里・社前

 

【霊夢】

「はあ。疲れた。こんな宴会は始めてよ。」

 

【魔理沙】

「確かにそうだぜ。でも、いいじゃないか!霊夢。皆楽しんでいるみたいだからな。」

 

【萃香】

「れ~い~む~。お酒切れた~。」

 

何処からかやって来た萃香が霊夢に抱きついた。

 

【霊夢】

「うわ!酒臭い!萃香!離れなさい!」

 

【萃香】

「お酒お酒お酒~。」

 

【霊夢】

「ぎゃぁぁぁ!入ってる!首に決まってるから!ぐ、ぐるじいって!言ってんでしょうが夢想封印!」

 

霊夢は萃香の頭を持ち地面に叩きつけた。

 

【霊夢】

「ふんぬ!」

 

どがっ!凄い音が聞こえた。萃香の方を見たら頭が地面に埋まっていた。

 

【萃香】

「んー!んんんー!ぷは!あー、苦しかった。何すんだ霊夢!」

 

【霊夢】

「ふん。自業自得よ。」

 

【幽香】

「あんた達はいつも騒がしいわね。」

 

萃香とは逆方向から幽香がやって来た。

 

【霊夢】

「幽香!?あんたどうして。」

 

【幽香】

「ん?少し友に誘われてね。」

 

【魔理沙】

「お?お前に友達なんていたのかぜ?」

 

【幽香】

「あら?魔理沙、貴女は喧嘩を売っているのかしら?いいわよ?買ってあげるわ。」

 

幽香は腕を鳴らしながら魔理沙に近付いた。

 

【魔理沙】

「ちょ!ちょ!待った待った!売ってない!売ってないのぜ!だから落ち着け!」

 

【幽香】

「そう。それは残念ネェ?」

 

【魔理沙】

「あ、あははは、はあ。」

 

【紫】

「あら?皆ここで何をしているのかしら?」

 

スキマから紫が現れた。

 

【霊夢】

「あら、紫じゃない。どうしたの?」

 

【紫】

「いや、皆が何故かここに集まっているからね?何してるのかな~って思っちゃって。」

 

【霊夢】

「そう。」

 

【レミリア】

「あー!霊夢!ようやく見つけたわよ!」

 

【霊夢】

「げ!レミリア!?あんた何でここが!」

 

【レミリア】

「ふん。吸血鬼の嗅覚を舐めないでよね。」

 

【霊夢】

「犬かお前は!」

 

【咲夜】

「お嬢様の犬。・・・・・ぶは!こ、これはご飯10杯行ける!」

 

【フラン】

「ダメだこの従者早く何とかしないと。」

 

【魔理沙】

「フラン!?何でここに!」

 

【フラン】

「あら?私だって異変解決に貢献したのよ?いてもおかしくないわ。」

 

【魔理沙】

「そ、そうか。」

 

【妹紅】

「うわぁぁ!どいてくれー!魔理沙!そこどいてくれー!」

 

【魔理沙】

「え?ぷぎゃ!」

 

魔理沙と妹紅は正面衝突した。

 

【魔理沙】

「いたた。いきなりなんだぜ。」

 

【慧音】

「もこた~ん~。いきなり逃げるなんて酷いじゃないかよ~。一緒に愛を語ろうよ~。」

 

【妹紅】

「近寄るな!酔っ払い!」

 

【慧音】

「そんなつれない事を言うなよ~。ヒック!」

 

【妹紅】

「ま、魔理沙!何とかしてくれ!」

 

【魔理沙】

「はぁ?何で私がそんな事を。」

 

【慧音】

「魔理沙、そうか。魔理沙も妹紅を狙っているんだな!」

 

【魔理沙】

「違う!何でそうなるんだぜ!」

 

【慧音】

「うるさい!覚悟しろ!」

 

慧音は魔理沙に攻撃をを繰り出した。

 

【魔理沙】

「うわっと!落ち着け!慧音!あぶね!」

 

魔理沙は慧音の攻撃を避けた。

 

【慧音】

「何故よける!」

 

【魔理沙】

「お前が攻撃をしてくるからだぜ!」

 

【永琳】

「プスっとな♪」

 

【慧音】

「はう!」

 

慧音は変な声を上げて倒れた。

 

【魔理沙】

「永琳か?助かったぜ。」

 

【永琳】

「ふう。騒がしくてお酒が飲めないじゃないの。たく。」

 

永琳は少し赤い顔をしていた。

 

【優曇華】

「師匠~。待って下さいよ。」

 

優曇華がとてとて歩いて来た。

 

【永琳】

「遅いわよ~。優曇華~。」

 

永琳はふらふらしていた。

 

【霊夢】

「ちょ!酒臭さがまして来た!」

 

霊夢は少し下がった。

 

【裕也】

「皆、何してんの?」

 

皆がわやわやしている所に裕也が現れた。

 

【霊夢】

「やっと来たわね裕也!待っていたわよ!」

 

霊夢は少し嬉しそうに答えた。

 

【裕也】

「はは。悪いな。紫、準備できているか?」

 

【紫】

「ええ、全て出来てるわよ。」

 

