次の日。キリトは目を覚まし、ん〜っと伸びをする。横を見ると、セレナが布団を被っていた。
「おい、セレナ起きろ。朝だぞ」
「んにゅ………」
普段の腹立つ態度からは考えられないくらい可愛らしい声。キリトは思わず顔を赤らめ、瞬きが早くなる。すると、セレナが寝返りをうった。布団がめくれ返り、セレナの下半身が露わになる。
「ッッ‼︎⁉︎」
思わず声にならない叫びを上げる。露わになった下半身にはパンツしかない。しかも、女性用の下着。
「んなっ……⁉︎」
頭の中で思考がフル回転する。
(ど、どういうことだ!?こいつ……女!?いや、あんな腹黒でドSでハナクソをよくほじくる奴が女なわけ……た、多分こいつぅ、女装趣味があるんじゃないかなぁ。いやゲーム世界で異性のパンツって履けるのか?)
そこまで思考が辿り着くと、キリトはさっさと着替えを終えて朝飯のために下の階へ。すると、ばったりシリカと会った。
「あ、キリトさん。おはようございます」
「………あ、シリカ。おはよ」
「どうかしたんですか?」
「なんでもない。そうだシリカ。聞きたいことがあ……」
(いや待て。初対面に近い女の子に聞けることか?)
なんとか平静を保ち、キリトは少し離れてアルゴにメッセージをとばした。
『男プレイヤーが女性用の下着を着けれたりすんの?』
その瞬間、キリトは後悔した。こんな事送ればアルゴの商売のネタにされるんじゃ……と、思ったら返信がきた。
『いい情報をありがとう』
その瞬間、キリトは大きくうな垂れた。
「ふわあぁぁ……」
大きな欠伸。そして、ハナクソをほじりながらセレナが起きてきた。そのハナクソをキリトの服になすり付けると、言った。
「朝飯にしよう」
「うん。多分、俺が寝ぼけてただけだな」
「「?」」
で、47層。俺とキリトとシリカはそのまま思い出の丘を進む。途中、変な植物みたいな奴に足を取られるシリカ。
「ひゃあぁぁあ!た、助けてくださいキリトさあぁあん!」
「落ち着いてシリカ。そいつすごく弱い!」
だが、ダガーをブンブン振り回すシリカ。ちなみに俺は近くで持ってきた携帯椅子に座り、寛いでいる。
「助けてくださいキリトさん!見ないで助けて!」
「助けてって言ってるぞキリトさん」
「い、いやでもシリカ自身にやらせないとシリカの為には……」
なんで話してると、シリカの目が急に見開く。
「こっの……!いい加減に、しろぉっ!」
と、蔓を全部斬り落とし、そのまま敵の頭にダガーを突き刺した。そして、なんとか勝利する。が、スカートを隠しながら俺たちに言う。
「………見ました?」
「見てな……」
「ピンク色だったな」
「うわあああん!」
と、泣きながら拳を振り回してくるが、俺はシリカの頭を掴んで近づけさせない。そンな感じで俺たちは丘を進んだ。