もし、俺がリンクスタートしたら   作:単品っすね

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番外編6

 

 

 

 

少し戻ってクリスマスの前の日。俺達はダイシーカフェで集まっていた。

 

「じゃ、クリスマスイベントに参加出来る人ー」

 

和人が言うと、俺、明日奈、直葉、里香、珪子、詩乃、エギルは手を挙げた。はい、決定。

 

「しかし、貴重なクリスマスにエレナと和人はゲームなんてやってていいの?」

 

里香が唐突に聞いてきた。

 

「どういう意味だよ」

 

「だから、二人きりでデートとかしなくていいのって」

 

「いいよ別に。寒い中外に出たくねーし」

 

俺の台詞になぜかガッカリする和人。

 

「そういえば皆さんはいつまでサンタさん信じてました?」

 

珪子が意味不明な事を聞く。

 

「あたしは中学に上がる頃かなー」

 

「意外と里香は遅かったんだねー。私は小学校の三年生で気付いてたよー。直葉ちゃんは?」

 

「うーん……いつでしたっけ……兄にバラされた気が……」

 

「ち、ちょっと待った!俺はそんな意地悪しないぞ!」

 

「最低ね」

 

「そういうシノンは生まれた頃から信じてなさそうだよな」

 

「どういう意味よ。それを言ったらあんたの嫁もそうなんじゃない?」

 

「あー確かにな。エレナは?いつまで信じてた?」

 

「は?いやお前ら何言ってんの?」

 

俺はキョトンと答えた。こいつらが何を言ってるのか分からない。

 

「やっぱ物心付くまでは……」

 

「サンタはいるよ?何言ってんの?」

 

『えっ…………?』

 

全員が驚いたような声を出す。なんだ?何か変なこと言った?

 

「俺の所には一回も来たことないけどな。まぁ良い子にしてなかったからだろうけど……」

 

思わず俺はシュンッとしてしまった。

 

「あ、あの…エレナ、さん……?」

 

「なんだよ」

 

珪子が狼狽えたように聞いてきた。

 

「あの、本気で今言ってます……?」

 

「俺はいつだって本気だ」

 

「どの口が言うか⁉︎」

 

和人に突っ込まれる。

 

「じ、冗談よね……エレナ、ちゃん」

 

「いやだから何が?え、てか逆にお前サンタさんいないとか思ってんの?頭沸いてんの?」

 

それにイラっとしたのか、明日奈の口角が引き攣る。

 

「ま、去年はもらえたけどな。起きたら枕元にプレゼントが置いてあった」

 

(お母さんが置いたんだよ!)

 

「6000人救ったからな。そりゃもらえるだろ。今年も死銃つかまえたり、明日奈助けたりしたから期待してるんだよね」

 

『……………』

 

なぜか黙り込まれてしまった。その静寂を和人の「グスッ」が遮った。

 

「お、おい。何泣いてんだよ和人」

 

「や、悪い……。グスッ、ちょっと、痛くてね……」

 

「? 何が?」

 

「純粋さというか…なんつーのかな……心がね……」

 

「お兄ちゃん!ダメだよ泣いちゃ。ちゃんと心を強く持って」

 

「あぁ。気持ちは分かる。が、堪えるんだ」

 

直葉、エギルと和人を慰める。

 

「………おい、お前らなんかバカにしてんのか?」

 

「そりゃそうですよ〜サンタさんなんていな…ムグッ」

 

珪子の口を塞ぐ里香。

 

「そ、そんなこと無いわよ……あはっあははっ……」

 

なんだこいつら。

 

「まぁいいや。そのクリスマスイベントは明日だったな。俺、先に帰ってるから」

 

それだけ言って俺は出て行った。

 

 

 

 

 

 

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