輝針城しんどい…
私はシューティング全般得意じゃないんですけどね…
なぜやるかって?
愛だよ…
この作品では『文文。新聞』は日刊『花果子念報』は週刊です
『新聞』
現代でもテレビとインターネットによって触れない人物が増えつつあるが、現代社会では重要な情報源だ
此処幻想郷でも『新聞』は存在している
しかしその評判は人里の人物にはまちまちらしい
『学級新聞のようだ』ととある医者の言葉だ
理由の一つが新聞を書いているのが『天狗』というのがある
『天狗』
一般的には山伏が転生し、が妖怪化したもの等と言われ、鬼など同じく有名な妖怪である
『鴉天狗』『白狼天狗』など種類が多いのもよく知られた話である
幻想郷の天狗は人里から北の向こうにある『妖怪の山』と言う山で排他的な縦社会を形成している
新聞は天狗内の広報として発行されているとのこと
故に新聞は天狗の中のみの話なのだが、何処にも例外がある
天狗内だけでなく人里の人々などに対しても書かれている新聞が雑貨屋店主、俤秋乃が知り得る中では二つある
東 方 雑 貨 録
「秋乃さん、いい加減私の新聞も置いてくださいよ」
朝靄漂う早朝、座敷に腰を下ろし、眠い目を擦りながら茶を啜る俤秋乃
秋乃の対面で愛想笑いで声を掛ける少女が一人
黒いセミロングの艶やかな髪に六角形の頭襟(ときん)と呼ばれる被り物が乗り、幻想郷では珍しい白いワイシャツに黒の短いスカートシャツとスカートには繋がるような形で黄色の布地に紅葉の模様が入っている
靴は鮮やかな赤色だが、靴底が高下駄のように長くなっている
彼女の見た目で一番目を引くのは背中から見える黒い鳥の翼だろう
“烏の濡れ羽色”という表現が彼女の翼の為にあるかのような艶のある黒なのだ
彼女の名前は射命丸文(しゃめいまる あや)妖怪の山に居る鴉天狗である
序に人里で一番読まれているであろう新聞『文文。新聞(ぶんぶんまる しんぶん)』の発行者でもある
「そんなことは言われてもねぇ…」
湯呑を置き、文を見る秋乃
愛想笑いに加え、揉み手までしている
『万商』では外の世界と同じように新聞も販売している
秋乃と発行者が四対六の割合で売り上げを配分しながらではある
文はどこからかその話を聞きつけ、こうして頼みに来ているのである
こんな朝一番にだ、寝起きを起こされて若干不機嫌な気持ちの秋乃
それでも、その感情を顔に出さない辺り、秋乃も商売人故か
そんなところに
「おはようございまぁす…」
恐る恐るといった様子で店に入ってきた一人の少女
背から見える艶のある黒い翼が文と同じ鴉天狗だという事がわかる
文よりも長い明るい茶色の髪をツインテールに纏め髪を結っているリボンと頭に載っている頭襟は明るい紫色だ
服装も文と似通っていて薄い桃色のブラウスに黒のネクタイ
スカートは黒と紫の市松模様腰には小振りな茶色のポーチが下がっていてネクタイと同じ黒のハイソックスに長い一本足の下駄をはいている
手には紐で結わえた大量の新聞を持っていた
彼女の名前は姫海棠はたて(ひめかいどう はたて)『万商』に新聞を卸している唯一の天狗の記者
『花果子念報(かかしねんぽう)』という新聞の発行者である
はたては一週間に一度『花果子念報』を早朝に卸しに来る
秋乃はその時間に合わせて起きるのだが、今日は文によって早く起こされてしまったのだ
それに加え、はたては重度の『人見知り』なのだ
それ故に妖怪の山でも友好関係の人物は少なく
秋乃も知り合いの妖怪から花果子念報の存在を知り、興味を持ったのでその妖怪を通じてはたてとコンタクトを取ったのだ
因みに秋乃が興味を引いた理由は『食べ物』
はたては食べ物に関してそれなりの拘りがあるような様子が花果子念報で伺えたのだ
料理人であった父から料理を教わった秋乃は大いに興味を引かれたそうだ
現在でも時折、はたてと料理について話の花を咲かせているようである
はたては文を見るなり明ら様に嫌そうな顔をする
文も先ほどまでの愛想笑いは何処へやら、目を細め不機嫌そうになる
「人間と協力して新聞を売る浅ましい天狗がいるって聞いたけど、貴女だったなんてね…」
「その人間と協力している天狗について探ってるのはアンタじゃない。随分、号外発行してるらしいし製作費も馬鹿にならないわよねぇ?」
「はっ、新鮮味のない記事ばかり書く貴女はさぞかし楽そうよね?相変わらず引き籠ってるのかしら?」
「そういうアンタも相変わらず捏造塗れの記事書いてるんでしょう?よくも毎日飽きないわねぇ」
開口一番舌戦を繰り広げ始めた天狗二人
この二人、知り合いの妖怪曰く、『ライバル関係』らしいのだが、傍から見ると犬猿の仲にしか見えないほどキツイ言葉が飛び交っている
言い争いについては秋乃は初めて目にするが、知り合いの妖怪から聞き及んでいたため、気にすることなくはたての新聞を入口近くの金属のラックのに入れていく
その後、三人分のお茶を入れるのだった
東 方 雑 貨 録
「それで、どうして秋乃さんははたての新聞は扱ってるのに、私の新聞は扱ってくれないのですか?」
一通り言い合った文とはたては秋乃が差し出したお茶を飲んでいた
喉を潤した文は当初の目的通り、秋乃に新聞の取り扱いについて聞いていた
「いやね、文さん…はっきり言っていいですか?」
「どうぞ」
「人里だと、文さんの新聞売れないんですよ」
「なぜですか!?清く正しいこの射命丸文の新聞がなぜ!」
「……文文。新聞、人里の大抵の人が定期購読してますよ?」
そう、『文文。新聞』を『万商』で取り扱わない大きな理由は買い手がいないからだ
『文文。新聞』は文のあの手この手で人里の大半の住民が定期購読をしているからだ
定期購読していない住民もいるが、そこは定期購読している住民から回し読みすることで解決している
人里以外でも大抵の知能の高い妖怪は定期購読していたり、まったく興味の無い人物ばかりなのだ
その為、逆に知名度も少なく、『文文。新聞』と同じように様々なジャンルを取り上げている『花果子念報』を秋乃は選んだのである
実際、料理関係の記事を載せ始めた『花果子念報』は少しではあるが、人里での購入者が増えてきているのである
「まさか、私のこれまでの努力が仇になるなんて思っても見ませんでしたよ」
「半ば無理矢理、定期購読勧めた罰が当たったのかもね、ププッ」
はたての煽り文句で再び店の中は喧騒に包まれ、秋乃は頭を抱えるのであった
二次創作ではたては『引き籠り』で『ボッチ』な感じが多いですが、私の作品では『重度の人見知り』なキャラです
人見知り故に引き籠りになった感じです
次回は少し時系列を戻して秋乃とフランドールが出会った経緯が書けたらいいなと思っています
感想、質問待ってます
現在、この作品は『このキャラを出してほしい』、『こういうシチュエーション』などの要望お待ちしています
ある程度、原作品の時系列に沿っていますのでその辺りはご容赦ください