ひだんのアリア   作:覇王軍

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ようやく2話が完成したので投稿させていただきました。




出会い

あの朝の件の後、職員室に足を運び担任の教師からこれからのことを軽く説明を受けてから担任と共に教室へと向かう。

 

教師が先に教室に入り、号令の声とともにホームルームが始まる。和人は、合図があるまで廊下で待機をと言われたのでとりあえず待つことにした。この間に転校初日にする最初の挨拶等を考えることに。2, 3分経ち教室の中から1発の銃声が鳴り響く。これが合図だと聞かされていた和人は横開きのドアの前で軽く深呼吸をしてからゆっくりと中に室内に入る。

 

「帝ノ和人です。よろしくお願いします」

 

教壇の上に立ち、黒板に自分の名前をでかでかと書き考えられる範囲で一番無難な自己紹介をする。クラス内はシーンとしていて漫画などでよくある質問責めもこない。誰も言葉を発っしない無言の時間ができた。

 

(む、無言は勘弁してほしいかな)

 

誰も何も質問しないので、自己紹介の時間は終わり、教師に促されるまま指定された席まで移動し腰を下ろす。

その後は何の問題も起きずに時間は進み、余り使う予定はないが一応練習はしておこうと思い、射撃練習場に向かう。

向こうに居たときには幹部の人達から射撃は"奴ら"相手では役にたたないから練習する必要はないといわれていたので余り射ったことはなかったが・・・こちらに転入すると言われた時から暇な時間を使い急遽練習を始めた。割と得意分野である。

 

練習場には、3名の先客がいた。全員女の子だ。

 

(こんな学校なのにまんまり練習している人って居ないんだな。)・

 

とりあえず空いている場所に入る。その際に3人の後ろを通り抜けることになったためどんな人か確認する。一番手前にいた娘は、いろいろな箇所が良い感じで発育している。赤い髪を腰まで伸ばしていてとても綺麗である。顔立ちも整っており、大人びた雰囲気を醸し出しており可愛いというよりは、綺麗である。手にしていた銃は・・・立ち位置の関係で確認出来なかった。名前も知らない。

場所を2つほど空けて、2人目は、この学校の有名人がいた。"神崎・H・ アリア"。桃色の長い髪を頭の両サイドで結び、ツインテールにしている。顔立ちはこらまた人形のように整っている、目元は気の強さを表したかのように多少つり目がちだ。体型は前者の娘とは違い見事な幼児体型だ。見ようによっては中学生・・小学校高学年にも見える。使っている銃は、ガバメント・・しかもダブルだ。精度も流石がSランク武偵に恥じない程の高い。ほとんど標的の真ん中100点の部分にしか穴が開いていない。

3人目は、栗色の髪色を白いリボンでアリアと同じ様にツインテールにした娘だ。アリアと同じく幼児体型である。違う所と言えば使用している銃がこちらはマイクロUZI というところと射撃が上手くない・・いや、絶望的に下手くそなところだ。100の箇所を狙っているのだろうが・・いかんせん上手くいっていない。弾は全て横に逸れてしまっていた。顔立ちも綺麗系ではなく可愛らしい系だ。

 

そんな3人の後ろを通りすぎ、和人は一番隅のレーンの場所に陣取り脇下に装備してあるホルスターからハンドガンを引き抜き、片手うちの態勢をとる。もちろん耳にはヘッドフォンをつけてからだ。

 

「さて、軽く試し射ちといきますか」

 

100点の所に狙いを定めて、一定間隔空けてマガジンが空になるまで射ち続ける。うち終わるとどの程度当たったかをの確認をとる。

弾は、8割近くが80点辺りに当たっていて残り2割が100点の辺りに命中していた。

 

「まっ、こんなところかな」

 

ここしばらく練習していなかったので、腕が鈍っていないか少し心配ではあったが・・心配はなかったようだ。その結果に満足して和人は早々と銃をホルスターにしい、ヘッドフォンを外します射撃場を後にした。

そんな和人の様子を6の目が覗き視ていたことに気ずいてはいなかった。

射撃場を後にした和人は、学校のいろいろな施設を見て回った。

射撃場。

トレーニングルーム。

諜報科の建物。

とにかくいろいろだ。

この学校と辺りの施設の間取りや形状は頭に叩き込んではあるが、自らの目で確認しないと見えない物もある。そう習っている、だから見て回っていた。

だが、日が少しずつ傾いてきたので今日の探索は一旦打ちきりマンションに帰ることにした。

 

「まだ見ていない場所はまた明日にいけばいいか」

 

帰路の途中で明日必要なものが無いことを思いだし、買うために寄り道をすることにした。その途中でめの橋を渡る。・・・事件はその時にきた。

それは、橋の中間地点の辺りで武偵の護送車がスポーツカー数台に不必要なくらい接近していた。スポーツカーにはマシンガンやハンドガン等で武装したガラノの悪い若い男が座っている。

 

「・・・アレってーーまさか!」

 

あの状況から導き出される結論は1つしかない。和人は護送車の方へと走り出す。予感は的中し、スポーツカーに乗っていた男達が護送車に向けて銃をぶっぱなす。側面は装甲があったためなんとかなったが……数発がタイヤに命中し、空気が抜けパンクしてしまう。急にパンクしたことで運転手はハンドルを誤りを車は横転してしまう。

