武装神姫 蒼い月と紅い太陽   作:オーバーマスター

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紅い神姫からの情報に戸惑いを見せるキリア。

そんなキリアを恭介はあるところに連れて行く。

そして、学校である少女に出会う。

武装神姫外伝シリーズ第3話


断ち切れぬ思い

昨日の紅い神姫が壊していったガラスをどうしようと悩み、

 

母にカラスが突っ込んできたといったが、さすがにばれるだろうと思ったが、

 

意外に信じてくれた。

 

嘘を言ったのは自分に対して悔いはあるが、

 

「神姫が突っ込んできた」などと言っても信じてもらえないだろう。

 

神姫は人間に殺傷や破壊活動などは、本来工場などで、

 

セーフティーロック、いわゆる禁止をしている。

 

しかし一部を除いて、

 

法律で禁止されているAIの書き換えや違法な改造などをする輩も少なくない。

 

その神姫のせいで事故で亡くなる人もいる。

 

そういえば、兄さんも神姫の開発をしていた。

 

しかし、兄さんは火事で死んだと聞いている。

 

そう自分が小さい頃に起こったあの火事。

 

あまり記憶に残っていないが、家で兄さんの研究所が火事で死んだと聞いた時、

 

ひたすら現実を疑った。

 

あまりの悲しさに、一ヶ月部屋に籠ったことも覚えている。

 

いつも仕事で忙しい母と父は仕事をしばらく休み、

 

その一ヶ月後、父や母の励ましなどで自分が引きこもりを少なくたった時、

 

父はすぐ仕事に戻った。

 

母は心配だからと、もうひと月、仕事を休んだ。

 

父と母のおかげで今は何ともないが、

 

今でも兄のことを思うと胸が痛い。

 

だが今は大丈夫と天国の兄に伝えたい。

 

そう思い、家に入ると、

 

家のガラスは綺麗に直っていた。

 

「あっ…。マスター、 おかえりなさいませ。」

 

そこにいたキリアは、綺麗なお辞儀をこちらに向ける。

 

「ただいま、キリア。

もう業者さん来たの?」

 

「はい、あっという間に直して出て行かれました。」

 

母が業者に頼んだのだろう。

 

キリアに視線を向けると、キリアの顔が暗くなっていたのがわかった。

 

やっぱり、前のマスターのことが気になるのだろう。

 

前のマスターのことも気になるけど、

 

この情報を教えてくれたのは、以前に家にきた紅い神姫が教えてくれたのだが、

 

なぜあの紅い神姫が知っているのか、

 

もしかしてキリアの前のマスターのところに彼女もいたのかもしれない。

 

そしたら、いろんな疑問のつじつまがあう。

 

しかし、それが100%正解というわけでもない。

 

考えれば考えるほどいろんな疑問がわいてきて、

 

頭の中が混乱しそうだった。

 

そして、俯いたままのキリア。

 

ならば、やることは一つ。

 

「キリア、出かけよう!」

 

「えっ、どっ、どこにですか?」

 

唐突な言葉に驚くキリア。

 

「決まっている。」

 

小さかった頃、母といって、一番楽しかったあの場所。

 

そう、遊園地へ。

 

ジェットコースター、コーヒーカップなど、様々な遊具に乗って遊んだ。

 

そして観覧車で、ゆっくりと、

 

外にある夕焼けを二人で見ていた。

 

「ありがとうございます。マスター。」

 

「どうしたの急に?」

 

「マスターがここに連れてきたのは、私を元気づけるために、連れてきてくれたのでしょう。」

 

「あの紅い神姫は、なぜわたしの前のマスターのことを知っているのかが疑問でした。」

 

「しかし、それよりも前のマスターがどんな人物だったのかも気になりました。」

 

「けれど、なぜか知ってはいけないような気がするのです。前のマスターのことを。」

 

その観覧車が地上に着くまで沈黙は続いた。

 

