朝。俺は何時ものように起きた。横を見ると直葉はいない。毎朝毎朝、朝練のようで大変そうだ。ざまぁー。で、ベッドから出ようと思ったが、冬とか秋の布団の魔力は凄まじいね。魔力どころかブラックホールレベルである。今日は学校行かなくていいなと判断した俺はそのまま布団に籠る。だが、
「おいエレナ!遅刻するぞ!」
げっ、来やがった……。和人がドアを叩く。俺は無視して布団の中に篭った。
「はぁ……まったく……入るぞ」
ガチャッと入ってくる和人。俺は無視して目を閉じる。
「おいエレナ。早く起きないと遅刻だって!もう出席日数的にも危ないんだから!」
俺はエリザベスのボードを取り出して見せた。
『今日はパス』
「ダメ!起きろー!」
グイグイと引っ張られる。そのまま布団からずり落ちてしまった。
「って、お前またズボン履いてないのかよ……」
言いながら和人は制服のスカートとブレザーとブラウスを取り出す。
「ほら着替えろよ。外で待ってるから」
「ふぁーい……」
で、直葉の作った朝飯を机の上に並べに行く和人。だが、嫌な予感がして、一旦戻って部屋の中を覗くと、制服のまま布団にダイブしていた。
「だぁから寝るなっつーの!」
「ふえ?なんでかずとここに……?まさか、覗いてたの?」
「なわけあるか!嫌な予感がして戻ってきたんだよ!いいから朝飯食っていくぞ!」
「かうと〜……」
「ほら早く立って!」
「おんぶ〜……」
「はぁ……仕方ねぇな……」
結局、おんぶして飯を食う。食べ終わり、食器を片すと、エレナは和人に向かって口を開く。
「はいがき〜」
「自分でやれそれくらい!」
「えんどうさい〜」
「お前なぁ……」
で、シャコシャコと歯磨きをする。
「あ……ふぁあぁん………ふぁ……」
(エロい)
で、ようやく磨き終わると、二人は家を出た。
「と、いうわけなんだよ」
今は昼休み。屋上で和人、エレナ、明日奈、里香で飯を食っている。ちなみにエレナは和人の膝枕で熟睡中。
「確かに甘えていいとは言ったけどさ……なんつーの?限度というかなんというか……」
だが、明日奈と里香はジト目だ。
「な、なんだよ……」
「惚気なら他でやんなさい」
「ど、どういう意味だよ里香⁉︎」
で、明日奈と里香はため息をつく。
「なんにしても甘やかし過ぎよ和人くん。このままじゃエレナちゃんダメになっちゃうよ?」
「やっぱそうかぁ……でも今更甘えんなとも言えないしなぁ……」
「それでも、限度は必要よ。今、完全にその子幼稚園児じゃない」
「そうよ和人。そのバカなんとかしないと、下手したらニートになるわよ」
ため息をつく和人。それに明日奈が言った。
「とにかく、これからはもう少し厳しくとは言わないけど、しっかりさせてあげないと。いい?」
「分かったよ……」
そんなわけで、今日からキチッとエレナ計画、始まりである。