ひだんのアリア   作:覇王軍

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かなり遅くなってしまいましたが、3話目投稿です。

今回は少しだけ原作キャラと絡みます。




チャリジャツク

アリアとの共闘から数日後の夜。

 

真っ暗い部屋の中で起動中のパソコンから光だけが光源になっている。

そんな部屋の中で和人は上司への報告書を書いていた。カタカタとキーボードのキーを叩く音だけが木霊する。しばらくすると、キーを叩く音が止む。

 

「報告書はこんな感じでいいか。・・・しかし本当に居るのかね"あの害虫共"は、ここについていらい目撃された場所は全て回ったが・・1回も遭遇していないし。どっか別の場所に移ったとかないよな」

 

呟きながらマウスを操り、いろいろとブロックをつけて送る。数時間もあれば上司からの返信が来るが逆を言えばその数時間はこの部屋から離れるのはマズイと言うこと。

 

「この間が暇だよな。寝ても良いんだけど、返信が来たらすぐに読まないと・・前に読まずにいたらえらいことになったし」

 

しかし、いつ来るかわからない返信をただじっと待っているのも耐えられなくなった和人は、ネットで時間を潰すことにした。しばらく泳いでいると"裏武偵サイト"というどこの学校にでもありそうなサイトを見つけ、試しに入って見ることにした。

 

「さて、どんなことが書いてあるのかな?」

 

適当にサイト内を見物して回る。めぼしい情報はなく、閉じようと思った時ちょっと気になることを思い出したので調べてみることにした。ーー訂正、調べるまでもなかった、有名人なのでトップにデカデカと記してあった。和人は上から下まで全てに目を通す。

調べたいこととは数日前に共闘したアリアについてだ。

 

名前は神崎・H・アリア。

 

Sランク武偵。

 

双剣双銃のアリア。

 

バーリ・トゥードの使い手。

 

最近になり、1年生の間宮アカリとアカミを組む。

 

14歳からロンドン武偵局に所属、欧州各地で活躍しており99の事件を解決している。しかもその全てを一発逮捕している。

 

1年の3学期から東京武偵校に転校してきた。

 

「はーー……こいつは凄いな。まぁ、ただの人間にしてはだけど」

 

そこまで見ていると、先程の報告書についての返信が返ってきたのでそちらを優先にして開く。書かれていた内容はいつも通りだった。

 

「相変わらず現状維持か……上というか情報課の連中はなにを考えているんだ?」

 

返信が返って来たので和人はもう今日は寝ることにした。布団に入り頭から毛布をかぶる。

 

翌日、朝から和人をショッキングな出来事に襲われていた。それはーー。

 

「えっ~~っとだな……俺、視力には自信があったんだけど……落ちたのかな」

 

見つめる先は手元のスマホだ、画面にはデカデカと8時18分と印されていた。往生際悪く何度も瞼を擦ったりして再確認を何度も繰り返すが……結果は変わらず、むしろどんどん時間が経過していって状況はどんどん悪くなっていくのに気がつき、現実逃避は止めた。

 

「遅刻だ~~~!」

 

叫びながらも迅速に制服に着替え、ケースだけを乱暴にポケットに突っ込むへ部屋を飛び出す。・・・急いでいてもセキュリティだけはしっかりと掛けていった。部屋には人様には見せられない物があるからだ。

いつもの通学路には人影はなく、和人は自分が遅れているのだということを思い知らされる。マンションから出てもスピードを緩めることなく爆走する。 ーーそんな和人の隣に同じく爆走している男子生徒がいた。向こうは自転車に乗っているが……。

 

「よう。互いについていないな」

 

「あんた、俺から離れろ。この自転車には爆弾が仕掛けられている。近くにいたら爆発したさいにまきこまれるぞ!!」

 

和人からしてみれば、同じ境遇であろう人物に軽口をたたいただけなのだが相手から返っきた答はひどく切迫つまったものだった。

 

「助けを求めてはいけません。ケータイを使用した場合も爆発しやがります」

 

男子生徒の後ろから無機質な声が響いてくる。どうやら影になっていたため見えなかったらしいが男の乗る自転車と並走している何かがいるらしい。

和人は多少、速度を下げ後ろから観察力することに。

 

「・・・なんだ……ありゃ?」

 

自転車と並走していたのはゼクウェイに無理矢理にスピーカーと9ミリ短期間銃をくっ付けであるあらかさまに不自然なものだった。

 

「まぁ、いいか。」

 

たいした問題ではない。とりあえず破壊してから考えるためハンドガンを引き抜こうとブレザーの中に手を伸ばすが……手は空を掻くばかりで一向にグリップを掴まない。嫌な予感を感じながらも腰に手を伸ばすが……そこには何もない。

 

「しまった。忘れてきちまったか・・・仕方ない」

 

