アルノさんが予想以上に話していたので生徒さんが出てくるのがちょこっとになっちゃいました。
キャラが勝手に暴走するとはこういうことなのですね…
あと出す生徒はすごく悩みました
「早速だけど、うちの娘を紹介するから付いてきてくれ」
書類にサインし終わった頃にアルノさんはそう話しかけてきた。遂にできた初生徒、浮かれる心をおさめながら笑顔で返事をし返す
「わかりました、所で私が教える生徒はどのようなこなのですか?」
「実はですね…」
何でもアルノさんの話によると、娘さんはとても恥ずかしがり屋で気が弱く、これまで家庭教師を勤めた人達はまともに会話出来ずに辞めていったという
「私達もほとほと困ってしまっていて、貴方のような暖かい人を探していたんですよ」
「それは…苦労なさっているんですね」
「娘の事ですからね、苦労なんて思っちゃいませんよ。貴方もいずれ子供が出来た時にわかる事ですから」
優しい顔でアルノさんが話す。この人にとってその子は目に入れても痛くないくらい可愛がっているのだろう。だからこそこんなにもなんとかしてやりたいと思っているに違いない
「所で娘さん、何て名前なんですか?」
「あぁ、まだ言ってなかったかな?名前はアリーゼ・マルティーニ。可愛い娘だよ」
「アリーゼ…いい名前ですね」
「そうだろう?」
嬉しそうに笑うアルノさんを見ていると何だか俺も嬉しくなってくるなぁ。この性質はアルノさんが商人として成功している一つの理由なのかもしれない
「そろそろ娘の部屋だ。最初が肝心だからね、頼んだよ」
人間初対面初コミュニケーションが重要なのだ。張り切り過ぎて失敗しないように気をつけよう
俺が再び気合を入れ直しているとアルノさんがアリーゼさんの部屋をノックした
「おーい、アリーゼ。新しい先生を連れてきたよ。」
『………新しい…先生?』
扉越しに小さな返事が聞こえた。確かに声からして気の弱そうな感じがする。自信満々のアズリアのハキハキした声とは正反対の感じだなぁ
俺が勝手に分析している間もアルノさん達の会話は続く
「アリーゼ、先生が来たんだから部屋から出てきてくれないか?体調は悪くはないんだろう?」
『はぃぃぃ……』
返事が聞こえてすこししてからがちゃりとドアが開く。そこからて出できたのはオレンジ色がかった茶髪をして、青いワンピースを着た幼い少女だった
「ァ…アリーゼです。」
ぺこりと少女〜アリーゼ〜が頭を下げる。緊張しているのかすこし顔色が悪そうだ。アルノさんが言ってた通り、極度の人見知りなんだろう
思ってたのより重症のようだ。
目線を合わせる為にしゃがみこんで自己紹介をする。
「こんにちは、アリーゼさん。これから君の先生になるケンって言うんだ。よろしくね」
そう言って手を差し出すと、おずおずとだがアリーゼはすこしはにかみながらこちらの手を握り返してくれた。まずは仲良くなる事が大事だから、コミュニケーションをしっかりとっていかないとな
「おぉ?珍しいな、アリーゼが初対面の人と握手するとは…」
「お、お父様!」
「ははは、すまんすまん。人と触れ合うのが苦手なお前が握手をしたのだ。嬉しくなるというものさ」
私の見込みに間違いは無かったと笑うアルノさん。アリーゼさんは顔を真っ赤にして俯いてしまった。取り敢えずは、良い感じなのかと思う俺なのであった
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