問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜僕は全然乗り気じゃありませんでした〜 作:鵜鶴樹
上空4000mから落下した五人と一匹は、落下地点に用意してあった緩衝材のような薄い水膜を幾重も通って湖に投げ出された。
「きゃ!」
「わっ!」
四人と一匹はちゃぽんと着水した。残り一人はコウの頭の上で水に濡れないようにしていた。
「僕の頭の上で何してるのかな? 衝撃全部来たんだけど・・・」
「ほら私あんまし水に濡れると不味いじゃ?」
「・・・お風呂好きだよね?」
「それと、これとは話が別!」
「威張って言うことか!!」
そうこうしてるうちに皆湖から上がった。
「そうコウしてるうちに・・・クス」
「ねぇ、時雨? ナレーションの人の言葉に反応するのはどうかと思うよ?」
とかいってる功一も大概である。
うぉっほん。先に上がってた二人がそれぞれ文句をいっていた。
「し、信じられないわ! まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「・・・・・・。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょ?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
「ねぇ、コウ。あそこの二人相性悪そうだね♪」
「僕は時雨のことが今しがた嫌いになったよ・・・。てか、なんで楽しそうなの!?」
「人の不幸は蜜の味♪」
だめだこいつ。早くなんとかしないと。それにしても、お家にかえれるかな?などと考えていたら、ヘッドホンをつけている男の子が
「まず、間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まずは“オマエ”って呼び方を訂正して。——————私は久遠飛鳥よ。以後は気をつけて。それで、そこの猫を抱きかかえてる貴方は?」
「・・・・・・春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。次にそこのお二人は?」
「僕は、八桜功一。で、こっちが時雨。よろしく。」
「コウの嫁の「違うから!」、彼j「言わせねーよ!」・・・、時雨でよろしく♪」
「そ、そう。八桜くんと時雨さんね。よろしく。最後に野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介ありがとうよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶暴で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
そんなやり取りを草むらの陰の中から見ている一人の人物?ウサギ?がいた。
(うわぁ・・・なんだか問題児ばっかりみたいですねえ・・・)
などと思いながら項垂れていた。
「ねぇ、どうでもいいんだけど、そこに隠れてる人は放っといていいの?」
「コウ!なんで言っちゃうの!?」
「逆に何で言っちゃだめなの!?」
「なんだ、お前達も気付いてたのか?」
「貴方も気付いてたの?」
「当然。それと、そこの猫を抱いてる奴も気付いてたんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「・・・へぇ? 面白いなお前」
コウと時雨以外の三人は茂みの方を睨んでいた。
「あのー、皆気付いてるようなので、そろそろでて来てきて頂けませんか?」
「そんなに、怖い顔されたら黒ウサギ死んじゃいますよ?ここは一つ穏便に御話を聞いて頂けたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「駄目♪」
「僕はどっちでも」
「あっは、取りつくシマもないですね♪」
バンザーイ、と降参のポーズをとる黒ウサギ。
小一時間後・・・
「あ、あり得ない。あり得ないのでよ。まさか話終えるまでに小一時間もかかってしまうなんて。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス。それでは最後に質問等はなにかございますか?」
「ああ、最後にこれだけははっきりさせたい」
そう十六夜は切り出し、
「この世界は・・・・・・面白いか?」
「——————」
他の人も同様なのか無言で返事を待っていた。
この世界は、今までいた世界の全てを捨ててまで来るに値するのかどうか、四人にとっては一番重要のことだった。約一名ほど、帰れたら帰りたいなー。などと未だに思っていたが・・・。
「YES! 『ギフトゲーム』は人を超えた者達だけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」
次回はいつ投稿になるのか・・・。