三人娘とまったり日常ライフ 1日目 作:四季猫(ver.春)
今回はずんだ成分少なめ。
~引っ越しから1日目~
マ「ゆかりちゃん、それ。」
彼女が指さすは一冊のアルバム。
ゆ「これですか?段ボールを片づけていたら出てきました。」
マ「懐かしいね。中学校の写真かぁ。」
ず「どれどれ?私服姿とかもありますよ。二人ともかわいいですね。あ、高校の写真もある。」
ゆ「これは私の宝物ですからね。大事な写真は全部ここに入ってます。」
マ「私たちとの写真ばっかりだね。ていうか、それしかないね。」
ゆ「べ、べつにいいじゃないですか。」
私にとってこれは大切な大切なもの。二人との出会いが鮮明に思い出せる。
ゆ「あの頃の私は、マキちゃんに結構振り回されましたね。」
マ「そうだっけ?私は普通に話しかけていたつもりだったけど。」
ゆ「何が普通ですか。出会った初日にライブに連れて行ったりしたくせに。」
マ「あはは、ゆかりちゃんと仲良くしたくて……ね?」
ず「マキちゃんらしいですね。」
ゆ「あの時は、びっくりしました。まさか、私がライブに行くなんてしかも知り合ったばかりの人と。」
ず「超内気なゆかりさんには考えもつかなかったでしょうね。」
ゆ「……そうですねぇ。」
ず「いふぁいでふ、ゆふぁりしゃん、つねらふぁいふぇ。」
マ「ずんちゃん何言ってるかわからないよ。」
ず「そうだ。当時の話少し聞かせてもらえますか?私、その話聞いてないですから。ゆかりちゃんたちのこともっと知りたいです。」
マ「そうだったっけ?ゆかりちゃんがいいなら話すけど、あんまりおもしろい話でもないよ。ゆかりちゃん、あの時、ほとんど無口だったもん。」
ゆ「そうですね、ちょうどひと段落ついたので、少し休憩がてら昔話でもしましょうか。」
それは、今から4年前の話……。
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~〇〇中学校 教室~
先「よーし、お前ら、転校生を紹介する。弦巻マキだ。みんな仲良くしてやってくれ。」
マ「おとといからこの町に引っ越してきたばっかりの弦巻マキです。趣味はギターです。この町に来て日が浅いのでお勧めの場所とか教えてくれるとうれしいです。みんな、よろしくね。」
生1「マキちゃーん、メアド教えてくれー。」
生2「今度一緒にどこか行かなーい?」
先「わかったから、落ち着けお前ら。授業を始めるぞー。マキの席はゆかりの隣だな。」
マ「よろしくね、結月ゆかりちゃんかな?ゆかりちゃんって呼んでいい?」
ゆ「好きにしてください。」
マ「うん。よろしくね、ゆかりちゃん。」
何でこの人はこんなに馴れ馴れしいのだろう。
マ「ゆかりちゃん、あとで校舎の案内頼めない?私、結構方向音痴だからさ。」
ゆ「別にいいけど。」
何でよりによって私なんだろう?こんな、友達いないオーラ漂う私に。ていうか、私から読書の時間を奪わないでほしいけど。そんなことは言えない。自分から話しかけるとか……。
~放課後~
今日もたくさん本が読めた。授業も遅れてないし、今日はいつもの本屋さんに寄ってから帰ろう。
マ「ゆかりちゃん、案内してよ。」
忘れてた。今日はこの人に少し付き合わないといけないのか。面倒だ。
ゆ「う、うん。とりあえず、ついてきて。」
マ「わかったー。よろしくねー。」
ゆ「ここが、理科室で、あっちが家庭科室。それと……。」
マ「そういえば、図書室ってどこなのー?」
ゆ「図書室はね、こっち。」
マ「結構大きいね。前の学校の二倍はあるね。」
ゆ「こっから、ここまでが日本文学で、そのすぐ隣が外国人作家系で、一番奥が辞書とか参考書。」
マ「……ゆかりちゃん、結構本好きだね。今日も一日中本読んでたしね。」
ゆ「う、うん。」
マ「おすすめの本とかある?」
