キリトは今、森の中にいる。タイタンズハンドのロザリアを追っているのだ。かれこれ、三日ぶっ通しで見張っている。眠そうな目をしながらもキリトは影からしっかりロザリアを見張っている。キリトはトランシーバーを取り出した。
「こちらキリト。そっちの様子はどうだセレナ。どうぞ」
セレナと共に追っているようだ。ちなみにセレナは血盟騎士団の隊長だ。団長がヒースクリフ、副団長がアスナとなっているが、腕前はヒースクリフと同等以上と言われている。
『あむっ……クチャクチャっ……こちらセレナ……ゴクッ……っふぅ。もう少し、生クリーム多めだと、俺ぁ嬉しいですね』
「…………は?」
『あ、いやなんでもない。あむっ……こっちの話。……ゴクッ、ていうか、パフェの話』
「お前、尾行中に何食ってんだよ!」
『じゃ、俺も持ち場に戻るんで』
「おい待て!持ち場ってどこの事だ!」
『アスナに紹介してもらったクレープ屋』
「お前まだ食う気か……!?」
だが、ブツッと切れた。
「………あの野郎……」
と、そこでロザリアと、そのパーティの中の少女、シリカが喧嘩を始め、シリカが一人で森の中に入ってしまった
「マズイ……!おいセレナ!クレープ食ってる場合じゃねぇぞ。お前はロザリアを追え。俺は女の子1人を追う!」
『おいおい、ストーカーかよ。てか仕事しろよ』
「お前に言われてくねぇ!いいからロザリアを追え!」
『いらっしゃい。なんにする?』
『えーっと、チョコレートショコラで』
『はいよ』
「いやだから食ってねぇで仕事をしろ!ていうかお前今どこにいるんだよ!」
あーもう仕方ねぇな!と、キリトはロザリアの見張りを捨ててシリカを追い掛けた。
俺はクレープをもっさもっさと頬張りながら、キリトの元へ。すると、泣いてる女の子とキリトがいた。
「うーっす」
「お前なんでこんな所にいんだ!ロザリア追えって言ったろうが!」
「ふざけんな。俺は任務よりもクレープの方が大事だ」
「お前がふざけんな!血盟騎士団だろ?ギルドにいて任務より大事なものがあるのかよ!ていうかお前、舐めすぎじゃね?」
「俺が舐めてんのはキリトだけだ!」
「いいだろう剣を抜け!デュエルだ!」
なんてやってると、女の子がキリトの裾を引っ張る。
「あの、キリトさん?この人は……」
「あ、あぁ。こいつはセレナ。俺の…パートナーじゃないし、友達か」
「違うな。主人と下僕だ」
「おい、どっちが下僕だ」
「お前に決まってんだろ。自覚くらいしろよ」
「はっ倒すぞお前まじで」
で、挨拶。
「えっと、シリカです」
「で、セレナ。どーせ仕事してねぇんだからお前シリカと47層に行ってプネウマの花取りに行ってやれ」
「ふざけんな。俺は命より任務の方が大事だ」
「お前の命クレープ以下!?いいから行ってやれよ」
「大体、プネウマってことはこいつビーストテイマーでそのペットが死んだんだろ?だったら自業自得だろ。自分で行かせろ」
言うと、むぐっ……と困った顔になるシリカ。
「いやレベルとか装備見ても無理なんだよ。だから付き添いで……」
「お前が行けばいいだろ。ロザリアはほら、俺が見張ってるから」
「信用出来るか!さっきまで任務ほったらかしてパフェ食ってた癖に……」
だが、キリトがそこまで言うと、俺は金属バットでキリトの顔面をかっ飛ばした。
「痛っ!」
ズシャアァァァッッ‼︎とすっ転ぶキリト。
「何しやかんだ!」
と、ガバッとキリトは起き上がるが、俺は走って逃げた。
「てめっ!」
キリトは慌てて追いかけようとするが、シリカがいるので追いかけることは出来ない。さて、今度はサンデーでも食べるか。