もし、俺がリンクスタートしたら   作:単品っすね

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エクストラエディションですが、和人が菊岡さんに呼び出される所はなかったことにします。



特訓

 

 

 

7月某日。

 

「二人とも置いてくぞー」

 

「待ってよお兄ちゃんー」

 

「あの、ウンコしてるんだけど……」

 

そんなわけで出発。三人で歩いて向かった。

学校。

 

「おっ、来た来た」

 

リズが声を上げる。

 

「うーっす」

 

「こんにちは」

 

「おう」

 

珪子に挨拶され、俺は軽く返事する。

 

「ごめんなさい皆さん。わざわざ集まってもらって……」

 

「ううん。平気だよ」

 

「それはそうと、意外ですね。直葉さんが泳げないなんて……」

 

「本当それな。胸部にビーチボール二つ付けてるくせに」

 

「あんたに言われたくないのよ!」

 

うがーっとなる直葉。それをほっといて明日奈が言った。

 

「じゃ、そろそろ行きましょうか」

 

そんなわけで、俺たちは更衣室へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和人だけ先に着替えてプールで待機。すると、更衣室から珪子と里香が出てきた。

 

「やっほー和人!」

 

「お待たせしました〜」

 

「おう。二人とも似合ってるな」

 

「そういう事はエレナに言ってあげなさい」

 

「そうですよ。殺されても知りませんよ」

 

「本当に殺されそうだから怖いわぁ……」

 

なんて話してると、更衣室の方から再び声がした。

 

「ほら早く来なよ。和人くん待ってるよ?」

 

「おいマジやめろ殺すぞお前。そこで水死させるぞマジで!」

 

「往生際が悪いよエレナ。大丈夫だって、明日奈さんが選んだんだし」

 

「ちょっ!力強っ……!流石剣道部、だが俺だってェ……」

 

「明日奈さんくすぐりお願いします」

 

「はいよー」

 

「ごめんなさいすぐ出ます」

 

で、エレナはビクビクしながら出る。だが、焦れったくなった直葉が背中をドンっと押した。

 

「おわっ!」

 

「おっ、エレナ。来た、の…か……」

 

和人の声が段々しぼんでいく。エレナの水着はパレオだった。青の。

 

「な、なんか、言えよ……殺すぞ……」

 

その台詞に普段のサドっ気はない。顔を赤らめて視線は完全に泳いでいた。

 

「いや…その、なんだ……」

 

正直な所、似合ってなかった。しかし、選んだのは明日奈、だからこそ和人は断言出来た。

 

(似合ってないところの不協和音が別の美しさを奏で……比喩表現めんどい!とにかく似合ってなくて可愛い‼︎)

 

しかし、だからこそ言葉にしずらいのだ。完全にテンパる和人。

 

「あー…えっと、な、なんかエロ……」

 

その瞬間、エレナの廻し蹴りが和人の顔面にクリティカルヒットし、和人はプールに突っ込んだ。

 

「今のはお兄ちゃんが悪いですね」

 

「最低ね、あのバカ」

 

「和人くん…流石に……」

 

「で、でも……」

 

珪子と里香と明日奈はチラッとエレナを見る。

 

(((つい最近まで男だと思ってた奴より小さい私は必要ですか……)))

 

そんなやりとりはさておき、練習開始だ。

 

「はい、じゃあまずは水の中で目を開けてみようか」

 

と、明日奈と直葉が練習する中、

 

「ちょっ…!エレ……!死っ……!」

 

ガボゴボっと沈みかけてる和人の頭をエレナはただ押さえつけていた。

 

「ち、ちょっとエレナ!死んじゃうよ和人!」

 

里香が止めに入る。だが、

 

「彼女も碌に褒められない奴なんか、死んじまえばいいんだ」

 

「ダメだこれ!完全にドSモードだ!」

 

「ほら謝れ和人。3秒以内に」

 

「ごぼっ!……ごべんば……ばい……ッ!」

 

「聞こえませーん」

 

「鬼か⁉︎」

 

「あ、あわわ!和人さん〜!」

 

「ほら謝れ桐ヶ谷〜、お前なら言えるはずだ桐ヶ谷〜」

 

その後、ようやく和人は解放された。が、当然遊べる状態じゃないわけで、プールサイドで寝転がった。

テキトーに遊ぶ珪子と里香、練習する明日奈と直葉、浮き輪の上で寝てるエレナ。そのエレナを里香が落とした。結果、里香も和人の隣で寝るハメになった。

 

「エレナさんって…女性相手でも容赦ないんですね……」

 

「男女差別は良くないからな」

 

「ケースバイケースだと思いますが……」

 

呆れる珪子を捨て置いて、エレナはただ、ハナクソをほじりながらぼんやりしていた。

 

 

 

 

 

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