第8話投稿です!
あまりの突然の出来事にポカンとしているとベルフラウさんはため息をつきながら近寄ってきた
「あなた…私が名乗ったのですから、お名前を教えてくれませんこと?」
「あぁごめん。ちょっとびっくりしちゃって。俺の名前はケン、確かにアリーゼの家庭教師を務めさせてもらう者だよ」
そう答えるとじっと顔をこちらを見つめてくるベルフラウさん。何だかこう…じっと見つめられると恥ずかしくなってくるな
「…合格、ですわね」
「えっ?」
「合格と言ったのです。容姿も普通より上、瞳も曇りないですもの。お父様があんなに褒めたのがわかるぐらいですわ。お姉様のことを心配して損しましたわ」
肩をすくめながらベルフラウさんは話す。というか妹だったのか…てっきりお姉さんかと思った
「とこでお姉様はどちらに?」
「アリーゼなら使用人に紅茶を…あっ戻ってきた」
行く時とはうってかわって使用人をそばに控えさせながらしずしず歩いてくるアリーゼ
「あら?ベルじゃない、戻ってきていたの?」
「えぇお姉様が男の人と二人きりでお茶をしているとお父様から聞いて慌ててきたのですのよ」
「そうなの…ごめんなさい先生、何かベルがご迷惑をかけませんでしたか?」
「お姉様!私迷惑なんてかけていませんわ!」
「ベルには聞いていないの!ちょっと黙ってて!」
「お姉様が怒ったぁ…」
何だかすごく仲がいいんだなぁ…やいのやいの言いあってる二人を見ると何だかほっこりしてくる
「そもそもベルが……あっ!先生ごめんなさい!お見苦しいところを見せてしまって…」
「いや、別に二人って仲がいいんだなーって思ってさ」
そう言うと二人共顔を赤くしてそっぽを向いてしまった
「へぇそんな事があったんですの…」
「えぇ先生はとっても凄い人なの!」
「あ、あはは…」
アリーゼがさっき話した事をベルフラウに語って聞かせる。自分の過去の話を他人の口から聞くと恥ずかしくなってくるな
「とにかく、先生が素晴らしいということはわかりましたわ。でしたら私もお願いがあるのですけど…いいですか?」
小首を傾げながら聞いてくるベルフラウさん、可愛らしい仕草だなぁ
「うん、いいよ。ベルフラウさんのお願いって?」
「ベルフラウでいいですわ。お願いというのはですね…私にも家庭教師として勉学をお教えしてくださいませんこと?」
「えっ!家庭教師?!でも俺はアリーゼの…」
「いいんじゃないかな?何事にも挑戦が大事じゃないかい?」
「アルノさん?!」
何時の間にか隣にアルノさんがたっていた!気配すら感じなかったぞ…
「でもそれじゃ中途半端になってしまうのでは…」
「その時はその時だね、そもそもベルフラウにもそろそろ家庭教師をつけようとしていた所だったのてね。もし無理なら途中でやめてもらってもいい。ベルもその時はいいよね?」
「えぇ、お姉様の先生にあまり無理はさせられませんもの」
「だったら俺、頑張ってやってみます!」
ぐっと力こぶをつくると他三人から拍手が送られた
「よし、そうと決まったら今日は歓迎会をしよう!私も後少しで今日の仕事は終わらせられるしちょうどいい!」
「はい!お父様!」
「だったらシェフにとびきり美味しい料理を作ってもらわなければいけませんわね」
かくして俺は、まさかのアリーゼとベルフラウ、二人の家庭教師をする事になったのであった