彼は求道者なのか一匹狼なのか 作:きんにく同盟
今回はヒロインたちとの絡みをやりたいです。
① 彼の日常
②味方の定義
をやっていきます。
読んでいただけたら嬉しいです。
①彼の日常
深夜2時頃、男、三谷祐也は帰路についていた。
学生はもちろん、一般人ならば出歩かない時間だ。だが、彼は外にいた。そして、浮かない顔をしていた。
話は遡る。
地下格闘場といっても、ある程度のルールがある。
武器の使用不可
降伏以外で試合は終了しない。
試合の前に一度だけ、顔を合わせること。
大まかにこの3つになる。
彼は、顔合わせに行ってきたのだ。浮かない顔だということは、強そうだったということだろう。しゃべり方で分かった、強者だ!
三谷「今回、闘うことになった三谷です。いい試合をしましょう!」
???「ああ! オラ、わくわくすっぞ!!」
〜現在〜
「勝てるか、アホ……」
彼のつぶやきは暗闇に消えていった。
同時刻 西木野病院 院長室
「しっかりしてください!西木野院長‼︎」
「やばいよ。どうしよう」
秘書らしき人と貫禄のあるダンディーな男がいた。それもそのはず、この男は西木野病院のトップである。
「平気ですよ!同じ男ならわかります!!忘れてしまうこともありますもんね!」
「忘れちゃった⭐️で、すむ妻ではない……」
「愛妻家にも程がありますよ…結婚記念日忘れてたくらいで、落ち込むなんて。」
「愛妻家じゃない、恐妻家だ!!」
「…………………」
「オマケに娘は妻の味方だし!針のむしろだよ!!チクショー!!!」
「今からでもプレゼントを買いに行けばいいじゃないですか……時代は進んだんです。24時間営業の店なんて、山程あるでしょう?」
「……妻も娘もロマンチストでな、記念日は家族揃ってのディナーが定番なのだ…」
「なるほど、女心は複雑ですね………ん?では、息子さんはどうなんですか?」
「なに?」
「息子さんいましたよね?」
「そうか!!あいつがいた!!!」
その時、三谷祐也 アパート
「高1なのに、数Ⅲやる俺。かっこよすぎ!!」
「今日は、この問題集を全制覇してやるぜ‼︎」
くよくよするなんて、俺らしくない!勉強を今のうちにやっといて、後は勝つためにトレーニングだ!!
「ハハハハハハハ(prrrrr)なんだ?こんな時間に」
「はい、ぼく三谷。」
「俺だ、今日は何の日か覚えているか?」
「父さん? 今日?」
「良かった!その調子だと行ってないな!」
「えっ?どこにです??」
「そうかそうか、とりあえずそっちに向かう(ガチャ)」
「なんなんだ?いったい…」
合流後、西木野院長は説明を始めた。彼は悟った、勉強どころじゃねえ!!
「とりあえず父さん、病院での残業があったというしかない!だが、仕事量が多すぎて、早く帰るために俺も手伝ったという方向にもっていこう!」
「だめだ!病院内は妻の味方ばかりだ。私の行動は筒抜けなのだよ………」
「怖すぎんだろ!!! 西木野病院!!!」
じゃあ、どうする?
