「「「採点、お願いします!」」」
「ワシもじゃ」
「私もお願いします!」
「わかりました」
今、僕と文人と奈乃と澪と秀吉と姫路さんは補充試験を受けている。
僕達は戦争に参加しないのだから受けなくてもいい気がするけど、「念の為」と言われたから、一緒に受けている。
「高橋先生、終わって早々悪いのですが、またお願いします」
「わかりました。それと、暇になるので気にせずどんどん解いてください」
「わかりました。じゃあ、お願いします」
「「「………」」」
「え? な、何?」
僕が高橋先生と話していると、5人がこっちを見てきた。何だろう?
「やっぱすげーな、明久……」
「正直、勉強で勝てる気が全くしないね」
「「同感だね(なのじゃ)」」
「私も頑張らないと……」
1人1人感想を述べてから、再び問題を解き始めた。
「……っと、僕もやらないと―――」
『ギャァァァァァァァァァァァッ!!』
「「「!?」」」
な、何!? 今の叫び声! しかもこれは……須川君って人の声だ!
「僕、ちょっと行ってくる!」
「あ、俺も行く! 奈乃達は気にせず受けててくれ!」
「わかったのじゃ」
「気をつけて行ってきてね!」
僕達はそう言って、叫び声の聞こえた場所へと向かった。
「一体どうしたの!?」
「あ、吉井に井上! 実は坂本が、須川を生贄にしたのよ! しかも、あの『船越先生』の!」
「……………え?」
「その船越って……あの『船越』、だよな?」
「ええ。それで急に叫んだと思ったら、暴れてどこかに行っちゃって……」
「「……………」」
坂本君……仲間を犠牲にするなんて、君は一体何を企んでるの……?
「仕方ねぇ、切り上げてきたから点数低いだろうが……」
「こうなった以上はやるしかない、か……」
予定では出たとしてもAクラス戦からのはずだったんだけど……。
「文人、いくよ!」
「もちろんだ! 試験召喚獣……」
「「
僕達がそう叫ぶと、目の前に召喚獣が現れた。
僕の召喚獣は背中に紅葉が刺繍されている黒の学ランで、手に木刀を持っていた。
文人の召喚獣は僕と同じ黒の学ランの背中に牡丹が刺繍されていて、メリケンサックを装備していた。
古典
Fクラス 吉井明久 407点
井上文人 341点
VS
Dクラス×12 平均 164点
『『『な!?』』』
「よ、吉井、井上! その点数は何!?」
「うるせーよ! お前ちょっと黙ってろ!」
「ごめんね。途中で切り上げてきたから、思ってたより点数が低いや」
「切り上げて、その点数なの……?」
島田さん達が僕達の点数を見て驚いている。やっぱり低すぎたかなぁ……?
「島田さん達は補充試験を受けてきて!」
「え、ええ! わかったわ!」
「そんじゃいくぜ、明久!」
「了解! いつでもOKだよ!」
そう言って、僕と文人は動揺したままのDクラスに突撃した。
~雄二SIDE~
「……ん?」
俺が教室で待機していると、島田達が戻ってきた。
「島田、お前らなぜここにいるんだ?」
「あ、坂本。実は補充試験を受けに来たのよ」
「それじゃあお前達の担当の戦場はどうなってるんだ?」
「代わりに吉井と井上が戦ってくれているわ」
な!? 吉井と井上がだと!?
あの2人はAクラス戦まで出ないはずだったんじゃあ……って、そんなことはいい!
「まさか、2人だけで戦ってるのか!?」
「そうよ。だけど井上は300点以上、吉井は400点以上あったから心配ないと思うわ。実際、切り上げてきたらしいけど」
「切り上げて、だと!?」
吉井は学年首席、井上は上位5位と聞いていたが、そこまで高いとは……!
「お前達は早く試験を受けてこい。全クラスに吉井達の存在が知れ渡ると困る」
「わかったわ。ある程度解けたらすぐに向かうわ」
さてと……。思ってたより時間は早いが、そろそろ行くか!
「お前ら、行くぞ!」
『『『おぉ――――――っ!!』』』
そう言って、俺達は吉井達のもとへ急いだ。