他の投稿者様たちを見習いたいものです。
最初に聞こえてきたのは誰かのとても楽しそうに笑う声と、その反対で怒りながら文句を言っているのだろうがその声にはまるで覇気が感じられない表すならフワフワした声だった。
その声達に起こされるように少女は内心に疑問と何らかの違和感を感じながら自分の知らないベットの上で目を覚ます。目を軽くこすりながら眠気と格闘する事数十秒、目覚めは良い方なのかふかふかで気持ちの良いベットから上半身だけ起き上がり、うっすら暗い部屋の中、部屋の半分を占める勢いのある窓のカーテンとカーテンの隙間から差し込む日差しを頼りに見渡した。
薄色ピンクの何にも装飾が施されていない無地の壁紙に、床には丸を模ったカーペットが敷いてある。女の子の部屋というのが相応しい内装で、大型テレビの前には十字型か、クロス型の機械のような箱も置いてある。
その中でも、一番最初に目に留まったのはキリンやゾウといった種類ある動物のぬいぐるみと、誰だかわからない人の可愛らしいぬいぐるみが棚の上にキレイに整頓され置いてある光景だった。見た事ない、だけどどこか懐かしい、でも微笑ましく眺めていると何故か胸が締め付けられるように痛くなるのを感じる。
少女は、両手で胸の中心で痛みを上げる箇所を抑えるようして覆うと、おおきく深呼吸を繰り返して痛みを紛らわす。
暫くして痛みが無くなったのを感じると再度、大きく深呼吸を一回して呼吸を安定させた。
すると、頭の中に眠っていた疑問と違和感が溢れだす水のように湧き出てきた。
――私は、一体誰なんでしょうか?それに、ここは?
誰に出したわけでもない問いを、頭の中で合致しそうな答えと照らし合わせる。
しかし、何一つとして答えは出なかった。
すると、そこにさっきの声の人物たちがとても楽しそう笑いながら、自動式スライドドアから入ってきた。
左側片方で髪をポニーテールのようにクロス型の髪飾りで結っており、髪色はベットにいる少女に似たピンク色で、深紫の眼。身長百五十センチあるかないかの体格で、上部を深青色、下部のスカートをグレーに近い黒色でまとめたジャージワンピ、その中心には特に目立つ赤いNのマークが入っている。
そして、もう一人の少女は全体的に黒を基調としたスタイルの服に、薄い青紫色の寝癖のように広がる髪。手には大事にそうにねこさんのぬいぐるみを抱えている。
後者の少女が目を輝かせながら、ベット上の少女を確認するとねこさんのぬいぐるみを後ろに放り投げ、ベットの上に走りながらくまさんの顔をした黒いスリッパを脱ぐと勢いよくダイブした。
毛布に埋めた顔をひょいと出すと少女に一身に向ける。
「うわぁ~やっぱりねぷぎあちゃんだぁ~ひさしぶりだねぇ~元気だったぁ~?」
かなりゆったりとした口調でまるで知り合いのように語り掛けると、困ったような様子を見て頭の上にポンポンポンとテンポ良く三つのはてなを浮かべる。
「ほえぇ?わたしだよぉ~ぷるるーとだよぉ?覚えてないの?」
覚えてないかどうかは聞かれても正直困った。こういう時は嘘をついてでも『覚えています』と答えた方が良かったのか、それとも、正直に『わかりません』と答える方が相手のためになるのか。
――記憶が無くなる前の私ってどんな性格だったのかな、でも。
「…プルルートさん?ですか…すいません……わからないんです」
と、正直に答える。一瞬、目に潤いが見えたが首を横に二回ほど振るともう一人の少女を方に振り向く。
「どうしようシアちゃん~。ぎあちゃんってば私のこと、覚えてないみたいなの~」
言いながら目をばってんにして手を上下に振り回す。
するとカーテンでできた影から『シアちゃん』と呼ばれた少女が顔を覗かせる。
「それは、そうだよ。だってプルートの知ってるその”ネプギア”って子と、ここに居る女の子は別人の可能性があるから」