「逃げるしかない!外に秘書の新井を待たせている。遠くまで逃げるんだ!!」
「どこまで行くんです?」
「あ、あめりか………」
「ずさんな計画だな!…オイ!!」
「まず、計画の練り直しが必要だ!!ここに居ると、消去法でバレる。車で海の別荘までにげるぞ!」
ガチャガチャ………カチン
「祐也よ、私はお前がピッキング技術をどこで学んだのかが知りたいよ」
「ハワイで親父に……」
「嘘つけ!!!あと、親父は私だろぉ!!」
そんな2人を見ていられずか、秘書の新井が口を開く
「三谷君、院長。今は、そんなことをしている場合ではありません。早く計画を練ったほうが先決かと、」
「それもそうだな、二人とも中に入れ。」
「それで、パスポート無し。金無しでどう逃げるんだ親父」
「祐也!なんでお金持ってこないんだぁー!!」
「だって親父金持ちだろ!?院長なんだろ!!」
「財政は妻が管理してる。私は小遣い制だ。月5000円でやりくりしている。」
「ゴメン……」
「くそ!あの時部下たちとキャバクラにいかなければ!」
「自業自得じゃねーか!!」
「行動筒抜けって、そういうことか!!完全に浮気防止だろぉ!それ。つうか、キャバクラ行ったくらいでそれってどんだけ独占欲がつよいんだ!!」
「ふざけるな!浮気なんて断じてしない!!私は妻一筋だ‼︎」
「じゃあ、記念日忘れるなよぉ〜」
八方ふさがりじょうたいの俺たちをみて新井さんが
「こう見えても、私の父はアメリカ政府の高官です。成田空港まで行けばチャーター機がありますから、それで渡米しましょう。」
「新井さん、アメリカ人だったの?」
「はい、日系アメリカ人です。」
「じゃあ、新井はミドルネーム?」
「はい、正式に言うと、ゴッドバード・新井・ジャスティスです。」
「あんた、よくグレなかったな……」
「よし!しばらくほとぼりを冷ましてから帰るぞ!!」
その時だった……
ピーンポーン ピーンポーン ピーンポーン ピーンポーン
ガチャガチャガチャ
「「ひいっっ!!!」
俺たちは震える手でモニターを付けて、玄関口をみると
…………いたっ!! 二人の赤い悪魔がッッ!!
「あなたぁ〜、素直に出てきたら許してあげるわよ〜」
「早くでてきなさいよッ!バカ祐也!!」
「…………もう出ようかな。 フフフ」
「親父!駄目だ‼︎許してくれる人が鞭やロープなんて持ってるか?これは罠だ!!」
だが、どうする!?裏口から逃げても車のところまではいけない!
「はぁ…仕方ありませんね、私が食い止めておきます。お二人はお逃げください」
「すまない新井さん。」
二人で礼を言って逃げる。外に出た時、
「ぎゃあああああああ!!」
「新井!返事をしろ新井!」
「親父、振り返らないで走るんだ!!」
流石に戻って車に行く度胸はないから、ひたすら海岸へと走った。
そして、必然的に追い詰められていた。
「もう、逃げ場がない。どうする親父。」
「なあ祐也、白虎隊って知ってるか?」
「死ねってか!?」
ソコニイルノ!!
「まずい!逃げろ!!」
「どこに逃げろっていうんだ?」
「親父、泳げる?」
「まさか、、、!!」
俺たちは、泳いでいた。暗い夜の海を当てもなく。
「おい!祐也…もう限界だ。」
親父の体力は限界だ。どうする?
その時だった。俺たちの方向に大型の船が来た。
親父が力を振り絞って船にしがみつく。九死に一生を得たな………待てよ、夜なのにピンポイントで船?
「待てー!!親父ー!!!」
もう、遅かった………
「さあ、あなた、私たちの宴を始めましょう?」
「待ってくれ!悪気はなかったんだ……アーッ!」
親父が捕まった以上、全てをなすりつけて俺も降伏するか……
「いや〜、親父にも困ったもんだよ」
と船に這い上がった時
バッシャーン!!!
俺は、海に落ちた…いや、落とされた。
「真姫。なにするんだ?」
「誰が、上がっていいって言ったの?」
蔑むような目で俺を見る。
「俺をどうするんだ?」
「さっきの人に聞いたわよ。アメリカにねぇ…」
「それは、親父が……」
「いいじゃない、行きなさいよ。」
「パスポートが無いと……」
「泳げばいいじゃない。それと、アパートの鍵は私が持ってるから、アメリカにいかないと返さないわよ」
「なあ、本気で……」
「早くするッ!!」
「はいっ、わかりました。」
バシャバシャバシャバシャ
「うおおー!!三谷バタフライッッ!」
え〜ただいま速報が入って来ました!
