遅くなりましたが第11話、投稿です
「今度は私の番ね!楽しみだわ!」
ウキウキとしているベルフラウにサモナイト石を渡し、落ち着かせる
「召喚術を使用する時はくれぐれも気をつけてね、感情が高ぶったまま行うと何が起こるかわからないからさ」
「ええ、わかってるわ」
実際魔力の込めすぎたサモナイト石はどうなるかわからないのだ。過去の事例では魔力爆発が起きたなんて例もあるし
「私が選ぶ誓約物はこれにします。よろしいですか?」
そう言ってベルフラウが手にしたのはかぶっていた帽子だった
「うん、問題ないよ。じゃあ早速やってみようか」
「ええ!」
ベルフラウが魔力を込めてすぐのことだった。サモナイト石が赤く光り出したのだ
「今だベルフラウ!」
「現れなさい!私の召喚獣!」
ベルフラウが唱え、光りが収まったそこには火の玉のような形をした召喚獣が浮いていた。またも見た事がない召喚獣だ…
「ニービー!」
「…あら?アナタオニビっていうの?」
「ビー!ビビビ!」
「えぇよろしくね」
無事召喚に成功したようだ
「ところで先生、この子も召喚が確認されていない子ですか?」
「うん、そうだね。こんなに立て続けに新しい召喚獣が見られるなんて珍しい事もあるもんだなぁ…」
「ますます解き明かすのが楽しみになってきたわ!」
ともかくこれで2人共召喚に成功したわけだ。なら次のステップに進まないとな
「じゃあ2人共、次に移るよ」
「はい!」
「キュピィ?」
「ビー!」
召喚獣は気があってるみたいで交流を始めてるみたいだ
「2人にはこの召喚獣を護衛獣にするかを決めて貰おうと思ってるんだ」
「護衛獣?」
「簡単に言えばパートナーかな?他の召喚獣と違って殆ど一緒にいる事になるっていうのが違うところかな?ただよく考えて決めて欲しいんだ」
「殆ど…」
「一緒に…」
「キュピキュピィ!」
「ニービー!ビー!」
召喚獣達は満更でもない様子。あとは2人次第かな?
「私の護衛獣になってくれるの?」
「キュピ!」
「…これからよろしくね!キユピー!」
アリーゼの方は護衛獣にするみたいだ。ベルフラウほ方はどうだろう?
「アナタはどうかしら?」
「ビ!ビー!」
「そう!よろしくねオニビ!」
こっちも護衛獣…か。2人共うまく相性のいい召喚獣を引き当てれたようだ
「じゃあ2人共、召喚に使ったサモナイト石に魔力を込めながら名を掘ってごらん?そうすれば契約は完了だ」
2人にナイフを渡し、名を掘らせる。護衛獣を抱きしめ微笑む2人を見るとほっこりした気持ちになるのだった