そんなわけで、アスナは絶剣に挑むことになった。リズとキリトと一緒にその絶剣のいるところに向かった。だが、その絶剣はすでに誰かと戦っていた。
「はぁっ‼︎」
息を吐きながら攻撃する黒髪の子は恐らくその絶剣だろう。その剣を躱すのはセレナだった。
「………何してんのあいつ」
思わずキリトが口走った。
「っ」
「やぁっ!」
戦闘中は基本的に無口なのがセレナ。落ち着いた様子で絶剣の攻撃を全部躱すなり弾くなりしていた。
「このっ!」
ヒュッ!と突きを放つ絶剣、それをバク転で躱しながら、セレナは足で絶剣の首を挟み、地面に叩き付けた。
「うあっ⁉︎」
そのまま尻をムニムニムニッ!と顔面に擦りつけるように腰を振った。それを見ながらアスナとリズは半眼になる。そこで、思わず「いいなぁ」とキリトは呟き、アスナとリズに距離を一歩引かれたのは言わなくていいか。
絶剣は何とかそこから突きを出す。それをギリギリ躱し、距離を取るセレナ。
「こっの……‼︎」
そのまま追撃してくる絶剣。そのまましばらく剣と剣の撃ち合いになった。
「ッッ‼︎」
「やぁっ!」
「っ」
「そこっ!」
「!」
「うあっ⁉︎」
セレナのソードスキル。それが絶剣の頬を掠めた。そのまま後ろに下がろうとする絶剣の脚をセレナは払った。そして、宙に浮いた足をセレナは掴むと、そのままグルングルンッと振り回した。
「うおぁあ阿ぁぁ亜あぁぁあア愛あっ⁉︎」
そのまま思いっきりぶん投げるセレナ。絶剣はその辺の木に激突した。しばらく煙が上がり、周りからは拍手が上がる。これまで無敗だった絶剣がいいように遊ばれてるのだ。ちなみにセレナはハナクソをほじっていた。が、そのセレナに目では追えない速さでビュッと何かが迫った。
「やあぁぁっ‼︎」
絶剣の本気の特攻だ。だが、セレナは廻し蹴りで平気で弾き飛ばした。すると、winner表示が出る。
「あーやっと終わった……」
ん〜っと、伸びをすると、セレナは回復魔法で炎になった絶剣を生き返らせた。数秒後、復活する絶剣。で、セレナを見た。
「強いねお兄さん!」
「誰がお兄さんだ」
「よしっ!お兄さんにきーめた!ちょっとついてきてよ!」
「断る。この後、今頃女に囲まれてるであろうキリトのズボンを下ろしに行くんだから」
「えー!お願いだよ!」
「っざけんな」
だが、しつこくセレナの服の裾を引っ張る絶剣。鬱陶しくなったのか、セレナはたまたま見つけたアスナを指差した。
「あそこの青髪ババァが代わりについてってくれるってよ」
すると、振り返る絶剣。そこにはアスナの姿があった。
「ほらアスナ、こっち見たよ」
「いや明らかにあのバカのせいで……」
だが、アスナが言い終わらないうちにリズがアスナを押し出した。
「あ、えーっと……」
と、わたわたするアスナ。いつの間にかセレナはキリトの元へ戻っていた。
「おい、誰のズボンを脱がすって?」
「お前だよカス」
「殺してやろうか」
「あ?やんのかコラ」
そのままアスナvs絶剣とキリトvsセレナが始まった。