とりあえず書き方が安定してないのは治ってません。
では第四話をどうぞ。
~IS学園/上空~
「おっ避けた!避けやがったよ!アイツ!頑張っているな~」
現在上空三千メートルの空の上でいかにもといった感じの、コスプレ地味た黒ローブを着て呑気に試合観戦している
そんな彼が肉眼にもレーダーにも捉えられないのはひとえに認識阻害の魔法を使っているためであり、仮にもし認識阻害の魔法を使わなかった場合、一発通報の事態になるのである。
ちなみにそんなことを考えずに呑気に見ている試合は世界初の男性操縦者―織斑一夏―とイギリスの代表候補生―セシリア・オルコット―のクラス代表をかけた試合、もとい決闘である。
「しっかしアイツ初心者のくせにすげーな~。ああいう天然物の天才って奴はめんどくさいくらいすごいから嫌なんだよな。」
「‥‥‥‥‥‥ヤダヤダめんどくさい。あれこれ考えるなんて俺ももう歳かね~。きっとアイツは俺が考えているより早く俺達を超えるだろうなぁ~。‥‥‥‥‥‥帰るか。」
そう言うと大樹は空から―――
消えた。
~IS学園/第3アリーナ~
「すごいですね織斑くん。初心者で、それもファースト・シフトをしてないのにあの動き・・・これならもしかすると、もしかするかもしれませんね。」
起動時間数十分の初心者にありえぬ動きをする一夏に驚愕する山田先生。その傍らでは織斑千冬が冷静を
「ふん、だとしてもまだまだ未熟だ。ビギナーズラックができるほどISという物は甘くない。」
「でも・・・あの動きはすごいですよ!それに織斑先生だって織斑くんがあれだけできるんですから本当は嬉しいですよね!」
「なんのことだ?初心者が未熟者だったとして五十歩百歩といったところでしょう。」
「ふふっ。そんなこと言ってやっぱり少しくらいって痛い!痛いです!先輩!からかったりしてすみませんでした!だから離してください!」
「山田先生?私は身内のことでからかわれるのが嫌いです。・・・もう少し割りますか。」
「痛い痛い痛いです~!」
頭が割れてしまうのではないかというぐらいのアイアンクローを食らってだんだんと意識が薄れ始めている山田先生。実の弟の試合そっちのけで後輩にお仕置きをする織斑千冬。
実に上下関係がわかりやすい構図である。
ちなみにこの部屋にはまだ篠ノ之箒が居たのだが、教師二人にとってはすっかりと空気であったりした。
ヒュンッ!とそんな擬音がつきそうな閃光が走る。セシリア・オルコットが持つ銃から発せられた閃光は狙い通りの場所に向かう・・・がそこに
(なっ)
確実に一撃当てるつもりで放ったのにかすりもせず避けた相手に驚愕する。加えて相手は素人である。しかしその驚愕も長くは続かなかった。
(っマズイですわ!今あの男はッ!)
正確には驚愕している暇などなかった。横ではなく前方斜めに避けた一夏はそのまま最高速度に到達。剣を振りかぶりながらセシリア・オルコットに向かって突っ込んで来ていたのだから。
射撃を中断し即座に避ける。・・・がその代償として銃を切られてしまった。
(これは少なくともこの試合中は使えそうにありませんわね。しかし・・・)
「極東の猿の割になかなかやりますわね。しかしここまでですわ!踊りなさい! 私、セシリア・オルコットと《ブルー・ティアーズ》の奏でる円舞曲で!!」
「生憎とダンスは苦手なんだ!そっちが踊りやがれ!」
ブルー・ティアーズから出た四基のブルー・ティアーズから閃光が踊る。単純に換算して先程の四倍である。雨のように降り注ぐレーザーを掻い潜って避ける・・・がそれでも何回か当たってしまう。しかし一夏が初心者だと言うことを考慮すればかなりの成果であろう。
(っぐ、結構キツイ・・・ってあれ?これは・・・)
一夏の目の前に現れた、初期化・最適化が終了しました。という文字。それを確認するまでもなくボタンを押す。それと同時に起こる変化。
「ファースト・シフト!?あなた今まで初期状態で戦っていたんですの!?」
「あぁ、俺は最高の姉を持ったよ。」
「はい?」
変化が終わるとともに分かる外見の変化。姿はよりシャープになりどこか西洋の騎士を感じさせる。極めつけはその手に持った剣。片刃のその剣は剣というよりも日本の刀に近く力強さを感じさせた。
