ある日。俺はアスナの付き添いでリズベッド武具店とやらへ。
「ほらセレナくん。ここ!」
「ふーん……ここねぇ……」
で、中に入る。中には誰もいない。ただNPCがレジに立っていた。
「おい、誰もいね……」
だが、アスナは慣れた足取りで店の奥へ。すると、ガチャッと扉を開ける。
「リーズ♪」
「うわっ!」
中にいるピンクの髪の毛の女の子に飛び付くアスナ。
「あー…ごめんね」
「その台詞、何回聞いたかなあ。……まあ、叩き始めてからでなくてよかったけどさ」
それで、ため息とともにその女性は立ち上がった。
「……おはよ、アスナ。で、その人は?あ、もしかして愚痴の子?」
「ちょっ……リズ!しーっ!しーっ!」
マズイ!とでも言わんばかりに慌てるアスナを俺は睨んだ。
「せ、セレナくん……これは違っ」
言い訳しようとするアスナをケツバット。
「いっだぁぁぁぁッッッ‼︎‼︎‼︎初めて喰らったけどいっだぁぁぁぁぁッッッ‼︎‼︎‼︎」
ケツをさするアスナを捨て置いて自己紹介。
「俺はセレナだ。一応、血盟騎士団総隊長だ」
「あたしはリズベッド。武具展をやってるんだ。リズって呼んでね」
「武具店ねぇ……ならちょっと剣見せてもらおうかな」
「うーん……どんなのが好み?」
「これと同じ性能」
ひょいっと渡すと、危うく落としそうになるリズ。
「太刀だ」
「ふーん……」
なんて言いながら出された刀。
「ふーん、これは?」
「お、いい刀だな。ちょっと振っていいか?」
「いいわよ」
で、俺はその刀を手に取って、思いっきり振った。
「ふんっ!」
刀身が机に思いっきりクリティカルし、フル回転しながら飛んで行った。
「あー!何してくれてんのよ!」
「お、この剣も良さそうだな。ふんっ!」
バギィンッ‼︎
「だから何を……」
「ふんっ!」
バギンッ!
「ちょっ……」
「ふんっ?」
バギンッ!
「あんたっ……」
「オラァッ!」
バギンッ!
「いい加減にしろ!」
「っらぁっ!」
バギッ!
「痛っ!」
「何してんのよあんた!」
ガンッ!と後ろからアスナに頭を殴られた。
「何すんだよ」
「「こっちの台詞よ‼︎」」
声を揃えるて突っ込む2人。そして、リズが膝を床に付ける。
「あぁ……あたしの、剣……」
「志村?」
「オメーは黙ってろ」
アスナ、段々口調がブレてるぞ。
「ごめんねリズ……わたしがこんなの連れて来たばかりに……」
「ううん、平気……」
「代わりにその子、この店でタダ働きさせるから」
「えっ」
何それ聞いてない。
「ちょっと、何それ俺がやんの?ふざけんなよてめぇコラ!」
「誰がこんな有様にしたと思ってんのよ!」
「知らね」
「おーいぶっ殺すぞ!とにかく!副団長として命令します。しばらくここでバイトしなさい!無料で!いいわね⁉︎じゃないと今月の給料抜きだからね!」
「え?血盟騎士団って給料出るの?」
「チッ、わかったよ……」
そんなわけでタダ働きである。
俺のホーム。つまり、キリトの家。
「いやちげぇーだろ!ここは俺のホームだ!」
「なんだよ。いいじゃねぇか別に」
ベッドの上でゴロゴロしながらポテチを食う。
「やっぱのり塩だよなぁ〜」
「知らねぇよ!つーか俺これから出掛ける予定があるんだけど」
「いってらっしゃーい。あ、お土産にコンビニのパフェよろしく」
「お前も出て行けよ!てかコンビニなんてあんのかこの世界!」
「知らねーよカス」
「カ、カカカカス⁉︎お前に言われたくねーよ!」
結局、一緒に出掛けることになった。
「で、どこ行くんだよ。俺、この後予定あるんだけど」
「だったらついて来なきゃいいだろ!」
「じゃ、行ってくるわ」
で、俺とキリトは転移門へ向かう。そして、48層へ飛んだ。
「…………」
「…………」
「おい、何ついてきてんだよてめえ」
「お前だろついてきてんのは」
「俺はここの武具屋に用があるんだよ」
「俺だってそうだよ。なに、ストーカーなの?お前俺のこと好きなの?」
「男が男のこと好きになるわけねぇだろ」
「誰が男だコラ。ぶっ殺すぞ」
「あぁ?………………え?」
「や、なんでもない」
「待てやコラ。今のどういう意味だ」
「や、その……」
俺はその場から全速力で逃げた。で、リズの店。すぐに奥の部屋に逃げ込んだ。
「リズ!」
「ちょっと静かに入ってきてよ!それと遅刻!」
「すまんリズ。しばらく匿ってくれ」
「はぁ?何よ藪から棒に」
「いいから!」
「………わ、分かったわよ。今日はレア鉱石の調達は無しでいいわ。その代わり、接客してもらうからね」
「悪いな」
で、俺はリズ特製のエプロンを着てレジへ。キリトも武具店に用があるとか言ってたけど、まさか同じ店にくるなんて偶ぜ……、
カランコロンっ
「あ、いらっしゃいま……」
「すみません、剣のオーダー……何してんのセレナ」
「」
言葉を失った。