File01 江戸川少年の独白
俺の名前は工藤新一。
ある日幼馴染の毛利蘭と遊園地に遊びに……っていいか。
幼児化したあの日。阿笠博士の助言で蘭の家に転がり込んだその日からいろいろとあった。
どう接しようか悩んでいたらいきなり事件に関わり、子供扱いにイラつき犯人を追い詰めても結局蘭に助けられるという情けない姿を晒したりもした。まぁそのあとなし崩しに居候が決まったから結果オーライってやつだ。
それからこんなんで犯人逮捕できるかってことで博士にいろいろ作ってもらいなんとか事件は解決できるようになった。
それに幼児化したことで日常でも不便に感じることがたくさんあった。
例えば味覚。苦味に敏感になりコーヒーや紅茶を美味しいと感じなくなった。
例えば筋力。ボールを蹴っても遠くに飛ばないし、何よりすぐ息切れするようになった。
例えば買い物。何を買いに行っても“お母さんは?一人?お使い?”のオンパレード。
最近は馴染んできたのか言われなくなってきたが……。中身は高校生だっての!
そういえば最近は言われなくなってきたけど最初は学校帰りに寄り道しただけで蘭に怒られたっけな……
はぁ……情けねぇ。
通っている帝丹小学校では同じクラスの奴らと少年探偵団なんかも無理やり結成させられた。放課後なんて野球に付き合わせられるし依頼だっつって連れ回されたりもした。
まぁ最近は野球よりサッカーをするようになってきたから幾分かマシ……か?
そんな日々で俺の両親や“西の高校生探偵”服部平次に幼児化したことがバレたり、組織の男“テキーラ”に遭遇したりといろいろあった。
その中でも忘れられない……いや、忘れてはいけない出来事がある。
一つは月影島での事件。あのとき俺は犯人の……成実さんの自殺を止めることができなかった。そのとき分かったんだ。俺はただ真実を白日のもとに晒し犯人を追い詰めるスリルを求めていただけなんだと。それしか考えていなかったのだと。推理で犯人を追い詰めて死なせちまう探偵なんて殺人者と何ら変わらねぇのに。
俺は探偵として成実さんを救えなかった。だから誓ったんだ。もう犯人に絶対に自殺なんてさせねぇって。
そして10億円強奪事件。目の前で冷たくなっていく彼女は俺に10億円の在処と“小さな探偵さん”との言葉を残して息を引き取った。組織の末端で組織から疎まれたがために始末された彼女。なにより“彼女”の姉である広田雅美さん‥‥‥いや、宮野明美さんのことを。
俺は救えなかったあの2人を忘れちゃならねぇんだ。
なんかコナン君がまた難しい顔してますね。
あ、ボクは帝丹小学校1年B組円谷光彦と申します。
同じクラスの歩美ちゃん、元太君、コナン君と少年探偵団を結成して日夜難事件を解決しています。といっても猫探しが多いんですけどね。
コナン君は変な名前ですけど、難しいことを知っていたり、言動が大人びていてテストも100点、サッカーも上手ととにかく小学生離れしたすごい人なのですが‥‥‥コナン君、本当に小学生ですか?
そんなコナン君ですが、最近考え込むことが多い気がします。最後の探偵団メンバーの彼女が転校してきてから。
友情出演 光彦くん
時系列は灰原さんが転校してきてから博士宅でフロッピーを開くまでの間になります。