【霊夢】

「? 何の話?」

 

【紫】

「直ぐに分かるわ。さて行きましょうか。」

 

【裕也】

「そうだな。」

 

裕也と紫はスキマの中に入って行った。

 

【霊夢】

「何かしら?」

 

【魔理沙】

「さあ?」

 

 

人里・社

 

【裕也】

「紫、例の物を。」

 

【紫】

「はいはいこれね。」

 

紫から手渡された物、それはメガホンだった。

 

【裕也】

「よし。宴会にいらしている皆様!!聞こえていたら社の方をみて下さい!!!」

 

裕也のデカイ声は人里中に響いた。宴会に来ていた妖怪と人里の住民は何事かと思い社を見た。

 

【裕也】

「皆様こんにちは!!俺は桐上裕也と言います!!さて、今回はお知らせしたい事があって話をさせてもらっています!!!1週間後に幻想何でも屋と言う何でも屋を開きたいと思います!!!依頼内容は殺しや盗み以外は何でも大丈夫です!!!道順は1週間後に看板が出てるのでその通りに行ってもらえれば着きます!!!1週間日後を楽しみにしていて下さい!!!最後に萃香さん!!!いたら社の下に来て下さい!!!以上!!!」

 

裕也は早口だが確かに聞こえる声でそう言った。裕也は紫のスキマで下に降りた。

 

 

【文】

「あややや。裕也さんが言ってたのってこの事ですか。ふむ。確かに記事には丁度いいですね。しかも、私の感だと霊夢さんは何故か裕也さんに安心感を覚えていますね。暫くは裕也さんに張り付いてみますか!ふふ。ネタに困らなさそうですしね。おっと!そうと決まったら早く記事を書かなければ。」

 

文は笑ながら去って行った。

 

 

【萃香】

「んで?私に何の様だい?ヒック!」

 

【裕也】

「お前の力が必要なんだ。お前の密と疎を操る程度の能力がな。」

 

【萃香】

「ふーん。どうするつもりだい?密と疎を操る程度の能力

って言う大層な名前がついているが、様は集めたり散らしたりする能力何だよ?」

 

【裕也】

「お前の能力で道と道を集め繋げる。」

 

【萃香】

「へー。中々面白い使い方を考えるね。でも、それだと道じゃなくて、距離と時間になっちまうぞ?そんな事をしたらそこだけ時間が狂う事になる。それは如何するんだ?」

 

【裕也】

「そこは大丈夫だ。先ず萃香の能力で距離と時間を集めるそれを紫の境界を操る程度の能力で出来た空間を安定させる。安定させたら霊夢の空を飛べる程度の能力と巫女の力で空間を固定させる。そして、最後に俺の能力。新たな世界を創造する能力で、出来た空間を固定させる。」

 

【霊夢】

「ちょ!ちょっと待ちなさいよ!つまり世界ってそんなのあの閻魔が黙ってないわよ!?」

 

【紫】

「その時はその時よ。」

 

【裕也】

「分かってもらうさ。この能力はあいつが託してくれた物だからな。」

 

【霊夢】

「分かった。貴方を信じるわ。さて、私は大丈夫だけど萃香、あんたは如何なの?」

 

【萃香】

「私も別にいいよ。面白そうだし。だけど、裕也って言ったけ?あんたと戦って見たいな。ああ、別に今じゃなくていい。万全の裕也と戦ってみたいからね。ヒック!」

 

【裕也】

「分かるのか!?」

 

【萃香】

「まあな、ヒック。」

 

【裕也】

「それじゃあ明日から頑張るぞ!」

 

【ルーミア】

「裕也、私を忘れていないか?」

 

裕也の影からルーミアが現れた。

 

【裕也】

「いや!忘れてないぞ!うん!」

 

【ルーミア】

「まあ、いい。私はお前に着いて行くと決めたからな。」

 

ルーミアは笑みを浮かべた。

 

【霊夢】

「へー。ルーミア、あんた、もしかして、裕也の事好きなんじゃないの~?」

 

霊夢はにたにた笑いながらルーミアを見た。

 

【ルーミア】

「そうか。そう言う事か。」

 

ルーミアはフッと笑った。

 

【霊夢】

「?」

 

【ルーミア】

「裕也。」

 

【裕也】

「? どうした?ルーミア?」

 

【ルーミア】

「裕也、私は、お前が好きだ。」

 

【裕也】

「は?」

 

【霊夢】

「え?」

 

【レミリア】

「は?」

 

【フラン】

「うー!!」

 

【永琳】

「あらあら。」

 

【優曇華】

「うえ!?」

 

【妹紅】

「お?」

 

【慧音】

「なぬ!」

 

【咲夜】

「む。」

 

【紫】

「ふふ。皆の心に火が付いたかしら?モテモテね。裕也。」

 

紫は誰にも聞こえる事のない声で答えた。

 

裕也はルーミアに告白された。他の皆は何かの心に火が付いた見たいだった。

 

宴会は朝方まで続いたと言う。こうして裕也の幻想物語の序章は終了した。次に話す物語はまだ先のことだ。


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