緋弾のアリアに転生したら危険な姉から逃げないといけなくなりました。   作:レイアメ

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前回のあらすじ
最初から自信満々な奴って、かませだよね。


脱ボッチ、コミュ症の性

 ミッションを終えた燐は、真夜中に一人で学校の屋上に居た。

 何をしているのか?、と言われれば、

 ―――手紙を待っている。

 、と答えるだろう。

 何も知らない者からすると意味不明だろう。というよりこのやり取りを知っている者は、燐以外この世界には居ないのだから。それだけにこの事を知られると後々面倒なことは目に見えている。なのでいつものやり取りは誰にも気付かれないようにしないといけない。

 ふと視線を上に向ける。するといつもの手紙がパズルのようにバラバラになって振ってくる。呆れながらも、それを慣れているかのように一枚一枚掴む。全てを掴み終えると、急に光だして一通の手紙に変わる。

 

○○○

 

見ていましたよ。ミッションクリアおめでとー。まあ今回の件はそのことに関することだが、はっきり言います。ごめんねー、分からないのだ。アリスの力は把握してるつもりでしたが、何時あんな力を手に入れたんだろうね?力の本質ならお前も、気付いてますね。君と反対の力、‘意識を操る程度の能力‘というところでしょう。格ならばお前の方が、上だと思うんだけどね、はっきり言って厄介なことになりましたね。俺が干渉できない事象があるとわな。こっちで調べておくから、そちらも気を付けて下さい。武運を祈っている。

 

p.s.

ちなみに今回のミッションは及第点ですね。無傷で倒せないのは減点だよ。

 

○○○

 

 ‘意識を操る程度の能力‘。何故俺と反対の能力を持っているのか?それは偶然なのか、必然なのか?あのアンノウンですら干渉できないほどの何かとは何なのか?この手紙を読んでさらに疑問が増えてしまった。それと最後のは余計だ。

 現状としては何の情報も無い。俺も成長したと言えるくらい経験を積んできたはずだ。それでもアリスも同じように成長しているだろう。俺はアリスとどう向き合うのか?逃げるのか、戦うのか、今は分からない。だが近いうちにその時が来る。そんな予感がするのだ、アリスともう一度邂逅する時が。

 

 ―――俺はあの時から変わっているのだろうか。

 

 そんな呟きが風に溶けて消えていく。

 

◇◇◇

 

 今日も今日とて変わらない学校生活。友達一人の実質ボッチの日々。

 

「キャアァァー燐様よー!」

「おお、燐さんだ!今日も雰囲気(オーラ)が凄いぜ!」

「ウホッ!やらないか?」

 

 の筈なんだけどどゆこと?それと最後の奴、今すぐ消えてくれ。俺はノーマルだ。

 

 

 何故こうなったか。それはミッションが終わり二日経った日まで遡る。

 いつものように屋上で弁当を食べていた燐。しかし一人では無い。いや燐は一人だと思っているが、実は隠れている諜報科と情報科の女子生徒が居たのだ。

 

「今日の晩飯どうするかな?というか食材あったか?今日はタイムサービスは無いはずだし。...」

 

 居たって普通の独り言。しかし、周りからちょっとした有名人な彼が手作りの料理、しかもタイムサービスを利用するという庶民的な行動は女子生徒達に意外性を感じさせた。つまりギャップ萌えである。

 何処か周りと違うと思われていた彼が自分達と同じことをしている。そこに親しみやすさを感じさせた燐。しかしそれだけでは無い。

 

「ほ~れ、パンだぞ~」

 

 その日の放課後。帰りに猫を見つけた燐はたまたま持っていたパンを猫に食べさせていた。

 噂とは恐ろしい物だ。昼から今に至るまでに全校生徒に知れ渡るのだから。勿論噂を流したのは昼の会話を聞いていた女子生徒達である。その噂はどんどん広まり、一部の探偵科が調べに入るほど広まった。この事を燐は知らない。

 今の光景もバッチリ写真に写されている。余談だが燐の知らぬところで一枚1000~で売れているそうだ。

 同じ様なことは何回か有り、どんどん親しみやすくなったのだ。

 そして現在に至る。

 

 

 行く所、行く所で騒がれる燐は今までの反応と違いすぎて若干引いている。今の燐はプチアイドル化までしている。しかし彼はこの10年まともに人と接したことの無く軽いコミュ症の彼は、

 やっぱり俺、嫌われてるのかな?

、と真面目に考えていた。




次回、原作に入ります。
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