キリトはシノンと合流し、都市廃墟を目指していた。スティーブンと銃士X、そしてくたばれ総隊長がいるからだ。そのまま進むことしばらく、スタジアムに銃士Xをみつけた。
「…………もしかしたら、あいつが死銃か?」
「そんなの分からないわよ」
「よし、あいつをやるぞ。銃士Xだって死銃である可能性はあるんだ」
「分かった」
「俺は回り込むから、シノンはここで狙ってくれ」
そのままキリトはスタジアムの中に入る。そのまましばらく歩いてると、音がした。グォーグォー……っと。まだ銃士Xは移動してない。つまり、もう一人いたのだ。しかも、誰だか分からない。
「行くか………」
キリトはスタジアムの中から音のする方に移動。どこかの部屋だろうか。グゥー……ッ、グゥー……ッとそこから音がしている。光剣を出して、キリトは突入した。中にいたのは、
「ぐぅー…ぐぅー………」
セレナが寝ていた。ジャンプを開いて顔の上にのせて。
「何してんだお前はァァァァッッッ‼︎‼︎‼︎」
キリトの踵落としがセレナの溝に直撃。
「…………んだよ、いってぇな……」
「お前何ィィィィッッ‼︎⁉︎この緊迫した中で寝てたの⁉︎今まで⁉︎ずっと⁉︎いつまでも⁉︎何度でも⁉︎」
「いや意味わかんねーから。って、キリトか……ふわあぁぁ……」
「欠伸してる場合かぁーっ!なんでそんなに呑気になれるの⁉︎なんでそんなに自由奔放でいられるの⁉︎お前に恐怖っていう感情はあるの⁉︎」
「いや…死銃と出会したからタイマン張ってたんだけど…逃げられちゃって……そしたら、スタジアムの保健室のベッドが気持ち良さそうだったから……」
「それでよく眠れるなお前は!……てか!お前死銃と戦ったのか?」
「え?あぁ。まぁ大したことなかったけど……あれ?なんか大事なこと忘れてるような……」
あーもうっ!と頭を掻き毟るキリト。
「今、シノンと協力して銃士Xを追ってるんだよ。分かったら協力しろ」
「仕方ねぇなぁ……きぃりとちゃ〜ん……」
「やめてくんない⁉︎ルパン風で呼ぶのやめてくんない⁉︎」
で、そのまま二人は移動する。キリトはシノンと打ち合わせしたポイント、セレナはシノンの所へ向かった。
「ったく……気持ち良く寝てたってのに……」
(にしてもなんか大切なこと忘れてたな……なんだっけ?)
とか思いながらセレナはもっさりもっさりと移動。で、シノンがいるというポイントに向かうと、シノンが倒れていて、ボロマントに銃を向けられている。
その瞬間、セレナは眠たげな表情のまま、バズーカを取り出して躊躇なく発砲した。
「だーいじょーぶー?」
のそのそとシノンの元へ歩くセレナ。そして、シノンの前にしゃがんだ。
「あんたねぇ!助ける時にバズーカぶっ放すバカがどこにいんのよ⁉︎」
「ここにいるけど」
「このっ……!って、後ろ!」
「あ?」
振り向くと、ボロマントがセレナに銃を向けていた。
「死ね」
「お前がな」
セレナは腰についてる光剣のボタンを押した。すると、後ろにヴォンッと光剣が出る。だが、躱された。
「っ!」
そのままさらに発砲してきたので、シノンをおんぶして逃走。すると、シノンがギュッと自分を強く抱いて来たのに気づいた。
(こいつ……)
「セレナ!」
キリトの声がして振り返ると、バイクに乗っていた。そのまま後ろに跨る。
「逃げるぞ!」
「おう」
そのまま発進。バイクの三人乗りは危険です。だが、追いかけてきた。馬に乗って。
「シノン、キリトに掴まってろよ」
「え?」
セレナはシノンを自分の前に置くと、後ろを向いて立ち上がった。
「キリト!安全運転でよろしく!」
「わーってるよ!」
撃ってくる死銃。その銃弾を弾くセレナ。
「なぁおい!誰かルパンのテーマ曲かけて!」
「だまってろ!言ってる場合じゃねーから!マジやベーから!」
なんてやりながら走る。今のところセレナのお陰で被弾なし。これなら俺、完全に五右衛門だなとか思ってるセレナだった。だが、
「セレナしゃがめ!」
「へ?」
ゴッと橋に後頭部が直撃。落ちそうになるが、なんとかバイクの後ろの部分に掴まるが、引き摺られる。
「いだだだだっ!」
「何してんだお前はァァッッ‼︎」
「ちょっ…止めて!お願いだから止めてぇー!」
「無理だから!追い付かれるから!てかしゃがめっつったろ!」
「おせーよ!言われればなんでも従えると思うなよ!」
死銃はセレナをロックオンする。
「ギャアァァァァッッッ‼︎‼︎‼︎狙ってる!完全に狙われちゃってるよぉー‼︎‼︎」
ど、どうすれば……と、汗ばむキリト。すると、バイクがガッ!と、止まった。セレナが思いっきり足を地面に突き刺し、止めたのだ。
「おまっ……!何して……!」
「おんどりゃあぁぁぁぁッッ‼︎‼︎」
そのまま、シノンだけ助けて思いっきりバイクを死銃に投げ付けた。
「嘘おおおおおおおッッッ‼︎‼︎‼︎」
絶叫しながらキリトはバイクごと死銃に突っ込んだ。で、爆発、炎上。
「ふぅ……一件落着だな」
「ねぇ、あんたら恋人同士じゃなかったの?」
「そだよ?」
「うん。もう何も言わないわ」
そのまましばらく二人は立ち止まる。だが、炎の中から影が見える。思わず身構えるセレナとシノン。その影はものっそい全力疾走をして来た。
「セレナァァァァッッッ‼︎てめっなにしやがんだァァァァッッッ‼︎‼︎」
そのまま斬りかかるキリト。それをガードするセレナ。
「いや?ミサイルにしただけだけど?」
「何澄まし顔で言ってんだてめぇ!」
そのまま別の戦いが始まりそうになったが、シノンが止めて三人は砂漠に逃げた。