唯一、ポケットに入っているケースを取りだし、たて開きの蓋を開けて中身を取り出そうとしたが……眼前の景色を見てその手を止めた。

自転車に乗る男子生徒の斜め上のビルから1人の女学生がパラグライダーを使いび降りて来たのだ。桃色の髪をツインテールに束ねた髪型、小学生と見違う位に小さな体、降りてきた女子生徒は神崎・H・アリア・・その人、本人だった。

 

「ほら、そこの馬鹿!さっさと頭下げなさいよ!」

 

怒声に似たアリアの声が少し後ろにいる和人にまで聞こえてきた。その声が聞こえてたと同時にアリアの両手に持っていたガバメントがひをふく。正確無比の射撃でゼクウェイを破壊する。

 

「・・あいつを助けるのはアリアに任せるか」

 

ゼクウェイを破壊したことで、後の問題は爆弾だけになった。爆弾がどこに仕掛けられているかわからないため迂闊に手を出すことは出来ない、よって後の事アリアに任せることにして和人は徐々にスピードを下げていった。

アリアが、パラグライダーを足の甲を引っ掻けるように逆さまになり、全速力で突っ込んできた男子生徒を抱え込むようにして助ける。そんな光景が目の前で繰り広げられているのに和人は違う人に注目していた。和人が見ていたのは2人の女学生だ。

位置関係はアリア達から前方に100メートルといったところだ。なぜ注視しているかは……簡単だ、不自然に手を前につきだしているからだ。

 

「?? 何をするつもりだ」

 

つきだされた手には何も握らない。当たり前だ、手の形はじゃんけんならパーだどんな人間でもあの形で何かを握れる訳がない。

ーーというか、男子生徒が乗っていた自転車が彼女達の方向にガタガタと左右に揺れながら直進していっている。あのままあそこにいたら危険だ。男子生徒がアリアにより救出された今、あの自転車に積まれている爆弾はすぐに爆発するだろう。

 

「そこの2人! その自転車には爆弾が積まれている。すぐに退避するんだ!」

 

和人は大声で呼び掛けるが・・聞こえていないのか彼女達はその場から動こうとしない。

 

「!? なにや・・・!!」

 

動かない2人にさらに声を張り上げて警告しようとしたが、最後までいう前に爆弾が爆発し言いきることができなかった。咄嗟に両腕で顔面を守りつつしっかりと踏ん張り防御体勢をとる。

閃光と爆音、爆風が視覚と聴覚を遮る直前・・和人は確かに見た。

 

「なっ!?」

 

自転車が爆発する数瞬前に何に押し出されるように急にスピードを上げてすっ飛んで行ったのだ。

ーー爆発が止み、和人は周囲を見渡す。

どの程度の量を、あの自転車に爆薬を積んであったかが判るサイズのクレーターが爆発地点にはできており自転車は原型も残らないくらいバラバラに粉砕されていた。場所が武偵高の運動グラウンドだったのが幸いし周りの校舎に被害は見あたらない。

 

「ハッ! あの子達は!?」

 

爆発前まで佇んでいた場所を見る。その場にはすでに誰も立つていなかった。

 

「まだ近くにいるかな?」

 

一応、アリアと男子生徒がぶっ飛んで行った方を確認する。体育準備室がある。爆発にはあまり巻き込まれていないだろうから生きているだろうと考え、和人は、まだ煙が収まらない中、女子生徒2人がいた地点まで移動を開始する。

 

「確か・・この辺りのハズなんだけど・・んっ?」

 

時間が経ち、徐々に煙が晴れていく。すると気ずいた、誰かが倒れていることに。 まさか、気がつかなかっただけであの2人以外にも人がいて巻き込まれたのでは・・と思いあわててしゃがみこみ外傷がないか、確認をとる。

ーー確認をしようとしたところで気がついた。

 

「・・あっ、この子達だ」

 

倒れていたのは、和人が探していた女子生徒の2人だった。爆発で発生した煙でうまく見えなかったため、しゃがみこむまでわからなかった。

 

「なんで倒れているんだ? 」

 

なぜ、倒れているのかが分からず周囲を見渡す。すると、2人が倒れている場所の近くに自転車のタイヤとサドルの残骸が目についた。おそらく飛んできたこれに仲良く頭をぶつけて気絶したのだろう。よく見れば、側頭部に大きなタンコブができているのが目についた。

一応、応急処置をしてから他に怪我をしていないか、触診で確認する。

 

「頭にできているタンコブより大きい外傷はないな・・。ーー聞きたいこともあるし保健室につれていくか」

 

和人は、意識のない2人を両脇に抱え込むと保健室へと歩き出した。

 

ーーちなみにこの情報は、後日知ったことだが・・ふっ飛んでいったアリア達は再び武装したセグウェイ5台に襲われたらしいが・・自転車に乗っていた男子生徒、遠山キンジの活躍によりこれを撃退したそうだ。

 

 




次からはもう少し早く投稿できるようにしたいです。

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