IS〜インフィニット・ストラトス 世界の狭間で   作:yuichi526

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二次創作とはいえ、小説書くのって大変ですね。


第一話「全ての始まり」

プラントから離れた場所にある小惑星帯、その中を一機のMS格納可能シャトルが飛んでいた。その中には地球の某国との会談を終えた。ラクス・クラインとキラ・ヤマトが乗っていた。ラクスは少し憂鬱な目で小惑星帯を眺めている。

「どうしたの?」

そんな彼女を見て少し心配な感じで声をかけるキラ。

「いえ、なんでもありませんわ。少し疲れているだけですわ」

某国との会談内容は最近紛争地域である某国に対して介入してきたレイヴンのことである。彼等はいきなり戦場に現れてはその力で戦場をかき乱すのであった。世界政府もそれに対して出来るだけの支援はするのであるが中には一般兵では太刀打ち出来ないほどの実力を持っているものもいる。そういう場合は世界最高戦力であるキラやアスラン・ザラ、シン・アスカを投入する場合もあるのだ。

「今回もあの国はレイヴンの介入でかなり戦力を失いましたわ。ただでさえ、食糧問題やいろんな問題を抱えていますのに」

「そうだね・・・」

キラは少し溜息を吐く。前議長であるギルバート・デュランダルに明日を戦うと言い放った事がある。その時は正しいと信じた。しかし、今となっては苦しむ人々の姿を見て心の奥底にデュランダルが提示したデスティニープランも悪くないのではないかとほんの少し思いはじめたのだ。

「おーい、隊長。あと少しでプラント宙域だ。帰ったら隊の事は任せて二人でデートしてこいよ」

シャトルのコックピットから大声で言い放ったのはヤマト隊の副隊長であるヴァイス・ブラッドだ。彼は暑そうに銀髪のショートヘアーを掻き毟る。

「ありがとうヴァイス。貴方も帰ったらゆっくり休んでくださいね」

「なはは、隊長や姫さんほど忙しくはしてねぇけどな」

最近、傭兵や企業連の所属部隊による要人の襲撃が増えているため要人の警護のため腕利きのパイロットがMS付きでお供することが増えているという現状だ。

「しっかし、あれだな隊長。こないだの某国で遭遇したレイヴンはやばかったな。あいつは完璧頭イカれてた」

「うん、それに強かった。たった一機で某国の中隊を壊滅させて僕たちを追い詰めたんだから」

かなりの上位ランカーだったのか、かなりの実力を有していた。しかも強化人間技術の副作用なのか喋る言葉が潰すという言葉だけだったのだ。改めて企業の技術面の強さを思い知らされる。

「そろそろ、本格的な武力正面衝突もあるかもな」

「そんなことはさせない。絶対に」

二人がそんな事を話しているとレーダーに一機の機影が引っ掛かる。

「ん?なんだ?こんなところでMS反応だと?」

「ザフトの巡回機かな?」

「いや、違う・・・・あれは」

10時方向に目を凝らして見てみると確かにその機体はザフトのものでも地球連合のものでもなかった。そう、ハイエンドMSである。

「チッ、まさかこんな所で遭遇すんのかよ。隊長!この位置じゃ見つかる!先に出て注意を逸らすから隊長達はここで待機しててくれ!!」

「一人じゃ危険だヴァイス!僕も!」

「なぁに、大丈夫だって。それに騎士様が姫さんを一人にしてどうすんだよ!!」

ヴァイスはニヤッとするとさっさと愛機に乗り敵機に向かって飛んで行ってしまった。

「キラ?レイヴンですか?」

「うん、大丈夫。君は僕が守るから」

ヴァイスの機体は最近軍部によって作られた複合型機と言われるものだった。別々のMSの特徴を併せ持つ事をコンセプトに作られた機体である。この技術はメサイア攻防戦のあたりから大体できていたようだが。彼の機体[レグザ]はキラのフリーダムとシンのデスティニー両方の特徴を併せ持った機体だ。因みにこの技術は当初カガリとラクスは反対したが情勢を考えると仕方が無いと軍部に押し切られてしまったのだ。

