もし、俺がリンクスタートしたら   作:単品っすね

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最後のバカ

 

 

 

 

 

 

その日から、エレナ達はユウキやスリーピングナイツの面々とよく遊ぶようになった。

1月はキリト達にサクヤ、アリシャ、ユージーンらと共に食材狩りに行き、そのまま宴が始まり、その場のノリで28層のボスを攻略した。いつも通りにセレナとユウキが喧嘩し、その中にキリトも混ざり、止めに入ったシルフの軍を半壊させて(主にセレナのせい)、大騒ぎになった。

 

2月は、セレナ、アスナとスリーピングナイツのワンパーティだけで、29層ボスを撃破した。また、中旬に開催された統一デュエルトーナメントでは、東ブロックの決勝戦でセレナがハナクソ飛ばし、反射的に躱したキリトの隙を突いて倒した。決勝戦はユウキとセレナの大決戦となった。結果は、セレナが金属バットだったとはいえ、時間切れで引き分けとなった。

 

3月、明日奈、エレナ、里香、珪子、直葉、詩乃、それと通信プローブで木綿季と共に京都旅行に出掛けた。清水寺の恋の、あの……石のやつ、あれを邪魔したり(エレナが)、金閣寺の光をさらに反射させ、バルスごっこしたり(エレナが)、龍安寺の石を見分けるのに5時間かけたり(ユウキが)、と色々あった。また、宿では枕投げ大会が開始され、障子をぶち破ってメチャクチャ怒られたりした。

 

そして、もうすぐ4月になるという頃、家で寝ている和人の目の中にハナクソを入れようとしてるエレナの携帯に連絡が来た。

 

「もしもし?………はい、うん。………えっ⁉︎」

 

ドスッ!と、目の真上にあったエレナの指が和人の目に直撃した。

 

「ギャーッ‼︎」

 

「木綿季が……?」

 

そのまま目を抑えてゴロゴロ悶える和人を捨て置いて、エレナは家を出た。駅に向かい、タクシーを拾おうとしたが、すでに別の客が乗ろうとしている。それにドロップキックを喰らわせ、清々しいほど豪快にタクシーを奪った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、木綿季の病室に入ると、明日奈と倉橋さんがいた。

 

「うーっす」

 

「よかった……間に合ったね」

 

明日奈に言われ、そのまま隣へ歩くエレナ。そのまま木綿季の手を握った。

 

「……………」

 

何も言わずに見下ろすエレナ。すると、明日奈が聞いた。

 

「先生……今、メディキュボイドは使えますか?」

 

「え、それは、電源を入れれば……しかし、木綿季くんも、最後は機械の外で……」

 

「いえ、ユウキはもう一度あの世界に行きたがっています。わたしには分かるんです。お願いします……」

 

明日奈が言うと、倉橋さんは頷いた。

 

「起動に1分ほどかかりますが、あなた達は?」

 

すると、明日奈はアミュスフィアを取り出した。隣の部屋にはもう一機、アミュスフィアがある。そのまま二人でモニタールームに駆け込んでリンクスタートした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスナ、セレナはユウキの前にいる。

 

「ありがとう、アスナ。セレナ。僕、大事なことをもう一つ忘れてたよ。二人に、渡すものがあったんだ」

 

「なに?渡すものって……」

 

「いま、作るからちょっと待って」

 

すると、ユウキはウインドウを出し、短い操作を加えると、剣を抜いた。

 

「やあっ‼︎」

 

そのまま剣を神速の突きを五発、そのまま十字に十発の突きを放ったユウキは最後に交差点に向かって突きを放った。そして、そのまま剣をしまう。

 

「わたしに、くれるの……?」

 

「受け取って、ほしいんだ……」

 

「………うん」

 

だが、セレナは受け取ろうとしない。

 

「おい、いいのかよ。俺に、俺に勝つんじゃねぇのかよ。その技がないと、勝てねぇぞ………」

 

その声は珍しく震えていた。

 

「で、でも……もう………」

 

倒れそうになるユウキ。だが、それに構わずセレナは剣を抜いた。

 

「来いよ。最後だ」

 

「………………」

 

「ち、ちょっとセレナちゃん⁉︎」

 

アスナが止めようとするが、ユウキは剣を抜いた。

 

「…………いいよ。最後だ」

 

で、構える。

 

「お願いだから、お願いだから……病気だから、とか。そんなの抜きで、お願いだから…全身全霊全力で来て、よ……?」

 

「わーってるよ。テメェこそ、勝負付く前に死ぬんじゃねぇぞ」

 

すると、いつの間にか周りにはスリーピングナイツのメンバーが立っていた。いや、それだけじゃない。キリト、リーファ、リズ、シリカ、クライン、エギル、シノンといったいつもの面子にユージーン、サクヤ、アリシャなどの領主組も。

 

「みん、な………?」

 

「負けんじゃねぇぞユウキ!」

 

ジュンが声を張り上げた。それに続き、いろんな所から声が上がる。

 

「そうだ。そこのバカ倒さねぇと死なせねぇぞ!」

 

「ていうかあんたしか倒せないわよそのバカは!」

 

「そうだ!なんだかんだそのバカと引き分けたのはプレイヤーなら1人しかいなかったんだから!」

 

「え?そうなの?あのチートバカ?」

 

「ゲームマスターに勝ってるからねあの伝説のバカ」

 

「行けぇ絶剣!その幻のバカ倒せ!」

 

「バカバカうるせぇよ!全員八つ裂きにすんぞ!」

 

いい加減キレると、セレナはユウキに向き直った。

 

「じゃ、こいよ。この伝説のバカが相手にしてやらぁ」

 

すると、ユウキはプッと笑った。

 

「少し…気に入ってる、じゃん……」

 

で、ユウキは構える。お互い、ニヤッと笑った。

 

「いきなり、行くから、ね……僕の、対伝説の超ウルトラアンチキショーバカ用必殺技……!」

 

「………そこまで言われてなくね?」

 

そのままユウキはセレナに突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 

「《マザーズ・ロザリオ》」

 

 

 

 

 

 

 

 

 






マザーズロザリオ終わりで、ついでに原作通りのも終わりです。アリシゼーションは面倒くさいし長いのでやりません。にしても真面目って言うのは私の肌にあわねぇな。



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