ひだんのアリア   作:覇王軍

1 / 6
火星が赤色から深緑色になってしまったことにより悲劇は始まり・・・。

そこから歴史は狂い始めた。

火星での本番を前に地球でのゴキブリVS人類の闘いが始まる。




転校生

その現象は今から80年前に起きた。ーーーーーーーその変化に最初に気がついたのは、科学者ではなく天文学者だった。

つい数時間前までは間違いなく火星は、赤かった。それは、コンピューターの記憶にも確かに記憶されている。だが、火星はその数時間の間で深緑色の星になってしまっていた。

 

理由は不明だ。この報告を受けた世界中の国の科学者達が何百時間もの間、議論を交わしあったが結局わからなかった。

直接火星に行き、調べれば解ることも在るだろうが………その時代の科学力では、有人は勿論、無人であっても火星まで衛星を跳ばすことは出来ない。人類は、ただ火星が赤くなったという事実以上のことを知ることはできなかった。

その事態に変化をもたらしたのは、火星が深緑なってから20年後のことだった。それはある国で何人もの天才科学者が誕生し、次々に画期的な技術を発明していき………5年後には月へ衛星を跳ばすことに成功し、更に5年後には無人ではあるが火星まで衛星を跳ばすことにも成功した。飛ばした衛星の調査により火星には地球よりは薄いが大気があり、酸素もあることがわかった。更にその5年後には火星に無人の調査機をとばすが、それは着陸すると同時にある生物に破壊された。……それからさらに5年後には6人という少数ではあるが有人にて火星に調査船をとばす。

 

だが、火星へと行った6人は誰一人帰って来ることはなかった。代わりに調査船の脱出ポットに乗り帰ってきたのは、火星に生息している人形生物の頭部だった。

 

人類は、その頭部を使いありとあらゆる検査をし、調べた結果わかった事がいくつかあった。

1つは、この生物は地球に生息する"ある害虫"が進化してこうなったということ。

2つめは、ただの人間ではその生物は倒すどころか捕らえることも出来ないということ。

 

そこから人類がその生物を駆逐するためにたどり着いた答えは"奴ら"と同じになる。

人間を更に強力な昆虫人間に変身させる。

 

通称バグズ手術である。

 

そこから更に22年後、成功確率30%のバグズ手術に成功した男女15人間が火星へ調査と駆逐の仕事で飛ぶことになる。

 

しかし、この調査もさまざまな国の策 略が絡みあい失敗するする。その結果生き残ったのは、僅か2名の男性のみ。他の隊員は、全て死亡。結局"奴ら"を殲滅する事もできず敗走するはめになる。

 

この件をもって、火星に対する調査と開発は凍結される。

 

………だが、数年も経たないうちに凍結は解除される。

 

火星起源だと思われる、あるウイルスの存在によって。

 

物語は、火星開発が凍結されてから18年後……の話。

 

 

「ここが、俺が転校予定の学校……東京武偵高校か……」

 

1人の男が校門から校舎を眺めて感嘆をあげていた。今日は日曜日のため男は下はジーンズに靴はスニーカー、上着はワイシャツといったラフな格好だ。

背格好は、中肉中背であり、身長は170台後半、真っ黒い髪は多少ボサボサだが、不恰好ではない。顔つきは割と整っている。

 

「しかし・・・学校に通えるのは嬉しいんだが、本当にいるのかねあの害虫どもは・・」

 

ここに在席する生徒は全員武偵だ。武偵とは武装を許可され、逮捕権をを有人し、報酬に応じ"武偵法"の許す範囲においてあらゆる仕事を請け負う職業。

そもそも武偵とは凶悪化する犯罪に対抗するために作られた国際資格である。

そしてここは、そんな人間を育成するための教育機関の1つである。

そんな学校のためか、ここでは学内では拳銃と刀剣類の携帯を義務ずけられている。

 

「まあ、あの害虫どもはには拳銃なんて効果ないし、攻撃の前には防弾制服も何の効果もないだろうし」

 

手術を受けていないやつが刀剣類で接近戦なんてたんなる自殺行為だしな。

 

