彼は求道者なのか一匹狼なのか   作:きんにく同盟

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遅れてしまい申し訳ありません。
何時も通り読んで下さい。



第6話

①求道者のアイドル育成

 

三谷が入院して3日後くらいだっただろう、あれから学園アイドル志望の娘達は生徒会長に部活申請をしているらしいが、門前払いされるばかりだという。これには、生徒会長の個人的な思いがあるとかないとか…

 

入院している俺が、学園の近況を知っているのは、見舞いに生徒会長やアイドル志望の3人などが来て、愚痴をこぼしていくからだ。

生徒会長である。絢瀬絵里の言い分は端的に言うと、可能性の低いものに掛けられないというものであり、何よりアイドルに学園を救われるのには抵抗があるのか?又は、自分がどうしても救いたいのか?

どうにも、思い詰める癖があるのだ。

かくいう、アイドル志望の3人組は呑気なものである。挙げ句の果てに生徒会長まで誘おうなんて提案を出したりしている。だが、彼女たちはみんな、本気なのだ。

 

「昔は、男が先導して危機を乗り換えたが、時代は変わったな。学園の男はオドオドするばかりで、何もしようとはしない。」

 

「その通りじゃな、若いの!ワシがお主くらいの頃は国を変えようと躍起だった。ある意味、青春だったのう」

 

 

俺のひとり言に入って来た、このじいさんは笹川さんといい、戦争経験者のうえに、学生運動も参加していたという稀有な人だ。

 

「その物言いには、了解しかねますね。そもそも、今の時代なんでも女性が〜だから、男が注目されないだけで、まだ僕たちは牙を失っていませんよ。」

 

この、正論だか詭弁だか区別できないことを言っているのは、キモオタ君だ。物知りなので、俺は先生と呼んでいる。

 

「そんなんだから、女にバカにされるんだよキモオタ!女なんてな、俺の筋肉にかかればイチコロよ!」

 

いかにも、脳筋であることを表しているのはステロイドを使用し過ぎて、入院している佐藤さんだ。どうも、筋肉の付けすぎで血管が圧迫されているのだという。

この4人部屋には、西木野病院の問題患者が収容されていると真姫が言っていた。

 

……俺が問題患者? 都市伝説だろ?

 

 

「しかしな、アイドル育成なんてどうするつもりじゃ?お前さんは、スブの素人じゃろ?」

 

 

 

「とりあえず、体力は必要だろ!一緒に筋トレしようぜ!」

 

笹川のじいさんの言うことも一理あるが、はじめはみんな素人だ。そんなことで怖じ気づいてはいられない。

 

ステロイド佐藤さんは、まあトレーニングに後で付き合うか。

 

 

「アイドル育成は素人にはまずできない。俺も昔、プロデューサーをやっていた事があったが、ほとんどが蹴落とし合いだった。ライバルのユニットから嫌がらせをされたり大変だった。」

 

先生がプロデューサーをやってたなんて初耳だったが大変だったんだな。

 

「だが、最終的に我が765プロは頂点に…」

「それ!ゲームだろおォォォォ!!」

 

「たかが、ゲーム。されどゲーム!ゲームのアイドル育成もままならなければ、現実でもできない道理!」

 

ということで、俺は病院を抜け出しゲームを買いに来ていた。

 

「アイドル育成ゲームも色々あるんだな。まあ、これが一番売れてるから、これにしとくかな?」

 

売れ筋NO.1と書いてあるソフトを手に取ろうとしていた俺だが、後ろから掛けられた声に手を止めた。

 

「アンタまさか、それ買うの?」

 

振り向くと、黒髪のショートツインテールをした少女だった。

 

「君が誰で、なんのようかは聞かないでおくとして、俺の目利きにケチを付けようというのかね?」

 

「じゃあ、何を判断基準にしようとしたのよ」

 

「………」

 

そうきたか!! 売れ筋NO.1と書いてあったから買おうと思いました。なんて言えるはずがないッッ

三谷祐也。IQ120の頭脳をフル回転させろ!!

