で、10時。ヨルコさんとレストランで集合。
「ごめんなさいね。友達が亡くなったばかりなのに……」
「いえ……いいんです。私も、早く犯人を見つけて欲しいですし……」
と、ヨルコさんは言いながらアスナをチロッ見上げる。すると、アスナが目を輝かせ始めた。
「うわぁ、すごいですね。その服ぜんぶ、アシュレイさんのお店のワンメイク品でしょう。全身揃ってるとこ初めて見ましたー」
誰それ。
「アシュレイ産?どこそこ?」
「知らないんですかぁ⁉︎」
ガバッとヨルコさんが身を乗り出す。
「アシュレイさんは、アインクラッドで一番早く裁縫スキル1000を達成したカリスマお針子ですよ!最高級のレア生地素材持参じゃないと、なかなか作ってもらえないんですよー」
「それ、揃えると自慢になるんですか?特に女性相手に」
「そりゃあもう!」
すると、俺はニヤッと笑ってアスナを見た。
「お前、揃ってんの?」
「そ、揃ってないけど……」
「へぇ〜……」
「………なに?」
「ちょっと俺、出掛けて来るわ。大丈夫、すぐに戻って来るから」
「そ、そう……」
数10分後、俺が戻って来るとアスナしかいなかった。
「お帰り。どこ行っ……」
絶句するアスナ。
「なんだよ」
「揃えたの……?」
「何を」
「アシュレイさんの洋服……」
「あ?なにそれ。あーヨルコさんが言ってたなんかよくわからん奴ね。え?これそうなの?なんか家にあったからとりあえずイメチェンでもと思っただけだけど?」
「もう何も言わないわ……」
大きくため息をつくアスナ。と、思ったらこっちをちろっと見るアスナ。
「羨ましいのぉ?」
「ち、違うわよ!バカ!」
で、さっきまでアスナとヨルコさんが話してたことを聞いて、二人で再び捜査開始。
「なんかこうしてると、相棒見たいですね」
「どっちが杉下さん?」
「俺に決まってんだろ」
「なんで私が亀山くん!?」
「何言ってんだよ。亀山くんはヨルコさんだ。あんたは犯人役」
「おーい犯人になっちゃうよ?今ここを殺害現場にしちゃうよ!」
「ちなみに死体役はキリトな」
「あんたどんだけキリトくん殺したいの!?」
で、俺は話を変えて聞いた。
「この後は、どうすんの?」
「シュミットさん……あ、今攻略組の人で、元々ヨルコさんとカインズさんと同じギルドにいた人ね。その人に会いに行く」
「ふーん。そいつが犯人だったらボコボコにしていいんだな?」
「いやなんでよ。意味わからないわよ」
しかし、なんか圏内PK追うのも飽きてきたなぁ……。