原作事件はちょこちょこ起きているということで。
これから数話は原作ではないイベントになります。
「皆さん、来週から家庭訪問です。おうちの人にプリントは渡しましたか?」
「「「は~い!」」」
「よろしい。まだな人は忘れずに渡してくださいね。じゃあ、先生からは以上です。
皆さん、さようなら!また、明日ね!」
「「「「先生、さようなら~!」」」」
教室から子供たちが飛び出してくる。本日は四限で授業が終わりなので心なしか顔が輝いて見える。もちろん少年探偵団の面々も――二人を除いて――例外ではない。
元太、歩美、光彦の三人が公園で何をするかを議論しながら廊下を進む。
その後を、コナンと哀は先程小林先生が言っていた家庭訪問について話している。
「なぁ、お前のところはいつだっけ?家庭訪問」
「火曜よ。ところで家庭訪問って何するの?先生が来るってのは分かるのだけど」
「オメェ経験ないのかよ?まぁ、児童の自宅まで行って学校での様子を保護者に伝えたり、家庭での様子を聞いたりすんだよ。児童が同席するかはその時々だな。
あとは、児童の通学路の安全確認とか顔合わせって意味もあるらしいぜ」
「じゃあ、何かお茶菓子とか用意しないと行けないわね」
「いや、いらないぜ。最近の家庭訪問ってのは玄関先で数分程度らしい。
保護者のそういう用意の手間を省くってのも理由らしいが、先生が部屋を見たり、
用意すること自体に文句を言う親が増えてきているらしいぜ。
で、そう言う文句を防ぐためにプリントで玄関先で失礼しますって連絡してあるんだよ。
新一のときは家の中にあがって談笑ってのが当たり前だったんだけどな」
「へぇ、詳しいのね」
「いや、おっちゃんが言ってたんだよ。面倒な世の中になってきたってぼやいてたぜ」
「それは意外ね。でも、探偵なら世間のトラブルも知ってないといけないのかしら」
「まぁな。知っているといないでは違うからな。俺もその時は素直に関心したんだよ。
まぁ、情報源が暇なとき見てたワイドショーってのがなんかアレだけど」
「それで、なんで私の家庭訪問の日程を聞いたのかしら?」
「ん?あ、ああ。すっかり忘れてたぜ。お前って博士に預けられた親戚の子ってことに
なってるよな?で、俺もそうなんだよ」
「そうね」
「で、設定って言葉も変なんだけど」
「ある程度の辻褄合わせをしたいってことね」
「まぁ、これから先で矛盾がでないように確認しときたいだけなんだけどな。
なにせ江戸川コナンも灰原哀も架空の人物だから、その場しのぎでやってるとどっかで
矛盾が生じちまうからな」
そこまで話すと二人に元太がはやくしろと声をかける。
どうやら途中から会話を聞かれないようにと距離を取ったことに気がついたらしい。
「すぐ行くって! ってことで博士に話しといてくれ。近いうちに行くからよ」
「ええ」
二人が追いつくと、三人から帰宅したあと公園に集合だと言われる。
サッカーをすることになったらしい。
その後は、いつもの別れ道まで五人で話をしながら歩いて行った。
といってもコナンと哀は相槌を打つ程度であったが……
「それじゃあ、家にカバン置いたらすぐに米花公園に集合だかんな!」
「お二人とも遅れないでくださいよ?」
「じゃ、またあとでね!コナン君、灰原さん!」
「ああ、すぐ行くよ」
「……ええ。またあとでね」
三人と別れてしばらくはとりとめない会話をしながら二人は別れ道まで歩く。
「じゃあ、博士にさっきの話をしといてくれよ」
「ええ、ある程度まとめとくようにも伝えておくわ」
「そりゃ助かるぜ。じゃまた公園でな。ちゃんと来いよ?」
「はいはい、わかってるわよ」
今回短いですがきりがいいのでここまでです。
家庭訪問編始まりました。実際は5月上旬くらいまでにやるものですが、作中では
1ヶ月程度では児童の様子を見るには短いという理由で6月に実施しています。
……ということにしておいてください。
次話はいきなり家庭訪問までとびます。