東方鬱世界~A Tragedy of Feeling 作:はなうら
ある日の幻想郷・・・の昼下がり
地霊殿の主、古明地さとりと感情を操る妖怪、秦こころは命蓮寺でこんな話をしていた。
こころ「私たち以外に感情を操る妖怪っていないの?」
さとり「急に何よ・・・そもそも私は心を読むだけの妖怪よ」
こころ「あ、そうか。いや、突然頭に浮かんだだけよ」
さとり「うーん、知ってるけど・・・」
こころ「教えて教えて!」
こころの目は輝いている、同じような能力・・・同類者がいて嬉しいのだろうか。
さとり「その妖怪は幻想郷の全ての妖怪に恐れられ、最終的には霊夢によって封印させられたわ」
こころはつまらなさそうな顔をしている、仲間が欲しかったのね。
こころ「神子にでも聞いてみようかな、ほかの仲間を」
さとり「う、うん。聞いてみてもいいと思うよ」
こころ「? それじゃあ行ってくるね!」
さとり「いってらっしゃい~」
・・・
さとり「あれはいったい・・・?」
霊夢「また異変かしらね」
さとり「それにしては妖力が大きすぎる気がするわ、まさかあれが復活した・・・?」
霊夢「いやまさか、そんなことは・・・」
さとり「自力で復活する力があるって言ったはずだけど・・・」
霊夢「忘れてたわ、そんなこと」
さとり「めんどくさかったのね」
霊夢「そうね、ていうか何でさとりはあれを気にするの?」
さとり「あれは・・・私の兄だがらよ」
霊夢は驚きを隠せない表情だった。
さとり「まあ驚くのも仕方ないわね、兄は幻想郷全てに忌み嫌われていたわ」
その後話を聞いて分かったことは
さとりの兄の名前は不明であること、能力は-を操る程度の能力であること。
そして、この能力を持っていることで周囲の人、妖怪すべてを鬱に染め意思を喪失させてしまうこと。
そりゃあ嫌われるわね・・・。
力が大きくなってる。休んでる暇は無いみたいね。
・・・と、その瞬間何かが壊れる音がした。
やってしまったか・・・奴が幻想郷の空間に行ってしまった。
封印が解け、-の欠片が飛び散ってしまった、これを回収して奴を弱らせないと封印に至らない。さとりからそう言われた。
霊夢「タイムリミットは後1週間といったところね、幻想郷をあいつに支配させるのも癪だし行きますか~」
そういって欠片を探しに行く霊夢に誰かが話しかけてきた。
霊夢「貴方は誰?構っている暇は無いの」
そこに居た何かは小さな声でこう言った。
「私はこの異変の生存者、何も出来ないから少しの情報だけでもと思ってね」
霊夢「教えてもらえるかしら」
「ええ、欠片は紅魔館、地霊殿、命蓮寺にあるわ。」
霊夢「そうなの、ありがとう」
「ただそこ妖怪は操り人形みたいに襲い掛かってくる、気を付けてね」
霊夢「ええ、知ってるわ」
振り向くとその人は居なかった。