俺たち、一同はトンキーの上でゆらゆらと飛んでいる。すると、ドンキーの上に何かが出てきた。確かドンキーの上限は8人。つまり……
「私は、湖の女王ウル……」
言いかけたそいつを俺はドロップキックして突き落とした。
「ふぅ……あぶねぇ、これ以上人増やしたら落ちる所だった……」
『…………………』
全員が口をパクパクさせながらこっちを見る。やがて、キリトが言った。
「おっ、おまっお前……!今の明らかにNPCだろうがぁぁぁぁッッ‼︎‼︎」
「え?いやNPCだろうとこれ以上ドンキー(ホーテ)に乗ったら落ちんだろうが」
「NPCは別に決まってんだろ!ほら見ろよ!クエストを参加しますか?って表示だけ残って出てるだろうが!」
「じゃあ押せばいいじゃん」
「クエストの概要が丸々わかんねぇだろ!」
「いいから行こうぜ。出てきた敵片っ端からボコればいいだろ」
「まぁ…NPC殺しちまったからもう仕方ねぇか……」
仕方ないので、クエストの概要がまったくわからないまま、俺達は城に突っ込んだ。
城の中。
「ヤバイよお兄ちゃん!金色の方、物理耐性が高すぎる」
その金色の方は大きくアックスを振り上げた。だが、その金色の方の背中にズバァッ‼︎と刀が直撃した。
「ゴォアッ‼︎」
衝撃波攻撃の直前だったため、大きく怯む金色の方。そして、そいつの頭を踏みつけながらセレナは言った。
「物理耐性が強ぇーってことは、サンドバッグにされたいってことだよなぁ?」
そして、それを機にキリト達もニヤリと笑う。
「それもそうだな!」
「行くよみんな!」
うおおおっ!と、全員斬りかかる。
「みんな!一か八か、ソードスキルを一斉に叩き込む!」
「おう!」
そのまま、クライン、シリカ、リズ、リーファ、シノン、キリトとソードスキルを叩き込んでいく。だが、倒し切れなかった。
「グッ………!」
すぐに目の前のキリトに金色の方が殴ろうとした時、
「ハアァッ‼︎」
アスナがトドメを刺しに行く。だが、そのアスナの後頭部をセレナがバットで殴った。全員、唖然。
「ち、ちょっと何すんのセレナちゃん!」
「ラストアタックは俺のもんだ」
「んなっ……⁉︎」
そのままセレナがトドメを刺した。金属バットで。
「あー……ようやく終わった……」
そのままヴンヴンッと素振りする。そのセレナの肩の上に手が置かれた。
「セレナちゃん?どういうつもりかな?」
「や、何が?」
「私の事、殴る必要あったのかな?」
「あー…や、あの……キリトなら許されるからアスナでも許されるかなーって……」
「なわけないでしょ?」
殴られた。
すっごく今更ですが、セレナの髪型はエンドワールドの女性アバターのナチュラルショートのライトブラウンを少し男っぽくした感じです。