もし、俺がリンクスタートしたら   作:単品っすね

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性別2

 

 

 

 

 

穴の中。俺が目を覚ますと、キリトの上に乗っていた。

 

「あー……」

 

で、立ち上がる。すると、キリトも目を覚ました。

 

「……生きてたな」

 

「あぁ……」

 

肩と腰がダルい。とりあえず上を見上げると、空は遥か彼方だった。

 

「どうすんのこれ」

 

「どうしようもねぇよ。なんとかして脱出したいけど……」

 

「だよなぁ……」

 

で、二人して考える。

 

「結晶、は無理だろうな」

 

「この壁、走ってみてもいいけど流石にあれだよな」

 

「まぁリズが助け呼んでくれるだろうから、それまで待ってようぜ」

 

「あぁ…」

 

「で、セレナ。聞きたいことが二つあるんだけど」

 

見ると、キリトは悪い顔をしていた。

 

「……………なに」

 

「まず一つ目。さっきの、エクストラスキルだよな?」

 

「そうだよ」

 

「あら素直」

 

「別にそのくらい隠すことじゃないからな。斬撃だ」

 

「ふーん……効果は?」

 

「遠距離攻撃やブレスなどの長距離攻撃のカウンター。ただまだスキルレベルが低くて狙いは定まらないし放った後の反動も長い」

 

「なるほどなぁ……で、二つ目」

 

今度はもっと悪い顔になった。

 

「お前、性別は?」

 

「うっ……」

 

ギクッと俺の肩が跳ね上がる。

 

「な、なんでそんなこと今更聞くんだよ。言わなくてもわかってんだろ」

 

「分かんないから聞いてんの。性別は?」

 

「……………」

 

「答えろよ。別に隠すような事じゃないだろ」

 

こいつにだけは知られたくなかった……いや別にそういうわけじゃないか。少なくともSAOみたいなゲーム世界では知られたくなかったんだけどなぁ……。

 

「性同一性障害」

 

「はぁ?」

 

「それが俺だ」

 

「えっ………」

 

「確かに女だよ。だけど心は男。ほら、おっぱいもデカイ」

 

言いながら俺は上半身の服を脱いで下着になる。

 

「おまっ……!見せなくていい!」

 

顔を真っ赤にするキリトだが、俺は冷静に服を着ながら答える。

 

「ほらな、別に相手が男でも簡単に肌見せられる。淫乱とかじゃなくて本当に恥じらいがないんだ。俺の場合は」

 

「……………」

 

「男らしくなりたいわけじゃないけど、心は男のままなのに身体は女に成長していく。それが嫌だったから俺はSAOやって男の身体を手に入れたんだ。でも、すぐ女に戻っちまった」

 

「………なんか、悪いこと聞いちゃったな」

 

「気にしてねーよ。俺だって隠そうとしてたわけじゃないし、お前らが勝手に気付かなかっただけだ。ていうか気付いてないことに気付いたのは最近だったからなぁ……俺ってそんな魅力ない?」

 

「いや……」

 

返事を濁して顔を赤くし、そっぽを向くキリト。

 

「なんだよ」

 

「な、なんでもねーよ!」

 

(言えるわけねーだろ。めちゃくちゃ可愛いなんて……)

 

なんかさっきからチラチラこっち見てんな。

 

「お前ほんとになんなの?俺のこと好きなの?」

 

「は、はぁ⁉︎バッバババンババンバンバン……バカじゃねぇの⁉︎んなわけねーだろ!」

 

「何焦ってんだよ」

 

「焦ってねーよ!」

 

なにこいつ……。で、咳払いするとまた聞いてきた。

 

「でもさ、お前……その、その事あまり知られたくないんだろ?」

 

「あ?まぁそうだな」

 

「だったら、これは俺たちだけの秘密な」

 

「……そいつはどーも」

 

ニカっと笑うキリト。俺はアイテムストレージからクレープを二つ出した。

 

「おら、これやるよ」

 

「え……?マジか?」

 

「秘密にしといてくれんだろ?」

 

言うと、さらに顔を赤くするキリト。そして、そのまま受け取った。

 

「あ、あり…がと……」

 

で、一口。咳き込むキリト。

 

「てめぇ!クレープにわさび入れるバカがいるか!」

 

「バーカ。性別バレても俺は俺だ」

 

で、そのまま夜になる。

 

「そろそろ寝るか……」

 

「結局来なかったな……」

 

「まぁリズも色々準備してると願おう。で、セレナ。お前寝袋ある?」

 

「ない」

 

「俺一個しかないんだけど……」

 

「決まってんだろ。お前は雪の中だ」

 

「殺すぞ」

 

「まぁこんな雪の中で寝たら死ぬよな。一緒に入るか」

 

「…………は?」

 

「ん?」

 

なんだ?変なこと言った?

 

「おま、おまえ……本気か?」

 

「仕方ねーだろ。寝袋一個しかねぇんだし」

 

「で、でもお前それは流石に……」

 

「お前、なんども同じ部屋で寝てたし、何回か同じベッドでも寝てたろうが。今更何言ってんの?」

 

「そういう問題じゃねんだよ!………で、でもその……お前がいいって言うなら……」

 

「じゃあ寝るか。最大限まで寝袋を広げろ」

 

「え?本当に寝るの?」

 

「いいから早く」

 

キリトは顔を真っ赤にしたまま眠れなかったらしい。あと俺の太ももに硬い棒が当たってる。握り潰してやろうか。

 

 

 

 

 

 

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