新訳 神殺しの者第一幕『神を喰らいし者』   作:コードネームTOSI

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本編
第一章:終わりの始まり……


綺麗な夕日……

 

紅の色が海の一面を染め、幻想的な風景を醸し出している。

 

そんな海が見える高台に4人の人影があった。

 

???「お~お~、沢山いるね。」

 

彼らはそんな風景に眼も暮れず、その高台から下にを見下ろしている黄色の帽子を被った青年、藤木コウタは言った。

 

その高台からはるか下には一本の道が続き、その道の続く先には抉れた地面と崩れた建物があった。

 

『愚者の空母』、通称してそう呼ばれる場所に彼らは来ていた。

 

???「……何匹いようがぶっ倒すだけだ。」

 

そして、コウタの言葉に答えるように藍色のフード付きのコートを身にまとい、そのフードを被っている青年、ソーマは静かに呟いた。

 

ソーマが見る先には鬼のような顔と巨大なの尻尾を生やした二本足の白色の獣が何十匹もうろついていた。

 

『オウガテイル』。

人々が名付けた名であり、一括りで『アラガミ』と呼ばれる絶対的捕食者の1体でもある。

 

???「さーて……

まっ、数が多いけどちゃちゃっと終わらせるか……」

 

???「……だな。

このmemberなら、一刻で終わるが……

油断はするなよ?」

 

ソーマに続き残りの2人が続けて口を開き、最後の1人が言った言葉にソーマとコウタは静かに頷いた。

 

そんな彼らの手には、巨大な刀身や銃器が握られ、右手首には不格好な赤い腕輪が身につけられていた。

 

『ゴッドイーター』。

通称『神機使い』。

 

絶対的捕食者である『アラガミ』に唯一対抗する統べを持った者達。

 

そして、彼らが手に握っている武器は『神機』と呼ばれ、『アラガミ』の強固な『オラクル細胞』と呼ばれる特殊な細胞で構成されているため、同じくオラクル細胞を持った生体兵器である『神機』で『アラガミ』の細胞結合を喰い破ることによって致命傷を与えられる唯一の手段である。

 

そして彼らの右腕にある不格好の腕輪、『P53アームドインプラント』により、『神機』と『神機使い』はシンクロし一体となる。

そしてこの腕輪は肉体と融合するため、死ぬまで外すことはできない。

故に、この腕輪は神機使いである証でもある。

 

また、『アラガミ』は一個の単細胞生物の集まりであり、捕食のみを考え、ありとあらゆる物質をも捕食出来る為、世界は確実に『アラガミ』の捕食と言う脅威に恐れていた……

 

???「……さて、そろそろ時間だ。

行くぞ……」

 

懐中時計を見ていた和服にも似た衣装で身を包んだ青年が言うと、ソーマは自らの武器であり、世界を……人々を『アラガミ』の脅威から守ることのできる唯一の武器『神機』ギュッと握った。

 

コウタ「なあなあ?

誰が一番多く倒せるか競わない?」

 

そんな中、緊張感のない声でコウタが青色の軍の制服を着た青年に向かって提案した。

 

???「おいおい……

それって、1番多くヤッた奴は何か景品でもでんのか?」

 

コウタ「う~ん……

次の配給品の何かってのどうだ、シドウ?」

 

そう言われた、青年シドウは少し考え、考えがまとまったのか問いを返した。

 

シドウ「いや、逆に1番倒せなかった奴に何かあげるってしようぜ。」

 

コウタ「ちょっ、何その笑み!?

怖いんだけど!!」

 

シドウ「な~に、気のせいだって……

どうだトシ?」

 

シドウは自分の考えを和服を着た青年、トシに提案した。

 

トシ「……お前達だけでやっていろ。

だが、それでお前のモチベーションが上がるのなら構わないが……」

 

シドウ「オッケー、了解っと。」

 

ソーマ「くだらねぇ……

俺は先に行くぞ。」

 

コウタとシドウのやり取りに呆れたのか、ソーマは1人先に高台から飛び降り、見事に着地すると近くに居た『オウガテイル』に一直線に向かい自身の巨大なノコギリのような白い『神機』を振るった。

 

トシ「さて、ソーマが先陣を切った事だし……

俺達もとっとと行くぞ?」

 

シドウ「もちっと。」

 

コウタ「何かスッゲー負けらんね……」

 

そして、ソーマに続きシドウとコウタも戦いに身を投じた。

 

トシ「さて……

partyと洒落込もうか……」

 

そしてトシもまたそう呟くと、自らの武器を片手に戦いへと向かった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

トシ「……今ので最後だな?」

 

トシは経った今、自分の『神機』によって斬り伏せた『オウガテイル』を見て辺りを見渡しながらそう呟いた。

 

シドウ「ああ……

思ったより早く終わったな。」

 

ソーマ「歯ごたえのねぇ……」

 

トシの言葉に答えるように、シドウとソーマが集まってきた。

 

そんな彼らの周りには地面に伏せ黒い霧となって霧散している大量の『オウガテイル』がいた。

 

コウタ「だー、俺全然倒せなかった!!」

 

そしてコウタもまた、離れた位置からこちらに向かって走ってきた。

 

シドウ「当たり前だろ。

お前だけ、旧型の銃形態じゃあ無理だろ。」

 

そう言ったシドウの言うとおり、この場に居る中コウタだけが銃の形をした『神機』であり残りの3人は刀身を持っていた。

 

だが、トシとシドウの『神機』だけは、刀身以外に小さく収納された銃口が見えていた。

 

トシ「……始めから分かって勝負に乗っただろ?」

 

シドウ「いやー、やっぱ剣と銃を使い分けれると便利だわ~」

 

コウタ「何かその言い方腹立つ!!」

 

トシやシドウのように剣や銃を使い分ける事が出来る『神機』を新型と呼ばれ、未だその新型の『神機』に選ばれる者は数少ない。

 

またソーマのように剣のみや、コウタのように銃のみ扱える『神機』を旧型と呼ばれていた。

 

ソーマ「相変わらず、騒がしい奴らだ……」

 

トシ「全くだな……

さて、任務も終えた事だし帰投するぞ。」

 

未だコウタがシドウに向かってぐちぐちを文句を言っている中、トシがそう言うと、シドウだけが眠たそうな顔をしながら返事をした。

 

トシ「それじゃあ、回収地点まで行くか……

…………」

 

そう言い、ここまで来た道を戻りだしたトシだが、その足はすぐに止まり、とある方角を見た。

 

シドウ「ん、どうした?」

 

未だコウタが何かを言っていたが、それを無視しトシが止まった方角を見ながらシドウが問いかけた。

 

トシが見た方向には、海の上に建設されていた、ドーム状の崩壊した建物が聳え立っていた。

 

トシ「……いや、あれからもう半年も経つのかと思ってな……」

 

シドウ「……ああ、そうだな。」

 

トシが言った言葉に、シドウは静かに返すとトシと同じ崩壊した建物を見た。

 

またソーマも、先ほどまで喚いていたコウタも静かにその建物を見ていた。

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