10分後、暴走した2人をやっとのことで奈乃が止めた。
止めた方法を聞いたら「放課後にね」と言われちゃったけど。
「まったく、酷い目にあったぜ」
「お前はちょっと黙ってろ」
「そうだよ。この天然危険物猥褻ホモな赤糞ゴリラが」
「おい!?」
「ちょ、2人とも、ほどほどにね」
「「ほーい」」
そう話していると、先生が来たので席についた。
「では、廊下側の生徒から自己紹介をお願いします」
先生にそう言われて立ったのは……
「「「……って、ええええええええええええええええええ!?」」」
「!? な、なんじゃ、一体!」
「いやいやいやいや、それはこっちのセリフだよ!」
「なんで秀吉がここにいるんだよ!?」
成績は確実にAクラス上位の成績だし、途中退席も欠席もしてなかったはずじゃ!?
「と、とりあえず落ち着くのじゃ。理由は後で話す、ということで駄目じゃろうか?」
「それならいいけど……」
秀吉にそう言われ、僕達はしぶしぶ了承した。
「…………土屋康太。よろしく」
土屋君、って言うのか。だけど、結構無口なんだなぁ。そう思っていると、女子の声が聞こえてきた。
「……です。趣味は吉井明久を殴ることd「「「ちょっとO☆HA☆NA☆SHIしようか(するのじゃ)!!」」」ちょ、なんなのよ! 離し――」
ガラガラ、ピシャン!!
『『『……………………』』』
……………えーっと、うん。とりあえず……
「吉井明久です。それとさっきのは気にしないでください。もう止められないので」
『『『マジかよっ!?』』』
うん、その通り。ああなった以上、亮介君しか止められないね。
そう思っていると、スッキリした顔の文人達と泣きながら怯えている島田さんが帰ってきた。
「……追及はしないけど、やりすぎてないよね?」
「「「もちろん(なのじゃ)☆」」」
「ならいいけど……」
「……って、あれ?もう俺の番か」
そう言って、文人は再び立ち上がり、言った。
「井上文人だ! ちなみに明久を傷つける奴は男女問わず抹殺するつもりだ。ということで、よろしくな!」
そうそう、僕を傷つける奴は……って、
「文人!? 最初っから何言ってるのさ!?」
「いや、ただの忠告だよ。明久を殺るなら逆にお前らを殺るっていう」
「そんな忠告いらないからね!?」
まったく、文人は……っと、次は澪の番だね。
「野々原澪でっす! 明久を傷つけた奴は全員潰すからね☆」
「澪―――――――――――――っ!?」
澪までなんてこと言ってるんだよ! ああもう、みんな怯えちゃってるし!
さすがに奈乃はそんなこと言わないよね!?
「宮代奈乃です。趣味は茶道、剣術、明久達を傷つけた人達への報復です。よろしくお願いします」
「……………………」
奈乃までそんなこと言うようになってしまったとは……。
僕が脱力しかけた、その時、
ガラッ
「あの、遅れて、すみま、せん……」
『『『……はい?』』』
皆が一斉に振り向いた。そこには……
「丁度よかった。自己紹介をお願いします」
「は、はい! 姫路瑞希といいます。その、よろしくお願いします!」
ピンク色のロングヘアーの、姫路瑞希さんがいた。
「はい! 質問です!」
「は、はい! なんでしょう!?」
まあそりゃ、彼女がこんなところにいれば質問もしたく――――
「吉井達もそうですが、なんでFクラスにいるんですか?」
…………え?
「え!? よ、吉井君!? どうしてここに……」
あ、あれ?なんで僕達も?
「ついでに木下さんも教えてほしいのですが……」
「わ、ワシもなのか!?」
皆に見られ、僕達は姫路さんと一緒に理由を話すことになった……。