 

エッ?言うほど高くないって? せ 、成長期だから……

 

 

「おんなのこがかわいいですッッッ」

 

「ふっ、どうせ売れてるからでしょ……」

 

「わかってるなら聞くな!!!」

 

「所詮、にわかね」

 

「じゃあ、玄人はなにを買うのかね? まさか、俺みたいなにわかが簡単にクリアできる物なんて買わないよなあ〜!!」

 

「当たり前でしょ!あたしならこれね。」

 

少女が手に取ったのは、はじめに選ぼうとしたゲームよりも地味でお世辞にもおもしろそうとは思えないパッケージであった。

 

「おいおい、まさかこんな地味なゲームを選んでる自分かっこいい! なんて思ってるのかい?」

 

 

 

「そんなんじゃないわよ!!」

 

 

 

「おお、こわいこわい。」

 

 

 

「じゃあ、君は何でこれを選んだね?」

 

 

「あたしは、クリアできなかった……。この娘を幸せにしてあげられなかった…それだけよ。」

 

………ゲームヒロインも救えぬ奴に学園は救えないか、

 

 

 

「1万9000円か……今月は節約生活だな」

 

「え?買うの!?」

 

「まかせな!ハッピーエンドになったら見せてやる。」

 

「ほんと!まっ、あたしもできなかったんだし、期待しないで待ってるわ」

 

レジへ行く俺に少女は名前を聞いた。

「ただのしがない挑戦者さ……」

 

今の俺、カッコよすぎだぜ!!

 

 

 

 

GAME START

 

(私の名前は小泉 姫。夢はアイドルの15歳)

 

(だけど、パパの会社が倒産しちゃった。前途多難だなワタシ)

STAGE1 姫のメンタルを上げろ!!

 

「アイドル育成ゲームなのに、いきなり命令口調でミッションを要求してきたぞ!」

 

こういう時は、何か食って寝るのが一番だな。

(お金が無いので何も買えないよ〜)

 

「行き先くらいな! このゲーム!!」

 

STAGE2 パパをなぐさめろ!!

「………アイドル関係ないやん」

 

(だいじょぶだよ!パパなら頑張れるよ!!私がいっぱいお金稼ぐから安心して!)

 

「こんなに良い娘がいるのに、アンタがしっかりしなくてどうする!! 立て!立つんだヒロシ!!」

 

 

 

 

「一体、あやつは何をしているんじゃ……」

 

「なにもいってやるな、男には守らなければならないヒロインがいるものさ… ただし、2次元に限る!!」

 

「なあ、キモオタ。時々お前がかっこよく見えるぜ。」

 

 

 

nomal end

(トップアイドルになったけど、私ひとりになっちゃった…仕方ないよね!! 夢を叶えるには犠牲は付き物だもんね)

 

「どうなっているんだ!いくら選択肢を選んでも変わらない……ハッピーエンドには届かない」

 

まるで、不幸になるのを運命づけられたような…

なら、俺はどうするべきなのか?

わかっているんだろ?

俺は、震える手でゲーム機をつかみ、ロードの選択をする。

 

「変えてやるさ。世界よ、これが廃人だ!」

 

 

3日後

「最近忙しくて来れなかったけど、三谷さん元気かな?かな?」

 

「穂乃果!その話し方はダメですよ!!」

 

「も〜海未ちゃんは厳しすぎるよ」

 

ガラガラ…

「三谷さ…ん?」

 

「高坂穂乃果か……フム、3人ともいるな。」

「あの、三谷さん…や、痩せましたね…………」

 

「君たちに問おう、アイドル活動とは何かね?」

 

答えられない穂乃果、海未そして、ことり。

 

「いいかね、アイドル活動とは

 

 

戦争だ!!」

 

その後の彼女達の行動には活気があったとか、無かったとか……

 




今回は少ないかもしれません。
でも、頑張って書いていきます。
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