アメリカの領海内にて、日本人がアメリカ沿岸警備隊によって救助されました。
隊員が英語でここはアメリカの領域だと説明すると、静かに涙を流した模様です。
これに対し日本政府は「誠に遺憾だ」との声明をだしました。
次のニュースです…
〜 ②味方の定義〜
生徒会室にて
絢瀬絵里はため息を吐いていた。
理由は、部費の予算案についてだ。先程、吹奏楽部が異議申し立てをしてきた。さらには、顧問の教師が来て、ヒステリックにわめいて帰っていった。
毎年、こんな調子だ……
「より良い学校にしたいだけなのに……」
でも、去年はみんないた。なのに…今年はだれもいない
ワタシヒトリ……
希が呼んでいるっていうスケットも来ないし
「今日は、嫌な日ね……」
その時、生徒会室の扉が勢い良く開かれた。
「イケメン遅れてあらわる。それが、ハリウッド式!!」
そこにいたのは、この前の変態だった。
前言撤回、史上最悪の日よ!!
「なにしに来たのよ……」
「関西弁の女にたのまれたのだ!お前の補佐役として、尽力してやろう!! とりあえず、ジュースとお菓子を所望する。」
〜昼休み〜
今日は、天気がすこぶる良いので授業をボイコットしようと思っていた。なにせ、授業中は内職をしているから、受けなくとも変わらない。
※内職・・・授業中にもかかわらず自らの参考書などをやること、高校生はだいたいお世話になる。
「学校サボるのはアカンよ」
「その、関西弁は……!!」
「久しぶりやね。」
「何しに来た!ここは俺のユートピアだぞ!」
「ピッキングして、屋上を無断使用して何がユートピアや…」
俺が何も言い返せないでいると
「うちは、ただあんたに頼みたいことがあるんや」
「イヤだ‼︎」
「まだ、何も言ってないやん……」
「どうせ、うち寂しんや〜彼氏になってや〜とかだろ!」
「なんやそれ、あとエセ関西弁やめーや」
「違うのか、なら話してみろ」
説明後
「そうか、つまり生徒会長の夫になれと!」
「そうそう、夫になってエリチをうちの思うがままに操作して欲しい……ってなんでや‼︎ 生徒会長の補佐をお願いしてるだけやろ‼︎」
「なるほど、今日は部費予算案の提出日で各部から非難ごうごうだろうから、補佐役として、隣に座っていて欲しいと……」
「そうや、うちは都合が悪くていけないし、腰巾着たちは怖気付いて欠席しているし…」
「情けねーな腰巾着!!!」
人に散々、突き通せよとか言ってたくせに。
「一生のお願いや!エリチを助けてやって…」
そうやって頭を下げる。関西弁女。
「……頭を下げるのは、申し訳ない事をしたときだ。あんたの友人を思いやる行為のどこに非の打ち所がある?それに、こんなことで一生のお願いを使うなよ。あ〜あ、今日はサボれないか…」
回想終了
「ということで、さっそくオイルマッサージを…」
「違う! 全然違う! しかも、下心丸出しじゃない!!」
「分かってる。予算案だろ、どんな間抜け面をしたやつらが来るんだ?笑ってやろうぜ!」
「ほとんど教師よ…笑えるなら笑ってみなさい。」
ガラッ! 科学部顧問だが……
「本当に来た!見てみろよいかにも科学って感じだぜ!!ハハハハハハハハハハッ」
「ップ……し、失礼なこと言わないの! ブハッ!」
「ここは、本当に生徒会室か!?」
夕方 18時頃……
「吹奏楽部顧問は、暇なのか??三回も来たぞ。しかも、来るたびに髪型変わってたぞ!!」
「やめて……思い出させないで…」
肩を震わせ笑いを押し殺す生徒会長。
「しかし、結構来るな〜そんなに予算について言いたいことがあるのかね?」
「そうみたいね、最新の器具を買って練習したい部がたくさんあるわね」
「やる気があれば、どこでもできる。器具が無いとなんて言うのは、何も出来ない軟弱な奴だ。」
鍛えることもまた然り、ダンベルやバーベルが無くても階段の手すりで懸垂したり、なんでもできる。だから、やる気がない奴に限って道具や器具を欲しがる。
「まったくね……予算案に不満を言う前に何とかしようという努力が無いものかしら?」
そう言って笑う生徒会長。夕焼けをバックにする金髪はとてもノスタルジックであり、美しかった。
だが、良い時間程続かない。
ガラッ!