横転するとスポーツカーに乗っていた男達も車を止め降りてくる。間違いなく襲撃だった。

男達全員の腕には黒い縄状の入れ墨が刻まれていた。朝、しめた連中も同じモノが刻まれていた。

 

「お仲間が捕まった仲間を助けにきたって訳か……ご苦労なことだ。悪い事をしたから捕まったってこ忘れているんじゃないのかな」

 

護送車から離れていた男が1人、和人の存在に気ずき突っ込んでくる和人に向かってマシンガンをぶっぱなしてくるが………かまわず前進する。

 

「こちらはの制服は防弾機能があるんだ。そんな豆でっぱう効かねーよ!」

 

両腕で頭部だけを庇うようにして前進を続ける。幸運だったのは敵との距離と認識だ、初動が早かったため襲撃グループに発見される前にかなり距離を縮められたこと、いくら防弾機能がある制服を着込んでいるとはいえ普通真っ正直から突撃したりする人間なんていないという思い込みである。

そのおかげで弾幕が薄い内に懐に入り込むことに成功した。

 

「寝てろ」

 

懐に入り込み肘鉄をみぞうち叩き込む。「~~~!!」口から泡を吹き言葉にならない悲鳴をあげ……失神する。

 

「まず一匹・・」

 

近くにいた男2人がアサルトライフルと大型のハンドガンをの標準を和人に向けて発射するが……すでに回避行動をとっていたので外れ、弾はアスファルトにはじかれあさっての方向に飛んでいく。

 

「「∇ ∀ ∽ ∵ % !?」

 

視界から急にかき消えた和人を探すため左右を確かめるがその姿はどこにもない。

 

「2匹目・・・」

 

アサルトライフルを持っている男の真上から声が聴こえたきた直後、頭部に踵落としが炸裂し、石が割れるような音を響き、悲鳴あげることなく昏倒する。

3人目に移るため、行動を開始しようとしたら周りにいた男達全ての銃口ががこちらに向けられているのに気がついた。

 

「$:#'-,%"~$#!?¨`:!」

 

何を言っているのか理解できないが怒気を含んでいると言うことは理解できた、防弾機能がある制服を着込んでいるとはいえ四方八方から撃たれるのはマズイ。

回避行動をとるがーーその必要はなくなった。

 

「あんた死にたいの!! 無茶するんじゃないわよ!」

 

援軍が来たからだ。

罵声も同時に飛んできたが……。

 

和人を含めてその場にいた全ての人間が声が聞こえてきた方角に頭を向ける。ーー鉄柱の上からワイヤーを使い降りてきたのは神崎・H・アリアだった。

アリアは着地と同時に両太股からガバメントを引き抜き、銃を持っている全ての人間に向かって発行砲する。放たれた弾丸は正確無比の精度で拳銃のグリップもしくは銃身に命中し、次々と破壊し再起不能にしていく。そこまでやられて漸くフリーズしていた頭が再起動したのか使い物にならなくなって銃を投げ捨てると、各々がナイフに持ち変え襲いかかってきた。

 

「接近戦は得意分野だ。」

 

和人は袈裟斬りに斬りかかってくる男のナイフの側面に拳を叩き込むことで軌道と相手の体勢を崩し、顎に肘を叩き込む。顎が揺れたことで脳が揺れ典型的な脳震盪状態になり昏倒する。

 

「3匹目・・・」

 

向こうはどうだと思いアリアの方に視線を送る。ーーアリアの方は銃と格闘を巧く使い分け和人より効率良く敵を鎮圧している。途中、乗ってきた車で逃走を試みようとした奴もいたが……そいつは和人とアリアで右と左から発砲し全てのタイヤを撃ち抜きますさせた後、和人の拳がみぞうちにアリアの手刀が首筋にめり込み気絶させてから拘束する。

襲撃にきた全ての人間の鎮圧を確認すると、和人はアリアに話しかけた。

 

「神崎さん、助けてくれてありがとな。俺1人だったらもしかしたら1人か2人くらい逃がしてしまっていたかもしれないからな」

 

「と、とと、当然の事をしたまでなんだからお礼なんていらないわ!」

 

和人が礼を述べるとアリアは頬を少々赤く染めてプイっと顔をそむける。

 

「その当然の事を当然とできる奴は少ない。・・・だからありがとうだ」

 

「~~~お礼なんていらないって言っているでしょ!!」

 

アリアはこちらを向き怒鳴りこむが・・されは照れ隠しであり迫力がまるでなかった。どうやら彼女は人から誉められることに慣れていないようだ。

そこで、和人は自分に注がれている熱視線に気ずく。敵意はないためいままでわからなかったが、一応視線の元を探る・・こちらを見ていたのはリスのように頬を膨らませた栗色の髪をした女学生だった。恨めがましい目でこちらを見ていた。

 

「? 神崎さん?あの子は知り合いなのか。さっきからこちらを凝視しているけど・・?」

 

アリアの後方を指差す。

 

「しまった! 私、試験の最中だ!」

 

スカートのポケットから携帯を取りだし時間を確認するとアリアは女子生徒に向かって走り出した。

 

「報告とかはやっといてもらっていいかしら?」

 

途中で振り返りそう言うアリアに和人はOKと答えた。

アリアと名前も知らない女子生徒の姿が見えなくなると報告のため一度学校に寄った後に再び当初の目的地まで行った。

 

こうして和人の転校初日は終わりを告げた。

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