天才と信友と悲しい過去と   作:ゆん

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あけましておめでとうございます!

どうぞこれからもよろしくお願いします!



第10問 殺人料理登場!

「よっしゃ!昼飯だぁ――――っ!」

 

「文人、叫ばないの!」

 

今日僕達は朝からテストを受けて、現在お昼になった。

 

「よし、昼飯でも食いに行くか! 今日はラーメンとカツ丼とカレーと炒飯にすっかな!」

 

「え、そんなに食べるの?」

 

「そんなんだからテメーはゴリラになるんだよ」

 

「ふざけんな!?」

 

「やんのかテメェ!」

 

ちょ、なんか戦闘モードに入っちゃってるし! ああもう、どうしよう!

 

そう思っていると、ある2人が僕に話しかけてきた。

 

「あ、あのっ、吉井君!」

 

「よ、吉井っ!」

 

「え? 姫路さんに島田さん、どうしたの?」

 

見てみると、2人は手にお弁当を持っている。

 

あ、そういえば料理の味を評価するって約束してたんだっけ。

 

「あ、場所はどうする? 屋上でいい?」

 

「ウチは良いわよ。瑞希は?」

 

「あ、はい。私も屋上で大丈夫です」

 

「ん? どうしたの?」

 

そのとき、奈乃と澪が来た。文人と雄二を止められたのかな?

 

「ほら、この前約束してたでしょ? その話」

 

「そういえばしてたね」

 

「ねぇ、ウチらも食べていい?」

 

「別にかまいませんよ」

 

「それじゃあ、行きましょ」

 

島田さんに言われて、僕達は屋上へ向かった。

 

 

この時はまだ誰も思いもしなかった。

 

 

 

この約束が、あんな悲劇を起こすことになるなんて――――。

 

 

 

「風と日差しが心地いいな! 絶好のさぼりポイントだ」

 

「だね! だけどさぼれば明久達にしめられちゃうよね」

 

「お主ら、来て早々にそのような会話をするのか」

 

「しかも僕達がいることを忘れてない?」

 

「「あ」」

 

「文人、澪……あとでゆっっっくりオハナシしようか♪」

 

「「すみませんでした!!」」

 

「どうでもいいが、とっとと昼飯食おうぜ」

 

「あ、うん。そうだね」

 

雄二にそう言われ、僕達はシートを広げた。

 

皆が座ると、2人の弁当に注目する。

 

「それじゃあ、とりあえずウチのから」

 

そう言って島田さんが弁当の箱を開ける。

 

「「「おお―――――っ!」」」

 

そこには色とりどりのおかずが綺麗に配置してあった。

 

「すごい美味そうだな」

 

「そうだね。きっといいお嫁さんになれるよ!」

 

「そっ、それじゃあ吉井! ウチの夫になっt「させませんよ、美波ちゃん!」うっ……」

 

島田さんが何か言おうとしたけど、それに姫路さんが被せた。

何だったんだろう?

 

「とりあえず、これから……(パクっ)」

 

「ど、どう?」

 

「ん……うん、美味しいよ!」

 

「本当!? あ、何か足したりした方がいい?」

 

「え? そうだな、しいて言うならこれに……」

 

「フンフン……。確かに、そっちのほうが美味しいかも! ありがとう、吉井!」

 

「どういたしまして」

 

「む―――――っ……。吉井君! 私のも食べてくださいっ!(美波ちゃんだけずるいですっ!)」

 

「あ、うん。ごめんね」

 

「うっ……(良いところだったのに……)」

 

なにやら不機嫌な姫路さんに言われて、僕は姫路さんの弁当を見てみた。

 

姫路さんのは島田さんのと違って、弁当の具材の配置も女の子っぽくて可愛らしい。

 

「姫路さんに似て、可愛らしい配置だね」

 

「そっ、そんな……///」

 

「吉井、腕を折られるのと足を折られるの、どっちがいい?」

 

「え、島田さん、何怒ってるの? 怖いよ? しかもそれ、絶対痛いよね?」

 

「大丈夫よ、すぐに楽にしてあg「「どりゃぁぁぁぁぁぁっ!!」」痛ぁっ!?」

 

「何やろうとしてんだ、テメェは」

 

「そんなことをするなんて……もしかして、死ニタイノ?」

 

「ちょ、2人とも、落ち着いて」

 

僕が困っていると、雄二がフォローしてくれた。だけど……

 

「そうだぞ。それに島田、さっきの解釈だと、お前は綺麗だってことになるんだが……」

 

「も、もう、吉井ったら。素直に言ってくれればいいのに……」

 

意味がわからない。

 

「明久は気にしなくて良い」

 

「そ、そうなの? ならいいんだけど……」

 

「それより吉井君っ、早く食べてみてくださいっ!」

 

「うん、それじゃあ……」

 

そう言って僕は姫路さんの弁当を食べt『ヒョイッ、パクッ』え?

 

「つ、土屋君!?」

 

僕が食べようとした時、土屋君が先に食べてしまった。もう、どれだけお腹がすいて――――

 

 バタン! ガタガタガタ……

 

「「「…………え?」」」

 

「「…………は?」」

 

「つ、土屋君!? 大丈夫ですか!?」

 

今起きた出来事に、僕達は固まってしまった。

 

 

―――――今、何が起こった?

 

 

 

僕は今、この状況の整理をしている。

 

目の前には痙攣している土屋君がいる。

 

土屋君は姫路さんの弁当のおかずを食べた瞬間倒れた。つまり……

 

僕達は一斉に姫路さんに背を向ける。

 

(ねぇ、あれ……どう思う?)

 

(どう考えても、あの料理に何か入ってるとしか……)

 

(じゃが、すごくおいしそうじゃぞ? 何か入ってるとは思えんのじゃが……)

 

(だが、料理は見た目だけじゃわからないともいうしな……)

 

(とりあえず、ウチが聞いてみるわ)

 

(よろしくね)

 

そう言って僕達は再び姫路さんの方を向く。

 

「ね、ねぇ、瑞希」

 

「どうしましたか? 美波ちゃん」

 

「土屋が倒れるほどの美味しさなんだもの。一体何が入ってるの?」

 

「実はですね、この中に『硫酸』と『クロロ酢酸』を入れたんです」

 

『硫酸』と『クロロ酢酸』……? えーっと、その2つを混ぜると……

 

 硫酸+クロロ酢酸=王水(猛毒)

 

「「「なにやってるの(んだ)(のじゃ)――――――っ!?」」」

 

それを食べて痙攣で済んでる土屋君もすごいけど、姫路さんはなんでそれを入れるの!?

 

「島田よ、早く姫路の料理を捨てるのじゃ!!」

 

「このままじゃ全員死ぬ!!」

 

「え!? よくわからないけど、捨てればいいのね!?」

 

そう言って島田さんは姫路さんの料理を捨てた。さて、あとは……

 

「姫路さん」

 

「……っ、どうして捨てたんですか!?」

 

姫路さんは涙目になっている。やっぱり可哀想だったかな……。

 

だけどこのままじゃ、皆死んでたかもしれないし……。

 

「姫路、お前が入れた2つを混ぜると、何ができる?」

 

「えっと、王水が……あっ!?」

 

「王水は猛毒。土屋は死ななかったから良かったけど、もしかしたらの可能性もあったんだよ?」

 

「自分が殺人しようとしてたってこと……わかってくれた?」

 

「はい……。すみません、でした……」

 

「そんじゃ、本題に入るが、良いか?」

 

「うん、大丈夫だよ」

 

そうして、僕達は雄二の話に耳をかたむけた。

 




新年最初の投稿小説、この話でよかったんだろうか……。
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