緋弾のアリアに転生したら危険な姉から逃げないといけなくなりました。 作:レイアメ
異質な魂、転生 R
そこには何もなかった。
時間や空間、光に闇、色、人、音、意味、理、力に命すらも無い。有るべきものが何1つも無い世界。
そんな世界に1つの魂がぽつりと存在した。人が死して肉体から魂を解き放ち、輪廻の輪に加わり、新たなる生を受ける。それが世界のルールの1つだった。その絶対不変のルールから外れ、何もない世界へとやってきた魂。それは異質にして異常と言える。
そしてその魂は見えても無い、聞こえても無い、感じても無いだが、確かに此処がどんな場所でどんな世界なのか、理解していた。
‘何でここに居るんだろう’‘何で分かるんだろう’‘どうしてこんな世界があるんだろう’‘どうして―――’‘何故―――’
意味の無い疑問を繰り返す。答えなんか無い。そもそも問うこと自体にも理解する必要にも意味は無い。この世界に―――何も無い世界に考えることなど無意味なのだ。
それを理解していても魂は考える。そうしないと自信が消えてしまうようでどうしても不安になるのだ。人として生きていた本能として。
死ぬことが、じゃない、そもそも死んだから魂になったのであって死ぬことには恐怖は無い。だが、それ以上に消えるのが怖い。自分が自分でなくなるような、あの喪失感を恐れ必死になる。
‘どうして何故どうして’‘何で何で何で’‘何何々何’‘?????????????????’‘此処は此処は何処何処?何処’
しかし、何時までも続くわけではない。ずれて、歪んで、壊れ、消える。今はまだ壊れてはいない。まだ留まっている。だがあと少しで壊れてしまうだろう。
そしてその時―――それは現れた。
貴方は一体、誰だ。何で此処にいるの~?
それは確かにある。何も無い世界で魂と同じように存在している。否、この世界のように無い、だが存在する。そんなことを理解できた魂自身が矛盾を感じ、納得してしまう不思議というには異常な存在がそこに居る。
性別も無く、大きさも無く、年齢も無く、統一性も無く、存在感も無い。まるでこの世界を体現したような存在。
‘あ、あなたは......?’
僕はう~ん......、何と言えばいいのでしょう、とりあえずだ俺は、此処の管理者みたいなものだって思ってくれれば良いよ~、それよりどうして此処に?
‘分からないんだ、どうしてこうなったのも、何で此処にいるのかも、何もかも’
どうしてでしょうか、いやバグなのか、う~んごめんね!僕じゃ分からないんです。ですが私としては、このまま放っておくことは出来ない。だからね一応聞いておくけど、もう一度生きてみたくないですか?
‘生き返れる、のか?本当に?もう一度?’
ええそうですよ、どうやら此方にも非があるみたいだしな。いちおー謎を追求するって名目だけどね!ですが、元の世界には戻れません。そうですねアニメの世界、つまり創作の世界だな。どうする~?
‘それでもいい。生きたい!生き返らせてくれ!’
僕としても、貴方には転生してもらわないと、困るからな。う~んでもね、そのままだと貴方は何も出来ないんです。
‘それがどうしたんだ?生き返れるだけで、もう何もいらないんだが’
そうにはいきません。お前には生き返る条件として、物語に関わってもらいたな~って思ってるんだ~。だから何か力を与えようと思ってます。何がよろしいですか?
‘なら、東方の古明地こいしの能力をくれないか’
ふむそれでいいのか?もっとすごーい力とか、いらないんですか?
‘ああ、それでいい’
そうですか分かりました。ならば力を与えよう。
‘それ’は何かをしたのを魂は感じた。だが、すぐさま何も感じなくなった。何故なら、まるで体に火を押し付けさせられているかのような痛みが走ったからだ。
それはね~魂に、直接刻み込んでいるんです。すぐに終わりますだから、眠っておけ。
そして、魂が世界から消えた。残った‘それ’はそれを眺め、動き出す。
さてさて大変だ~、一体なんで此処に?いえそれは後でいいでしょう。ならばまずは世界の選定か。あの子は何処に送ろうかな~。......此処にしましておきましょう。少しばかりの原作知識もあるようですから。それにしてもあいつ、可笑しかったな~。何で前世の痕跡がないのでしょうか。しかし東方という知識を持っているならば一体。まあ後々分かるだろう。頑張ってね~。
そして、世界は無に戻る。
世界は変動する、
世界は少しずつ変わっていき、誰にも気付かれず正史が崩れた。
故に
「..............アハッ」