さらっと言い終えるとネプギアの傍まで来て右手を差し出す。
「よろしくね名無しの女の子、で良いのかな?…うん、きっと大丈夫だよね。私、ネプシアって言うんだ。カーテンを開けてみればわかると思うけど、一応この都市”神都プラネデュオン”の女神って事になってます」
言いながらお互いに軽く握手を済ますと話を続ける。
「なってます。ってのは追々話をするとして…さっきの話に戻してプルートにもわかりやすく説明するよ。ここに居るネプギアちゃんに似てる子はプルートに会った事はあるけどを忘れている、会った事もなく知らないのだとすると、考えられるのは記憶喪失もしくは………」
「えぇ!?ぎあちゃんきおくそうし……」
「プルートと出会った事のない次元世界のネプギアちゃんなのかも」
「ほえ? わたしぃ~ぎあちゃんとあった事ないってこと~?」
「なんでそうなるの!違うってば!プルートが会った事ないんじゃなくて、この子の方がプルートと会った事ないって事!…う~んやっぱり私って口下手なのかな……」
ネプシアが軽く落ち込んでいるのを尻目に、再びスライドドアが開き小さい誰かが入ってきた。
「そんなぁこったぁねぇぜ!」
なんともダンディで低い男声が部屋中に響き渡る。
視認しただけではこれまた誰だかわからなかったが、それでも、湧き上がってくるこの”懐かしい”感覚はなんだろう。
ネプシアとプルルートがはっと我に返ると、すぐさま後ろのスライドドアに目を向けた。
「あっ、ジョージ」
「ジョージだぁ~」
「……ジョージじゃねぇ!何度言ったらわかるんだよぉ!!」
二人の反応に異常な反応速度でツッコミを入れた小さい妖精のような恰好をしたおひげが渋い男が宙に浮きながら三人のもとへ近づいてくる。
傍まで来ると斜めにかぶる白色のテンガロンハットを取る。
「おぉ、嬢ちゃんが
「あっ、はい…」
「ちょっとジョージ!この子ちょっと引いてるじゃない!ここは男子禁制の部屋なんだから出てってよ」
「オイオイ、そりゃねーぜ? まだ一個説明し忘れてる事があるんじゃねーのか? 記憶喪失、別の世界からの来訪者、最後に一つ……」
ジョージの話の終わり際、ジョージが言うよりも先にネプシアが一言だけ呟いた。
「プルートと同じ
「あぁ…まぁ、そういうこったな。だがな、それよりもっと悪い知らせがあんだよ……」
自己紹介の時とは打って変わり表情がだんだん険しくなっていく。声のトーンも下がり、カーテンの隙間から差し込んでいた日差しも太陽が雲に隠れ、部屋も徐々に暗くなる。
「もしかして……」
「あぁそうだ、そのもしかしてが起こっちまったんだよ」
「わかった」
プルルートの方を向いてお互い頷き状況確認を完了させたのか、急ぎ足に部屋から出ていった。
二人を見送り部屋に残された二人に一瞬の静寂が訪れる。
「それで嬢ちゃんはどうするんだ? このままここに居るのか?」
「………」
ジョージの質問に無言で答える。
「まぁ、嬢ちゃんは今すぐに何かしなきゃいけねぇ事があんならそっちを優先してやるべきなんだろうが、記憶がねぇんじゃ何にもわかんねぇしなぁ~。どうしたもんか……」
「……あの、一つ質問が……」
「なんだい、言ってみな」
ジョージの表情が真剣な面持ちに変わると、恐る恐る質問を続ける。
「……次元解放者って一体なんですか? さっき私がそれなんじゃないのかって仰っていましたし、こういう時どうしたらいいのかもわからなくて…記憶を取り戻せばジョージさんの言っていた”やるべき事”がきっとわかるとおもうんです!だから教えてください!お願いします!」
「……嬢ちゃんの気持ちはよぉーくわかった。だがな、聞けば必ずいつか危険な状況に巻き込まれる。それでも構わないか?」
「…はい、大丈夫です」
「わかった、それじゃ説明するぞ。まずは、この世界の事からだ」
ちなみに主人公はネプギア? になります。