「よし! お前ら、逝ってこい!」
『『『おうっ!!』』』
昼休みのチャイムと同時に、Bクラス戦が始まった。
というか雄二、文字が『逝く』になってるよ。死んでこいって言っちゃってるよ。
「じゃあ、明ひs(シュバッ)吉井と井上はもう少ししたら行ってくれ」
「「了解」」
雄二にそう言われて僕達は返事をする。
ちなみに雄二が言い直したのは文人が雄二に向かってカッターを投げたからだ。
「文人、なんで雄二に向かってカッターを投げたの?」
「たとえ明久が許したとしても、俺達はあいつが明久のことを下の名前で呼ぶのを許してないからだ」
「理不尽だな、おい!?」
それを聞いていた雄二は理不尽だと叫んだ。
そりゃそうだよね。名前を呼んだだけでカッターを投げられるなんて。
「というか坂本、あんた代表なんだからきちんと指示しなさいよ」
「ぐっ……わかったよ。吉井、井上、頼んだ」
「わかった」
「んじゃ、一暴れしてくる」
僕達はそう言って、前線部隊のいるところへ向かった。
「うわぁ……」
「ほとんど補習行きになってんじゃねーか」
僕達がついた時にはすでに遅く、ほとんどの人が戦死していて、残っているのは島田さんと須川君だけだった。
『おい! 吉井と井上が来たぞ!』
『井上、だと!?』
『嫌だ! もうあんな思いはしたくないんだ!』
僕達、いや、正確には文人が来たことがわかると、そこにいたBクラスの人が怯えていた。
「……文人、あの人達に何したの?」
「明久のことを妬んでたから、ぼこぼこにして木に逆さ吊りにしてやっただけだが?」
「そこまでしないからね? 普通」
よくわからないけど、説明された行為をさも当然のように言っていたので、一応突っ込んでおいた。
「とりあえず、戦死してもらおっか」
「ま、それが一番手っ取り早いな」
「「
『そうだ! 今は試召戦争! 喧嘩は関係ないんだ!』
『いくぜ!
そう言って召喚するBクラスの人達。
「勝てると思っているのかもしれないけど、それは無理だよ。だって……」
数学
Fクラス 吉井明久 1328点
井上文人 502点
VS
Bクラス×10 平均 254点
「――――今回は少し本気を出したから」
『『『なっ!?』』』
『1つの科目で1000点オーバー!?』
『学年首席って、あんなに高いの!?』
『あんなの勝てるわけねぇ!』
僕の点数を見て驚いているBクラスの人達。
そりゃあ驚くよね、1つの科目でこの点数って。
だけど本当に少ししか本気を出してないし、数学ってどちらかというと苦手な科目なんだけど……。
「明久、とっととやろうぜ」
「あ、うん。そうだね」
『くそっ! 多少点数を減らすことくらいは…っ!!』
そう言いながらこっちに突撃してくるBクラスの人が2人。
「バカだなぁ。それじゃあ……」
「自滅しに来てるだけだぜ!」
そう言いながら僕達は召喚獣に攻撃する。
Bクラス×2 0点
『これなら、どうだっ!』
Bクラスから援護が来て、再び僕達に突撃してくる。そして僕達が攻撃する。
そうやっているうちに、Bクラス全員が戦死した。
「もう終わったのか? こいつらBクラスのくせして、弱すぎんだろ」
「もう少しかかるかと思ってたけど……案外弱かったみたいだね」
「そんじゃ、行くか」
そう言って僕達は、『Cクラス』へと向かった。
~雄二SIDE~
「あいつら遅いな……。手間取ってるのか?」
その発想を、俺はかき消した。
Aクラスレベルの学力の2人がBクラス相手に手間取るはずがない、そう思ったからだ。
「坂本! 今すぐ来て!」
そのとき、島田の声が俺の意識を現実へ戻した。
「どうした? 何があった」
「吉井と井上が大変なのよ!」
「っ!! まさか、戦死したのか!?」
さっき考えていた、あるはずないと思っていた考えが脳内をよぎる。
だがそれは、遠くかけ離れたもので……
「2人が勝手にCクラスに行っちゃったのよ!!」
それを聞いたと同時に、俺はCクラスへと向かっていた。
明日は学校……。
嫌だなぁ、行きたくないなぁ……。