天才と信友と悲しい過去と   作:ゆん

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クリスマスだぜぃっ!!

メリークリスマス!


第6問 明久の落胆

「それにこのクラスには、あの吉井明久や井上文人、宮代奈乃に野々原澪、それから木下秀吉がいる!」

 

『『『うぉおおおおおおおっ!!』』』

 

え、ちょっ、なんで僕達がいるとこんなに士気が上がるの!?

 

文人達はともかくとして、僕で上がる要素なんてあったっけ!?

 

『そうだ!俺達にはあいつらがいるんだった!』

 

『確か吉井明久って学年首席の成績だったよな?』

 

『ああ、ほかの4人も吉井に続いて良かったはずだ!』

 

『つまり俺達は、トップの奴らと同じクラスってことか!』

 

『これなら絶対勝てるぞ!』

 

「あ、うぅ……」

 

確かに僕は学年首席だから1番成績がいいけど、いくらなんでもこんなに頼りにされると始まった時にかなりのプレッシャーがかかるんだけど!

 

「ど、どうしよう……もう緊張してきた……」

 

「緊張するのは早くねぇか? だけどこの状況は仕方ねぇ、諦めろ」

 

「それしかないね」

 

「あ、じゃあ後で坂本のこと殺るか!」

 

「いやいや、それはだめだけど!」

 

でもまあ確かに、こんなになっちゃったら諦めるしかないか。

 

「とにかく、最初はDクラスを征服したい。皆、この境遇には大いに不満だろ?」

 

『『『当然だ!』』』

 

「ならば全員筆を執れ! 出陣の準備だ!」

 

『『『おぉ―――――っ!!』』』

 

「お、お――……///」

 

皆が雄叫びを上げるのと一緒に、姫路さんも恥ずかしがりながら右手を挙げる。

 

姫路さんのこういうところ、僕は偉いなととても思う。

 

その間に、坂本君はクラスの男子に使者(死者…?)を任せて席に戻ってきた。

 

「坂本君、1つ聞きたいことがあるんだけど、いい?」

 

「ああ。それから俺のことは雄二で良い」

 

「わかった。じゃあ雄二、どうしてAクラスに試召戦争を仕掛けようと思ったの?」

 

「それはだな、学力が全てじゃないということを証明する必要があるからだ。Aクラスにいる、あいつのためにも」

 

ふぅん、どうやら雄二にも何か事情があるみたいだね。

 

だけどそんなことよりも、疑問に思ったことが1つある。

 

「Aクラスに勝つんなら、当然僕達や姫路さんの学力を、戦力として使うんだよね?」

 

「そうだ。お前たちの学力があれば、Aクラスにも対抗できるからな」

 

なんだ、僕の目はどうやら節穴だったみたいだ。

 

自分の言ったことが矛盾してることにも気づかないなんて。

 

「どうやら君は、『元』神童のようだね」

 

「……? おい、それってどういう意味だ?」

 

「僕は答える気はない。知りたいのなら、今話した経緯を文人達に話してみたら? もしかしたら、教えてくれるかもしれないよ。『坂本君』」

 

「お、おい! 一体何なんだよ、吉井!!」

 

そのまま僕は、どんなに坂本君が話しかけてきても口を開かなかった。

 

本当、君にはがっかりだよ、坂本君。

 

 

 

数分後、宣戦布告しに行った須川君という人はズタボロにされて帰ってきた。

 

「坂本、騙したな!?」

 

「失礼だな。俺はちゃんと忠告したぞ?」

 

「え? そうだったのか?」

 

「ああ。お前が出て行った後にな」

 

「おい!?」

 

「それはもういいだろう。島田に土屋、姫路とお前ら、ミーティングするぞ! ……その、吉井もな」

 

「……うん。作戦を聞くだけなら参加する」

 

「そう、か……」

 

今のは少し強く言いすぎだったかな。でもまぁ、別にいいよね。

 

そう思っていると、文人達が話しかけてきた。

 

「明久、どうしたんだ?」

 

「ゴリラに何か言われたの?」

 

「いや、何も? ただちょっと、ね……」

 

「ふ~ん? ならいいけど……」

 

「何かあったらちゃんと言うのじゃぞ?」

 

4人とも、僕が不機嫌なのに気づいて話しかけてくれたんだ。

 

優しいな、やっぱり。

 

僕は曖昧に答えて、坂本君達の後を追った。

 

 

 

~NO SIDE~

 

明久達が行ってしまった教室で、文人達が話し合っていた。

 

「やっぱり何かあったよね、絶対」

 

「あの糞ゴリラ、明久に何言ったんだ?」

 

「ミーティングが終わったら、皆で問い詰めようか」

 

「うむ、そうするのじゃ」

 

4人は頷くと、屋上に向かって歩き出した。

 

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