問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜僕は全然乗り気じゃありませんでした〜   作:鵜鶴樹

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主人公の陰が薄い・・・


第二章 ー ①

 

 場所は変わり外門前・・・

 

「ジン坊ちゃーン!! 新しい方を連れてきましたよ!!」

 

 その声に反応し顔を上げ、外門前の街道から黒ウサギと女性三人と男性一人が歩いて来た。

 

「お帰り、黒ウサギ。そちらの四人・・・が?」

 

 言いながら固まるジン。

 

「はいな、こちらの御五人様が・・・・・・」

 

 後ろを振り返り“カチン”と固まる黒ウサギ。

 

「・・・え、あれ? 全身から“俺問題児!”ってオーラ放っている殿方が」

 

「ああ、十六夜君のこと? 彼なら“ちょっと世界の果てまで見てくるぜ!”と言って駆け出して言ったわ。あっちの方に」

 

「な、なんで止めてくれなかったんですか!」

 

「“止めてくれるなよ”と言われたもの」

 

「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか!?」

 

「“黒ウサギには言うなよ”と言われたから」

 

「嘘です、絶対嘘です! 実は面倒くさかっただけでしょう!」

 

「「「うん」」」

 

 ガクリ、と頭を下げる黒ウサギ。

 

「それと、何故功一さんは気絶していて、それを時雨さんが引きずっているんでうか!?」

 

「え、だってコウったら十六夜君がいなくなったことあなたに教えそうになったからつい。 てへ♪」

 

 今度こそ、ガクリ、と前のめりに倒れた。

 

(まさかこんな問題児ばかり掴まされるなんて嫌がらせにも程があるのです。唯一の良識人?の功一さんがいたことが何よりもすくいですが・・・)

 

 そんな黒ウサギとは対照的に、ジンは蒼白になって叫んだ。

 

「た、大変です! “世界の果て”には野放しになった幻獣が!」

 

「幻獣?」

 

「は、はい。ギフトを持った獣を指す言葉で、とても人間では太刀打ち出来ません!」

 

 そのころになってようやく目を覚ました功一は今の現状が理解できていなかった。

 

「ねぇ、時雨今どんな状況なの?」

 

「ん? あ、起きたんだ。 今ね、すごく楽しい状況だよ♪」

 

「楽しそうには見えないし、僕に言うことないのかな?」

 

「え!? な、なんのことかな???」

 

 時は少し遡る

 

 

「黒ウサギ、外門前まで、あとどのくらい時間がかかるのかしら?」

 

「あと、小一時間ぐらいですよ」

 

 この時すでに十六夜はいなくなっていた。

 

「ねぇ、時雨。 十六夜君がいなくなったの言わなくていいのかな?」

 

「コウ、それは絶対に言っちゃ駄目だよ」

 

「なんで?」

 

「その方が面白いからさ!」

 

 そしてこのドヤ顔である。

 

「いや、でも黒ウサギに悪いしやっぱり言ってくるよ」

 

「だから駄目だって! 言うこと聞かないコウにはこうしてやる」

 

 いうこと聞かない“コウにはこうして”だってw

 (「黙らないとヤっちゃうよ♪」)

 ・・・・・・・・・・

 

「ちょっと時雨! しまってっる、しまってっる!」

 

「しまってっるんじゃないよ、しめてるんだよ♡」

 

「・・・・・・」

 

「コレで邪魔者は排除できた」

 

「あなたの愛?って過激ね」

 

「それほどでも//」

 

「たぶんそれ、ほめてない」

 

 そこで、功一の意識は完全に途切れた。

 

 そして現在

 

「うん。まずは謝ろうか?」

 

「・・・すいませんでした。でも後悔はしていないよ♪」

 

「もうやだこの娘」

 

「って皆さん、冗談を言ったり遊んだりしてる場合じゃありません!」

 

 ジンは必死に事の重要性を訴えていた。

 黒ウサギはため息を吐きつつ立ち上がった。

 

「はあ・・・ジン坊ちゃん。申し訳ありませんが、御四人様のご案内をお願いしてもよろしいでしょうか? 私は問題児を捕まえに参ります」

 

「一刻程で戻ります! 皆さんはゆっくりと箱庭ライフを御堪能ございませ!」

 

 黒ウサギは、淡い緋色の髪を戦慄かせ、全力で跳躍し弾丸のように飛び去り、あっという間に五人の視界から消え去った。

 

「コウ、ウサギってあんなに高くジャンプ出来るんだね」

 

「あそこまで高くジャンプ出来るのは黒ウサギだけだと僕は思うよ」

 

 通常のウサギがあそこまで高くジャンプできるわけがない。ふつうにかんg・・・

 

「ん? 時雨どうしたの?」

 

「ちょっとうっとうしい虫がいたからヤっちゃった♪」

 

 ・・・・・・・・・・・・

 

「程々にね。で、黒ウサギも堪能して下さいと言っていたし、御言葉に甘えさせてもらおうか」

 

「さんせー」

 

「そうね、それでエスコートは貴方がして下さるのかしら?」

 

「え、あ、はい。コミュニティーのリーダーをしているジン=ラッセッルです。よろしくお願いします。皆さんの名前は?」

 

「久遠飛鳥よ。そこで猫を抱えているのが」

 

「春日部耀」

 

「で、そこの二人が」

 

「八桜功一です。よろしく」

 

「時雨だよー」

 

 ジンが礼儀正しく自己紹介をし、他の四人もそれに習って一礼した。

 

「さ、早く中に入って、軽い食事でもしながら話しましょう」

 

「さんせー。 私もお腹ぺこぺこ」

 

「軽い食事って飛鳥さんがいってたよね? 女の子として恥ずかしくないの?」

 

 そのとき“ギュー”っと可愛いお腹の音がした。

 

「ごめん。私もお腹すいた」

 

 耀が顔を赤く染めながら俯いていた。

 

「それでは、おすすめのお店にご案内しますね」

 

 皆それぞれの思いを胸に、だが皆揃って笑顔で箱庭の外門をくぐるのだった。

 

「ニャー、ニャニャ、ニャーーーー!」

(ワシの、でばんが、なーーーーい!)

 




書いてて気付いた・・・猫そういえば喋ってない・・・
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