万が一の際のための移動だろう。

十分に外観を堪能した。自身がこれから二年間お世話になるであろうマンションに向かうためきびつを返す。いままでいた施設から荷物が届いてるハズだから荷ほどきをしなければならない。速足でマンションへと歩いていく。

 

本来は4人用の相部屋のマンション一室ではあるが、いろいろな理由があるため1人で使わせてもらうことになっている。

廊下には申し訳ない程度の量の段ボールが置いたてあり、部屋の中には日常生活で必要なテーブルやソファー、テレビといった家具や電化製品はだいたい揃っていた。

 

「まずは、重い荷物からかたずけていくか。・・・私物は少ないから効率よくやっていけばすぐに終わるだろう」

 

本に始まり洋服、携帯の充電器といった日常品を段ボールから取り出していき取りやすい場合にセットしていく。2時間程でかたずけは終わり、最後にタバコ2箱分野程の特殊な材質で作られたケースを手に取る。

 

「これだけは常に持って置かないとな。何が起きるかわからないしな」

 

1度中を開け、中身がしっかりと有ることを確認するとケースをポケットの中に突っ込んだ。ついでに今後使用するであろう軍用ナイフとハンドガンの整備と組み立てを始めた。

 

それから数日後。

 

転校初日の朝、朝早くから起きて入念に登校準備をしていた。防弾制服を着込み、脇下にはこのために購入したハンドガンを専用のホルスターに入れて下げ、その上から学校指定のブレザータイプのジャケットを着て、腰の裏にはあちらから持ってきた軍用ナイフを鞘に入れて差し込む。

顔の表情にはあまり変化はないが、胸に手をあてたまま狭いリビングのを行ったり来たりしている。かなり緊張しているのが端から観ていても伺える光景だ。

チラチラと壁に立て掛けた丸形の時計を盗みみて何度も時間を確認していた。

 

「・・・開始まであと一時間か。・・・よし、少し早いがもう登校しようか。移動時間を遇わせれば多少は時間は潰せるだろ!」

 

そう誰にかに言い訳をして、鞄を肩に担ぎ部屋を出る。

 

マンションから学校までは歩いて行けるほど近い。徒歩20分といったところだ。

校舎付近に到達すると道路の端で多数の生徒が集まり騒いでいるのが目についた。

 

「?なんだ・・朝から何の騒ぎだ?」

 

騒動の原因を確めるため、謝りつつ周囲に集まっていた人達を押し退け前方に出る。そこで行われていたことは、バスサイズの護送車をから降りてきたのであろう両手首を手錠で繋がれたガラの悪い何人かの男が女子生徒の首を掴むなどをして乱暴をしていた。まわりにいる人達は自身の身を案じてか遠目で観ているばかりで何もしようとはしない。

 

「本当に・・ここはぶつそうな所なんだな」

 

ため息を1つつき一歩前に出る。当然あのアホどもを止める為だ。いくらなんでも見てみぬフリは後味が悪すぎる。

 

「やめろアホども!」

 

デカイ声でそう言うと周り全ての人間がこちらに視線を向けた。周囲から「誰だあいつ?」とか「ほら、数日前から【強襲科】に転校してくるって噂に」とかひそひそ話があがる。

男たちの1人がちかずいてくる。

 

「∽∃∠∀∇≪¬∵♭∇∠?」

 

何か話しかけてきているようだが・・・どこの国の言葉かは判らないが、こちらをあなどってこといるニュアンスは伝わってきた。

よってみぞうちに肘をいれる先制の一撃を叩き込む。叩き込まれた相手は口から泡を吹いて失神する。そこからはスピーディーにかたずいていった。仲間がやられたことで逆情して襲いかかってきた他のヤツ等の急所に次々に肘や膝を叩き込み失神させていった。

 

「往生際が悪いんだよ」

 

そこまでやると、この騒ぎを聞きつけたのか・・【強襲科】の生徒が手にライフルを持って近ずいて来るのが見えたので、必要な連絡事項だけ伝えて去ることにした。

 

この騒ぎで転校生『帝ノ和人』はちょっとした有名人となった。

 

・・・・・帝ノ和人・・クラス強襲科----ランクA

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。