「俺にはさ、最高の姉がいるんだよ。最強の友達がいるんだよ。だからさ、今まで俺を守ってくれたその人たちのためにも!今度は俺が守っていく番なんだ!」
「っく。行きなさい!ブルー・ティアーズ!」
四基のブルー・ティアーズからの閃光。先程より激しく打ち付けてくるそれらを避け、一基づつ確実に減らしていく。最後の一基を落としそのままセシリアに向かったその時。
「かかりましたわね!ブルー・ティアーズは四基ではなく六基ですのよ!!」
新たに追加された二基より出るミサイル。
「あぁぁぁ!負けるかぁ!」
一夏が持っている剣の刃の部分が消え、代わりにエネルギーで構成される。
ミサイルが一夏に届くのと同時に‥‥‥
刃は‥‥‥
セシリアに届いた。
《両者のシールド・エネルギーゼロ。よって引き分け》
~IS学園/上空~
「やれやれ、ま、初戦が引き分けならいい方かね?・・・それで?お前は誰だ?」
黒ローブというある意味普段通りの格好をした―別に黒ローブをいつも着ているわけではない―大輝が目の前にいる黒いナニカに話しかける。
「‥‥‥‥‥‥」
「だんまりか。まあ、いいけどね?お前のせいで帰ってウトウトしてたとこを叩き起こされたんだ。八つ当たりぐらいさせてくれよ?」
「■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うおっ!」
いきなりの攻撃を反射的に避ける。
黒いナニカは避けられたことを気にしていないのか、攻撃に攻撃を重ねる。
しかし‥‥‥
「なんだ・・・見掛け倒しか。」
黒いナニカは殴る、蹴るといった原始的な方法で攻撃してくるもののそこに技術はない。
ただ暴れているといった表現が当てはまる攻撃ようなものだった。
ただそれだけに大輝は妙な気分になる。
(俺の考えが間違ってなければコイツはアレだろ。なんでこんなことしかできない?他に何か目的でもあるのか?)
単純に突っ込んでくるだけの敵を捌きながら考えるがそういい答えが出るはずもなく結局―
「ああぁぁぁ!もう!めんどくさいなぁ!そろそろ
―こうなるのである
解き放たれた不可視の風の刃は音速さえ超えて突き進み黒いナニカを両断した。
~IS学園付近/大輝の住処~
「やっぱりか。」
黒いナニカの物体は大輝によって回収され大樹の住処に持ってこられた。
しかし、黒いナニカの中には内蔵はなく、ただ機械のパーツがひしめいているだけであった。
「機械と魔法の融合か。しかも機械の方の原型はISときた。束の奴は魔法に興味はない・・・っていうか敵視しているくらいだし、こんなもん誰が・・・」
「私たちですよ。」
「なっ!お前誰だっ!」
大輝と同じような白いローブを着た者が立っていた。
声からして男だと思われるが、魔法使いならそれくらいは変えられるので実際はわからない。
白いローブは驚愕する大輝に気を良くしたようで
「おやぁ?英雄様にしてはずいぶんと気が抜けてるんですねぇ。まあ?あんな頑固な認識阻害がかかっているなら?気を抜くのも当然かもしれませんが?」
「ヘェ?これあんたらのなんだ?何?おもちゃを返してもらいに来たのか?」
互いに軽口で応戦しているようだが、大輝に余裕はなかった。大輝にとって自身の認識阻害が破られるなど師匠だったジジイと彼の仲間、あと10年前の時の敵ぐらいである。
そもそも認識阻害を破るには高度な技術がいる。大輝の認識阻害を破った時点で相手は自身と同格か格上のどちらか。大輝に余裕などないのである。
「まあ、今日は顔見せですから?もう帰りますよ。あとそのおもちゃはあげますよ。今度はもっといいものを作るのでまた遊んでくださいね。『転移』」
「っ!待て!」
相手を逃がさないために魔法を放とうとする。‥‥‥が
―――いつまでも魔法は自分の特権だと思わない方がいいですよ?あなたの、あなたたちの時代は終わったんです―――
その言葉とともに――――
消えた。
「俺たちの時代は終わったか・・・わかってるよ。そんなことは。・・・でもめんどくさいけどやらなきゃならないんだろうなぁ。やっぱり。さしあたっては・・・・・・一夏の奴を鍛えるか。俺がいなくなってもいいように。めんどくさいな~」
続く
感想、誤字脱字、批評批判等あったらお願いします。
次はいつになるかもわかりませんがこの作品をよろしくお願いします。