もし、俺がリンクスタートしたら   作:単品っすね

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番外編7

 

 

 

 

 

エレナが帰った後のダイシーカフェ。しばらく沈黙が流れた。衝撃的過ぎて誰も動けないのだ。やがて、和人が口を開いた。あ、ちなみにクラインは仕事な。

 

「………どうすんのこれ」

 

「いやそんなん聞かれても……」

 

「そ、そっか……エレナ、孤児院だったから……」

 

悲しい雰囲気になる。が、

 

「と、とにかくエレナの夢を壊すわけにもいかないよな」

 

そんなわけで、クリスマス会をやる事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマスイヴ当日。イベント。

 

「じゃ、みんな一丁頑張ろう!」

 

そんなわけで全員でダンジョンに突撃。迷宮に二人組で入り、中央に見えるツリーを目指すのだ。そこにいるボスを倒し、ラストアタックを取った組にクリスマス限定アイテムが与えられる。

このイベントのポイントは例え一番最初に着いても、ラストアタックを取った組がアイテムを貰えるということだ。最初は俺とキリトが組む予定だったのに、明らかに強過ぎるということでグーパーにグーパーを重ねて決めた。

 

結果発表!

 

チーム1キリトシリカ

チーム2リズアスナ

チーム3エギルリーファ

チーム4シノンセレナユイ←明らかに最強チーム

 

『ま、待てぇーーっ‼︎』

 

全員が声を上げた。

 

「なによ」

「なんだよ」

 

聞き返す。

 

「おかしいわよ!明らかにそこのチーム強過ぎるでしょ!Bob準優勝にSAOの英雄に最強のナビゲーター⁉︎」

 

「ていうかユイちゃん⁉︎ゆ、ユイちゃんはママと一緒だよね⁉︎そうだよね⁉︎」

 

「な、何言ってんだ!パパとだよなユイ⁉︎」

 

リズ、アスナ、キリトと口々に文句を言う。だがユイは、

 

「いえ、グーパーの結果ですので」

 

しれっと答えた。

 

「そうよあんたら。決まっちゃったもんは仕方ないでしょ」

 

「往生際が悪いぞ。それでも高校生か。エギルの次の年長者なのかこのヤロー」

 

んぐっ……!とでも言いそうに唾を飲み込む三人。

 

「ていうかスグとエギルはなんとか言えよ⁉︎」

 

「いや、別にラストアタック取るためならどんなチームでも関係なくない?」

 

「そうだな。要は辿り着けばいいんだから」

 

「すっごい大人………」

 

アスナもゲンナリする。

 

「さて、じゃあさっさと行こうぜ」

 

で、全員で出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セレナとシノンとユイは出発した。

 

「そこ、右です!ただし、モンスター3体!」

 

「おう」

 

「援護は任せて!」

 

と、いい感じに進む。と、シノンは思っていた。だが、セレナは襲い掛かる3体のトナカイ型のモンスターの口に槍を突き刺し、肛門まで貫通させると、火をおこして焼き始めた。

 

「ってなにやってんのあんたァァァァッッッ‼︎⁉︎」

 

シノンとは思えないシャウト。それに平然とセレナは答えた。

 

「いや、ジンギスカンでも作ろうと思って」

 

「いやジンギスカン羊だから!」

 

「お、焼けた。食べる?」

 

「いらないわよ!」

 

「シノンさん!前からさらにモンスターが2体!」

 

「チィッ!」

 

シノンが弓を引き絞り、矢を放った。それが雪だるま型のモンスターを貫く。

 

「ほら食べてないで行くわよ!早くしないと取られちゃうわよ!」

 

「バーカ。先に着いたってラストアタック取んなきゃ意味ねんだから。イベントの概要をまともに読んでないバカに先に狩らせとけよ。俺たちはあと10分後くらいに行った方がいいだろ」

 

「……意外とまともに考えてるのね」

 

「中一で偏差値70キープだからな」

 

「無駄に頭良い⁉︎」

 

なんて話しながら進む。

 

「これはキリト、苦労するわね………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後。チーム1。キリトとシリカはゴールまで辿り着いた。

 

「やっとですねぇ〜……」

 

「ははは、疲れたか?」

 

「はいぃ……」

 

「じゃ、ボスの前に少し休憩していくか」

 

で、二人は座り込む。すると、キリトはメッセージが10件以上着ているのに気付いた。

 

「な、なんだぁ?」

 

覗くと、シノンやアスナ、リーファなどの別の班の連中から。とりあえずリーファの奴から開いた。

 

『ボス戦ヤバイヤバイ。最強の2人が手w』

 

「はぁ?」

 

「どうしました?」

 

「いやなんかよく分からんメールが。とにかく、少し様子見てくる」

 

「ボス戦のですか?」

 

「あぁ。なんかみんなもう着いてるみたいだ」

 

で、キリトは頭を掻きながらボスの所へ。最強二人ねぇ……どーせシノンとセレナが暴れてんだろ?とか思いながらボスの広場を覗いた。そこには、

 

 

ラスボスの黒いサンタとセレナが手を組んでプレイヤーを次々と戦っていた。

 

 

「さ、最強二人ってお前らかよォォォォッッッ‼︎‼︎‼︎」

 

全力のシャウト。その瞬間、セレナとサンタが襲いかかってくる。

 

「うおおおおおッッ‼︎」

 

ギリギリで躱すキリト。

 

「何してんのお前ェッ⁉︎なに敵と手を組んで……」

 

「バーカ。ここでサンタ殺したら俺は誰からプレゼント貰えばいいんだよ」

 

「バカはお前ェェェッッ‼︎‼︎‼︎こんなブロリーみたいな顔面したサンタに何を貰うつもりだお前はァッ‼︎愛のない愛の鞭しか貰えないだろうがァァァァッッ‼︎‼︎‼︎」

 

「いや意味わかんねーから。てかそれ、ただの鞭だろうが」

 

見れば、アスナもシノンもリーファもエギルもリズも倒れていた。

 

「このままじゃ……どっかのバカのせいでこのイベントはメチャクチャだ……」

 

ていうか、手を組んでるんじゃなくて、セレナも襲われてるけど躱しててものともしてないだけだった。

 

「クッソ……!どうする……!」

 

「キリトさん!手伝います!」

 

シリカが援護に来た。が、このレベルの戦いについてこれるハズもなく、すぐにダウンしてしまった。

 

「シリカッ……!」

 

キリトは歯をくいしばった。このままじゃ、この後の予定が台無しだ。と、そこでキリトが言った。

 

 

「そうだセレナ。ゲームの世界のサンタを殺すとリアルでサンタに会えるらしいぞ」

 

 

言った瞬間、キリトは後悔した。流石にこんなのに騙されるわけが………、

 

「死ねぇデヴっ」

 

ものっそい手のひら返しでセレナはサンタをぶった切った。キリト、唖然。そのまま金属バットで袋叩きにするセレナを見ながらアスナはキリトの隣に立って聞いた。

 

「いいの?あんな嘘言って」

 

「ウソじゃないだろ。さて、じゃあ俺は一足先に戻ってるわ」

 

「うん。打ち合わせ通りにね」

 

「あぁ。分かってる」

 

結局、ラストアタックはセレナが取った。

 

 

 

 

 

 

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