俺達はルグルーへ到着した。
「あっ……」
「どうしたリーファ?」
声を漏らしたリーファにキリトが尋ねた。
「いや…レコンからメッセージ入ってたんだけど……」
俺とキリトはそのメッセージを覗き込む。
【やっぱり思った通りだった!気をつけて、s】
「いたずらメールだな。リアルで半殺しにしたほうがいいぞ」
「レコンはそんなことしないわよ……まぁいいや、少しリアルで話ししてくるね」
「あぁ、待ってる」
「キリトくん。その人に落書きさせないようにね」
「了解」
で、俺とキリトはリーファの隣に座った。
「なぁ、セレナ」
「なんだよ」
「お前、好きな人、いるか?」
「……………急に何?」
「いや、なんとなく……」
「いねぇよ。そもそも人を好きになる感覚が分からん。お前のお母様は大好きだけどな」
「そっか……俺は、いるんだよね……」
「アスナか」
「はははっ、違うよ」
この反応、本当に違うな。
「まぁシリカも確かに可愛いよなぁ……」
「あー分かる。小動物っぽい感じ」
「リズみたいなドジっ子ってわけじゃないけど…お茶目な子もいいよな」
「あー確かに。でもなんだかんだしっかりしてるよなぁ…」
ふーむ……この反応、違うな。もう少しカマかけてみるか……。
「でさ、どうしたら、その子がこっちを振り向いてもらえると思う?」
しまった。先に問われてしまった。
「知らねーよ。生憎、俺はモテた事ないから女の子の喜ぶアプローチも知らん。金じゃね?」
「お前……キャバ嬢とか向いてそうだな」
「どういう意味だ。あ、可愛いって言ってくれてる?」
「んなっ……!ば、馬鹿言うな!…………いや、それも四割ほどある………」
正直だなこいつ……。
「ふーん……つまり、そいつと付き合いたいわけね?」
「た、端的に言えば………」
なるほど……。すごくどーでもいい。しかし、好きになる感覚、か…………。
「なぁ、キリト。俺、好きになる感覚ってのは分からないけど、一緒にいると、なんつーのかな……胸がドキドキして……つい、ちょっかい出したくなる奴なら、いる……」
「えっ⁉︎だ、誰⁉︎」
急にガバッとこっちに振り返るキリト。その目はボス攻略の時より真剣な眼差しだった。
「な、なんだよ………」
「いいから教えてくれ。誰なんだそいつは……?」
「お前」
「………………えっ?」
「ごめんっ!」
いきなりリーファが覚醒した。
「うわあああああああっっ‼︎‼︎‼︎」
キリトが大声を出した。
「え?な、なに………?いや、そんな場合じゃない!ごめんね二人とも、案内はここまで!」
「なんかあったのか?」
俺が聞き返す中、キリトはそっぽを向いて考え込むような顔をしながら、その顔を赤くしていた。
(あれ、どういう意味なんだ………?)