ゆ「おすすめ?んと、あなたが何が好きなのかわからないけど、ここの本はシリーズ系では一番気に入ってる。あとは……。」
マ「わかった。それを借りよう。あと、あなたじゃなくてマキでいいよ。ていうか、マキって呼んで?」
ゆ「う、うん。わかった。マキ……ちゃん。」
マ「えへへー。」
何でこんなことになったのかは分からないけど、私に話し相手ができた。
弦巻マキという女の子だ。私とはまったく正反対の性格の子なのに。不思議だ。
マ「ねぇ?この後予定とかない?一緒に行きたい場所があるんだけど。」
ゆ「特にないですけど、どこに行くんですか?」
しまった。本当は本屋に行きたかったけどつい話を合わせてしまった。
マ「〇〇会館なんだけど、道が分からなくって。」
ゆ「道が分からないのに行きたいんですか?」
マ「う、うん。」
ゆ「ふふふ、面白いですね。じゃぁ、つれていってあげますよ。」
どうして自分から行こうと思ったのかは当時の私にはどうでもいいことで。
思ってたとしても、面白そうだったからだろう。
マ「こ、ここだぁー。ありがとうゆかりちゃん。本当にありがとう。ゆかりちゃんは最高の友達だよ!」
と、ともだち?私がともだち?
ゆ「そ、そんなにうれしいの?そ、それよりも今日は誰のライブなのですか?」
マ「jamバンドだよ。そこに入るのが夢なんだー。」
ゆ「夢……ですか。」
マ「うん!ゆかりちゃんには何か夢はないの?」
夢といわれても、何も思いつかない。
……いや、そうだ。今日で私は変わった。マキちゃんのおかげで変わったんだ。
初めて、友達と呼べる人ができた。
だから、私の夢は……。
ゆ「マキちゃんとずっと一緒にいること……かな?」
初めて自分で前へ進もうとしている。今、一番怖いことは拒絶されることだけど、それでも、伝えなきゃいけないこの思い。受け止めてくれるだろうか?そんな不安ばかりが脳裏をよぎる。
マ「……ふふふ、あははははははは。」
マキちゃんが笑う、それは私の不安をより大きくさせるような感じではなく、明らかに面白がっているように。
ゆ「な、何で笑うんですか!?」
マ「そんなことでいいの?だったら、私もゆかりちゃんと一緒にずっと一緒にいるよ?」
その日初めて、友達ができ、大事な約束をし、涙を流した……。
この日を境にマキちゃんとは話すようになった。本についてだとか、ギターについて。
私のことだったり、彼女の昔の話だったり。
本を読むこと以外の楽しさを見つけた。いや、導いてもらったのほうが正しいかもしれない。
マ「ゆかりちゃーん、今日も一緒に帰ろうよー。」
ゆ「うん、でも今日はいつもの本屋さんに寄りますけどいいですかね?」
マ「大丈夫だよー、今日は遅くなるって言ってあるしね。それにこの前の本の続きが今日発売だから買わないとー。」
ゆ「それじゃぁ、行きましょうか。」
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ず「意外とチョロイですね、ゆかりちゃん。」
ゆ「ちょ、チョロイ?どうして?」
ず「いえ、気づいてないなら別にいいですけど。そこんところ、どうなんですかマキちゃん。」
マ「んー?なにがー?」
ず「いえ、聞いた私が馬鹿でした。」
ず「とりあえず、昔からバカップル状態だったんですね。二人とも。最後のほうとか告白じゃないですか?」
ゆ、マ「「そんなわけな……い?」」
ず「はいはい、お片付けの続きしますよー。」
出会いはどうであれ、今は隣りに二人がいる。
当時の私からは考えられないだろうけど。
本ばっかり読んでいたあの頃よりも今はにぎやかで二人がいて幸せな毎日だ。
ゆ「二人ともありがとうね。」
マ「何が?」
ず「うふふ。」
今日もいつも通り平常運転の私たちでした。
二日目です。ニコニコがプレミアムになるまでなるべく早く更新していきます。
基本はピクシブです。そこら辺はあしからず。