IS~英雄を継ぐ者と魔法使い~   作:行方不明

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初心者なので拙いところもあると思いますがよろしくお願いします。


プロローグ

~10年前~

 

「ぐっ・・・ここまでか・・・大輝・・・最後に俺のワガママを・・・聞いてくれないか?」

 

「ふざけんなっ!なんだよ最後って!お前まで死んだら・・・俺はあいつらに顔向けできねえよ!」

 

「ははは・・・お前にも迷惑をかけるな・・・あの子を・・・一夏を・・・頼む・・・」

 

「おいっ!春樹!・・・なんだよ・・・それ・・・お前言っていただろ!千春の分まで一夏を育てるって!約束破る気かよ!」

 

「ほんとにすまないな・・・あとは・・・たの・・・む・・・ぞ親・・・友・・・」

 

「春樹?春樹ぃぃぃぃぃぃ!」

 

 

 

 

 

~現在~

 

「めんどくさいな・・・やっぱり忘却跡音で世界中の記憶を消したほうが良かったか?でもあれやると世界からの修正力っぽいのがかかってかなりキツイし・・・」

 

黒いローブを着て――ご丁寧にフードまで被っている――はたから見ると警察に通報されそうな不審者が、聞く人が聞けば全力で止めるようなかなり物騒なことを言っている。念のため言っておくが、ここは中世のファンタジー世界ではなく現代日本のIS学園と呼ばれる場所である。――まあ、この男がどんな格好でも、どんなことを喋っていても、捕まることなどありえないのだが――

 

IS学園・・・インフィニット・ストラトス――通称ISと呼ばれる――の操縦者を育成する特殊国立高等学校である。

 

インフィニット・ストラトス・・・宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツであるがその性能故に飛行パワード・スーツとして軍事転用された兵器である。――表向きは競技用となっている――最大の特徴として女性しか乗ることができず――一人の例外を除いて――女尊男卑の世界を作り上げた原因である。

 

閑話休題

 

「あ~もう!約束したからとは言え、めんどくさいな!一夏次会ったら劫炎を食らわせてやろうか?」

 

とにもかくにもこの男が不審者真っ青な格好でこんなところにいるのはその例外のせいであるのだが。

 

 

 

 

~数ヶ月前~

 

「さて・・・今日こそ焼肉を食った気分になる魔法薬を完成させるか!」

 

こうやって暇な一日は一日中くだらない事をしている少年は草壁大輝。肉体年齢ピチピチの15歳。三十年ほど前に神様によってこの世界に転生させられた転生者であり、現存する最後の魔法使い――とは言っても10年前のとある争いで魔法使いの数が極めて少なくなっただけであり、いることにはいるのだが――肉体年齢を弄って若いつもりでいる立派な中年である。亡き友の忘れ形見である子供の面倒を見るのに都合がいいため肉体年齢を合わせてあるという意味もあったりする。

 

(そういや今日は一夏の受験か・・・初めて会ったときはまだガキだったのになぁ)

 

初めて亡き友の忘れ形見である子供に出会った時、ナイフで襲われているところ見たときは敵の残党に襲われているかと思い本気で焦ったのだが・・・

 

(まさか嫉妬に狂った同級生に襲われているとは思わなかった・・・。というかあの歳でドロドロの昼ドラもどきを展開するなんてどんな体質・・・いやあれは血筋か。嫌な血筋だな・・・)

 

ニュースです!たった今、世界で初めてのIS男性操縦者が発見されたという情報が・・・

 

(ふーん、ついに見つかったのか・・・こりゃ世界が荒れるかもなぁ・・・どうでもいいが)

 

ISを動かした男性は織斑一夏さん15歳・・・

 

(へー、一夏が動かしたのか・・・って、ごほっ!げほっ!何やってるんだアイツは!」

 

プルルルピッ!

 

「ハロハロ~!束さんだよ~テレビ見た~?ISいっくんが動かせるなんてビックリだよ!もしかしていっくんって女の子?そこらへんどう思う~?大輝さん!」

 

「束・・・これはお前の仕業か?」

 

「うん!違うよ~これだけは束さんにも想定外!予想外!ミクロ単位で解剖すれば何かわかるかもしれないけれど・・・そんなことはしないからわかんない!それで~大輝さんにはいっくんを守って欲しいんだよ!」

 

「何?それはあいつらとの約束だから言われなくてもそうするが、まさか俺にIS学園に行けと?」

 

「うん!そうだよ~。行き方ややり方は任せるから!じゃあねー」

 

「あ、おい待てっ「ピッ」切りやがった・・・」

 

(・・・とりあえず、認識阻害魔法をフルで使って学園近くでサバイバルしながら見守るか・・・ストーカーっぽいのは我慢しよう。)

 

 

 

 

~現在~

 

(はあ~いい加減サバイバルも飽きてきたな・・・)

 

と言いつつもこの男、認識阻害の結界内の中のテントは空間歪曲やら電磁魔法やらで下手な一般の市民よりはよほど豪勢な暮らしをしていたりする。マルチタスクで学園を監視しながら、ネットやらゲームやらテレビやら・・・もはや護衛という名のニートである。この状況に突っ込める者は認識阻害によって一人たりとも気づかない。この男無駄に高性能だったりする。

 

(10年前の事件と違って今度は表の世界まで騒がれている・・・これは10年前以上の事態になるかもな・・・そしてその中心は一夏か・・・。やはり血筋かね~?なんかきな臭い連中も動いているみたいだし・・・さすがに一夏の中のアレには気づいていないとは思うが。あいつらとの約束とはいえやっぱり)

 

「めんどくさいなぁ~」

 

続く

 

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