今日の夜。久しぶりに集まったメンバー、俺、キリト、アスナ、クライン、エギル、シリカ、リズ、リーファの8人でユイの見たがっていたクジラのクエストだ。
「じゃあみんな、ウォーターブレッシングの魔法掛けるからね」
アスナが前に出て魔法を唱える。すると、8人の体が光った。
「よしっ、行くぞ!」
そして、キリトから海に潜る。が、そのキリトの足をセレナが掴んだ。
「おまっ……!」
「1番は、俺だ!」
そう言うと、思いっきり後ろにぶん投げた。が、空中でキリトはなんとか止まる。
「てめっ!何しやがる!」
キレるキリトにセレナは悪い笑顔で言った。
「バーカ。トップは俺だ」
ビキッとキリトから音がする。
「ふざけろテメェ!」
「行かせるかよ!」
と、二人が暴れてると、二人にゲンコツが降り注ぐ。
「ダッ!」
「ってぇ!」
「あんたらねぇ!これからクエスト前なのに殺し合うバカがいますか‼︎」
「「ここにいるけど?」」
「キリトくん!そこのバカのバカバカ病が移ってる!」
「おい。なんなんだオメーは。人のことバカバカ言い過ぎだバカ。偏差値70キープっつってんだろ」
「ふん。あの時は3年前よ?中一の偏差値なんてアテにならないのよ。問題、塩基配列ATGCって何?」
「アデニン、チニン、グアニン、シトシン」
「なっ⁉︎」
「問題、『神は死んだ』誰の台詞?」
「フリードリヒ・ニーチェ!」
「へぇ、勉強したじゃん」
「ふん。これくらい余裕よ!」
「じゃあその言葉の意味は?」
「えっ………」
「出来なかったらリアルで今月4週間分のジャンプ奢れ」
「そんな……」
「5、4、3、2、1……」
「し、知らないわよそんなの!」
「『人生とは不条理なものだが神に頼るな、その運命を愛せる超人になれ』。はい、勉強して来い」
ガックリとアスナが肩を落とす中、キリトはなんの話をしてるのか理解してなかった。
そんなわけで、8人は海の中。クエストを受けるためにオッさんの元へ。
「ねぇキリト。なんであのジジィ海の中で平然としてんの?」
「何かお困りですか?ご老人」
「おい無視かハゲコラ」
すると、NPCは喋った。
「実は、古い友人への土産物をここを根城にする盗賊共に奪われてしまって」
「ざまぁー」
「土産物はこれくらいの大きさの真珠なんじゃ」
「てめっんな真珠があると思ってんの?なめてんの?どんだけデカイ貝から持ってきたの?」
「お礼はタップリとするから。頼まれてくれんかのう」
「はっ、てめーみてぇな老害のお礼なんてたかが知れてんだよコラ」
「お前少し黙ってろ」
キリトに怒られ、エギルに後ろから襟を掴まれ、引っ張られるセレナ。すると、キリトが振り返って言った。
「どうやら、捜し物系クエストみたいだけど、モンスターも出てくるはずだから、前衛は剣の振りが遅くなるのに、後衛は雷属性の魔法が使えないのに注意。いいな?」
『おう!』
と、セレナ以外の全員が声を揃えた。セレナ?老人のおでこに鼻くそ擦りつけてリズに蹴られてるよ?