「空手部の者だが、予算についていいか!」
数人の男がなだれ込んできた。
話を聞くと、部費が支給されなかったらしい。それに対し生徒会長の言い分は練習もしないで、タバコをふかしているからだという。どうやら、柄が悪すぎて顧問も何も言えないらしい。
「いいから、部費をよこしやがれ!!」
「ダメよ!!」
そう、話は平行線だ。
「すいません、今日はもう遅いので、お引き取り下さい。部費のことは前向きに検討させていただきます。」
と俺が言った。
「ち、ちょっと!」
「こっちは、話がわかるじゃねーか。会長さんもこうだったらねぇ〜」
「なにがよ!!あなたたちみたいなクズに払うお金なんてないわ‼︎」
「ッチ!!また来るぜ……」
ガラッ! バン!!
乱暴に扉が閉められる。
「しかし、クズって…言ったらダメだろ〜」
「いいのよ…そうしなきゃ変わらないから…」
なるほど……
「しかし、怖かったな〜。トイレに行きたくなってきたぜ!」
「情けないわね…」
「フッ!少しちびってやったぜ!!」
「あなた……」
「ついでに自販機で飲み物買ってきてやる!何がいい?」
「ありがとう、おまかせするわ。」
「りょうか〜い」
校舎1F 男子トイレ
「あの女、クソうぜぇな…」
「いいじゃねーか、その分泣き顔拝んでやろうぜ。」
「うわー、それペンチとノコギリじゃん卑劣〜」
「ペンチは爪とか歯をもぐのに使って、ノコギリは指か?」
「おまえは! 生徒会の……!!」
三匹の子豚がいました。とても食べ頃の
おじいさんは、どうするでしょう?
食べるにはどうしますか?
答えは簡単! 仕留めます。
ボディブローで続けさまに顎を掌底で穿つ…何も出来ずに崩れ落ちる2人を見て、武器を取ろうと後ろを向く最後の1人、そいつの後頭部から首のあいだの筋に手刀を放つ
脳幹を切るほどの凄まじい威力だ。
かろうじて、意識がある3人。だが、かんじんの身体は動きません。でも、ケンカばかりしていたのか、痛みに対しての抵抗力はある。 がんばった証拠だね!!!
「ペンチとノコギリはもっと良い使い方が出来るよ」
「あ、あ、あああ……」
「ただでさえストレス溜まってたところだからね……運が悪かったんだよ、お前ら」
「さあ、時間はある。ゆっくり楽しもうぜ。」
おじいさんは、調理を始めました。
「ジュース買ってきたお」
「ずいぶん、時間かかったのね……」
「大だよ…言わせんな、恥ずかしい!!」
しばらく、生徒会室でゆっくりした後
「もう帰ろうぜぇ〜」
「……そうね。」
校門前で行き先が違う為、別れるまえに
「生徒会長、これ」
「なに?」
「電話番号とメールアドレス。何かあったらまた呼んでくれ、息抜きがてらに行くよ〜 じゃあ、また今度。」
「待って!! 今日はありがとう。」
なるほどな……
昼休みの回想続き
「分かったよ、じゃあ、生徒会長をからかいにでも行ってくるかな」
「待って…………エリチは責任感が強くてまっすぐなんよだから、友だちも味方も少ない。だから、味方になってあげてほしいんや!」
「誰の味方でもない。俺は、俺の味方だ。だから、その願いは叶えられない。」
「……そう…」
「だけど、友だちとして支えることだけはするさ。」
「………ありがとうな///」
いかがだったでしょうか?
長くなってしまってすいませんでした。
次回から、原作パートをふまえてやっていこうと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。