「クソ傭兵が、ぶっ殺してやる!!」

荒々しい言葉を言い放った後、背面のウイングスラスターを全開にし、対艦刀アロンダイトを抜き放ちながら白い敵機に肉迫して行った。

「げっ!こいつ、[アルギュロス]じゃねーか!?」

白銀の名の通り全身を白で基調され所々を黒い装甲が付いている。肩には大型バインダー、背面のブースターユニットには大型ブースターが装備されている。鋭角的な機体は接近してきたレグザに素早く反応して両手にもつ大型のハイレーザービームライフルを連射してきた。この機体は軍に登録されている接近禁止指定機体の一機だった。これに登録されている機体は強すぎて対処するのは最高戦力の三人だけが許されている。他のパイロットでは相手にはならないのだ。

「くっ、マズイのと当たっちまったな」

機体を捻りながら光弾を回避し、敵機に斬撃を袈裟斬りに放つ。するとアルギュロスの大型ビームライフルが光に包まれて消えたのだ。そして、ブースターユニットからビームサーベルを抜き放ち鍔迫り合いになる。

「量子格納だと?なんてこったい」

企業は一体どこまでの技術を持っているのか。しかもよく見ると周辺にはヴェサリウス級の戦艦の残骸と何機ものMSの残骸が漂っていた。どうやら作戦終了の直後だったらしい。

「やりやがったな!!おめぇ!」

するとアルギュロスから通信がかかってきた。

「こちらは、第三企業アルゼル社所属の傭兵コードネームはゴースト。いきなり来るとは、いい度胸だな」

「なに?お前らは一体なんなんだぁ!?」

閃光を放ちながら二機は互いのカメラアイとバイザーカメラを照らす。

「俺はいま帰還しようとしたところだが、お前はヤマト隊のヴァイスだな?しかも、この前ある国でハングを倒した奴と聞いてるぞ。キラ・ヤマトと一緒になぁ」

「あの頭のイカれたやつの事か」

ゴーストが搭乗する機体、アルギュロスは鍔迫り合いになりながらも頭部を何かを探すように動かす。そしてあるものを見つけたようだ。

「あのシャトルだな。キラ・ヤマトとラクス・クラインが乗っているのは」

「ぐっ、てめぇ!?」

アルギュロスはレグザを蹴り飛ばし、シャトルへと猛スピードで向かう。ヴァイスも急いでその後へ続いた。

「なんて速さだ!?」

「ふん、これは高い追加報酬になりそうだな」

身体にかかるGを感じながらヴァイスは必死にその後を追うがなかなか追いつかない。

「もらったぁ!!」

アルギュロスの放った光弾がシャトルへと直撃。シャトルは爆発四散してしまった。

「しまった!キラ、ラクス!!?」

しかし、すぐに爆炎の中から一発のビームが放たれアルギュロスを狙う。ゴーストはバインダーを全面に展開し、シールドを発生させて直撃を避ける。

「くっ!?」

「キラ!?」

爆炎を切り裂いて現れたのは白く青い翼を有した大天使だった。キラのストライク・フリーダムだ。

「ふん、既に起動状態だったか」

「キラ!ラクス!無事か!?」

「うん、こっちは大丈夫!」

「ヴァイスは?無事ですの?」

二対一となり不利と判断したアルギュロスは直様、戦域から離脱しようと試みる。しかし、そこにあるはずの無い重力に捕まり逃れられなくなる。

「なんだ!?重力だと!?」

「一体!?」

「キラ、あれを!!」

ラクスが指を指した方向を見るとなんとそこには宇宙空間にできた大穴だった。三機は直様この異常事態から逃れようとする。しかし、いくらブースターを吹かしても逃げられないのだ。

「やべぇ!!」

「ぐっ!?」

「キラ!!」

「あれはまさか、おい!オペレーター!!!」

三機は黒い大穴の中に飲み込まれて行った。そして、この出来事が後に起こる大きな戦いの引き金になるのだった。




アルギュロスの大型バインダーはOOライザーのブースターを想像してもらえれば想像しやすいと思います。
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