キリトホーム。そこが俺の家でもある。
「ふーん…あなたたち、一緒に暮らしてるんだ」
「違う。こいつは居候だ。こいつのせいで、俺不眠症なんだよ……」
「人のせいにすんなよキリト」
「お前なぁ!年頃の男が……」
その瞬間、俺はキリトを殴り飛ばした。言ったよね?内緒だって。
「てめっ!なにすんだよ!」
「ラグーラビットあげないから」
「んなっ……!」
言いながら俺はキッチンへ。すると、アスナも付いてきた。
「私も手伝うよ」
「いらねーよ」
言っても聞かない。そんな俺たちをキリトは顔を赤くしながら見る。
「なんか…俺の部屋で女の子二人が料理してくれるってのは……」
とかほざいてるキリトに向かって俺はボーリングの球を顔面に投げ付けた。アスナはアスナでヤケにご機嫌だ。まぁおかげで聞こえてなかったみたいだけど。で、数分後、
「完成っと……」
完成したのはシチューと唐揚げ。使ったのは二兎で残りはまた取っておくことにした。どーせ俺のだし。
「お前らうさぎの肉を唐揚げって……」
「嫌なら食わなくていいぞ」
「い、いただきまーす!」
で、三人で食事。
「もっちゃもっちゃ……」
「セレナくん。音を立てて食べない」
「うるせっこのっ」
「あっ!私のシチューに鼻くそ入れたでしょ⁉︎」
「おいおい、俺のハナクソは50コルで売れるんだぜ?」
「マジで⁉︎」
なんて話しながら食事。
「にしても……まるで最初からこの世界にいたかのような気分ね」
「あぁ……最初に比べて攻略に血眼な奴も減ったしな」
「みんな、馴染んできてる……」
と、アスナ、キリトと暗く言う。
「俺は最初から馴染んでるぞ。生まれた時からここにいたみたいなナチュラルさだろ?」
「「お前は例外」」
褒め言葉だな。
「ま、いいだろこれで。もう四分の三まで来てるんだ。ゴールはすぐそこだ。お前らが踏ん張れば勝てるだろ」
「おい、ナチュラルに自分を外すな。お前の力も必要だ」
キリトが笑って言う。
「そういえば、二人はギルドに入るつもりはないの?」
「おい、俺は入ってんだろ」
「ごめんね。言い方に語弊があった。パーティ組む気はないの?」
「ないな。パーティなんて組むとサボらせてもらえないし、SMプレイも怒られる」
「そりゃそうだろお前……まぁ俺も考えてないかな。パーティメンバーってのは…いやセレナは除くけど助けよりも邪魔になることのが多いしな」
「あらっ」
ヒュッとキリトの目の前にソードスキルが発動される。フォークで。
「き、君は例外だ……」
「そう。なら、あなた達、しばらくわたしとパーティ組みなさい。ボス攻略パーティの編成責任者として、君たちが噂ほど強い人なのか確かめたいと思ってたとこだし、私の実力もちゃんと教えてあげたいし」
「な、なんだそりゃ!」
「そうだぞ……もっちゃもっちゃ……それは流石に……もっちゃ…理不尽もっちゃ」
「理不尽もっちゃ⁉︎なんか口癖みたいになってるよ⁉︎」
まぁ、そんなわけで俺とキリトとアスナは明日、お出掛けである。その日の夜。俺とキリトはベッドの中。
「なぁ、セレナ……」
「クークー……」
「寝たふりだろ?」
「………………なに」
「明日……その……二人で、狩りしないか?」
「はぁ?アスナは?」
「ほ、ほら、あいつはギルドとかあるだろ?だからやっぱり……」
「何とかするって言ってたじゃん。別にあいついてもいいだろ」
「そ、そっか……そうだよな。悪い忘れてくれ」
「はいはい……おやすみ」
「…………………あぁ」
寝た。