そして、家に着いてもその沈黙は続いた。

 

自分は何を話せばいいのか、それがわからなかった。

 

そんなもやもや気持ちで布団で横になる。

 

 そして翌朝・・・。

 

朝食を済ませ学校に行く時、携帯が鳴り響く。

 

父からの電話だった。

 

「もしもし、お父さんどうしたの?」

 

「おお、恭一、久しぶり。」

 

「どうだ学校のほうは、家でも大丈夫か?」

 

「お父さん、これから学校だから、切るよ。」

 

「ああ! 待ってくれ恭一。」

 

「じゃあ本題だ。」

 

「実は私の友人が今日そっちに転勤することになって昨日あたりに着いたはずなのだが。」

 

「もう時間だから切るよ」

 

「ああ、あとひとつその友人の娘さんが確かお前と同じ・・・。ああ、すまないちょっと急用ができたので一回切るぞ。」

 

ブチっ!ツーツー。

 

なぜ電話してきたのだろうか。

 

携帯をポケットに入れ扉をあけると、

 

「マスター。」

 

振り向くと玄関にキリアが立っていた。

 

「いってらっしゃいませ。」

 

「ああ、行ってくるよキリア。」

 

あいさつを交わし玄関を出て、学校に向かう。

 

キリアが家の中に戻ろうとした時、隣の家に引っ越しのトラックがずらりと来ていたのをキリアは見ていた。

 

朝のホームルーム

 

扉が開き、先生が入ってくる。

 

「今日は、新しく転校生が来たので紹介しよう。入りたまえ。」

 

扉からは、サラサラな赤髪でロングで高貴があふれている感がある少女が教卓の横に立つ。

 

「はじめまして、アニカ・F・フラインドです。」

 

フラインドって、確か・・・。

 

アメリカを中心に発展している神姫企業の一つ。

 

おもに、神姫のコアの一部の開発にも携わっている企業のはず。

 

その娘さんがなぜ・・・。

 

「あっ!」

 

父さんが言っていたのはこのことか。

 

ていうか、朝に話したの省略して教えてほしかった。

 

「それじゃあ、あそこの空いている席に行ってもらおう。」

 

少女の座った席は、なんと自分の真横だった。

 

その少女の横顔は言葉でできないほど美しかった。

 

すると横に座っている少女が声をかけてくる、

 

「あの、授業受けるの初めてなので教科書見せてくれませんか。」

 

「あっ! どっ、どうぞ。」

 

少女に教科書を差し出す。

 

「ありがとう。」

 

「あの、貴方のお名前は?」

 

「えっ、あっ、恭一、藤岡恭一っています。アニカさん!!」

 

「よろしく、」

 

「それから、私のことはアニカって呼んでいいわよ。」

 

「えっ、そっ、それじゃあ、」

 

少しばかり戸惑うが、彼女の要望だから仕方がない。

 

「よろしく、アニカ。」

 

「こちらこそ。」

 

それからというもののアニカを校舎の中を案内する役目まで選ばれ、アニカとはいろいろな話をした。

 

正直言って悪くはなかった。

 

そして家に帰り、キリアと共に食事をとる。

 

「マスター。」

 

「んっ、どうしたのキリア。」

 

「実は今日、隣の家で引っ・・・。」

 

ピーンポーン

 

インターホンが鳴り響く。

 

恭一はそれに応じるかのようにドアを開ける。

 

するとそこにいたのは、

 

「どうも隣に引っ越してきた。アニカ・F・フラインドです。」

 

ある意味楽しい日常が待っていると期待したが。

 

この出来事はそうとも言えるような状態ではないと。

 

このとき誰も気づいていなかった。

 






どうもお久しぶりです、

いかがでしたか?

今回は久しぶりの投稿です。

今回、新しいキャラクターが登場します。

実は今回登場したアニカは小説を書いている途中にふと思いついたキャラです。

次回はようやく神姫バトルに突入です。
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