仮面ライダー555 Angel Awakening   作:ファイ Φ

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第十話

  一方その頃、麻美は最初のターゲットを襲うため歓楽街の中心からは少し離れた場所にある雑居ビルの前まで来ていた。このビルの中の二階には小さな個人経営のイタリアンレストランが入っている。麻美はそこに目を付けたのだ。雑居ビルの二階という狭い空間にあるそのレストランは一度中に入れば外界と完全に隔離されるため人を襲うには好都合な場所だ。

 麻美は早速中に入ると店内を軽く見回す。若い世代に人気だというそのレストランの店内には麻美以外に数組の女性客やカップルなどの客が何人かいる。麻美が店内を見回していると店の奥にいたウエイトレスが麻美に気づき近寄ってくる。

 

  「いらっしゃいませ、一名様でよろしいでしょうか?」

  

ウエイトレスは麻美に挨拶をすると人数の確認などの飲食店で必ずするような定型的な質問をするが麻美からは返事が返ってこない。

 

  「お客様......?」

  

 聞こえなかったのかと思ったウエイトレスはもう一度聞こうとするが次に瞬間、麻美はウエイトレスの目の前でオルフェノクの姿に変身する。獣に近い顔つきに全身に針のようなものが生えているそのオルフェノクはまるでハリネズミのような容貌だ。

 その姿を見たウエイトレスは絶句し、逃げようとするがオルフェノクになった麻美は素早く体に生えている針をウエイトレスに向かって発射する。発射された針はウエイトレスの胸に命中すると、心臓に刺さりオルフェノクエネルギーを注入する。

 

  「うっ!!......」

  

オルフェノクの針を撃ち込まれたウエイトレスは逃げることもできぬまま倒れこむと心臓は焼失し、その身体は灰と化してしまう。 一人目を襲い終わると麻美は次に席で食事をしているカップルを襲う。最初に女の方を狙い物陰から自身の体の針を撃ち込む。針は女の心臓に刺さると、オルフェノクのエネルギーを心臓に注ぎ込む。

オルフェノクの針で心臓を刺された女はウエイトレスと同じくその場で苦しみながら倒れこむと身体が徐々に灰になっていく。

 

  「いやぁああああ!!」

   

 自分の身体が灰と化していき、悲鳴を上げる女の姿を見た相手の男や周りの客たちは騒然となり、静かだった店内は一気に混沌とした状態となる。その直後、ウエイトレスと女の命を奪ったオルフェノク状態の麻美は店の入り口から客席の方に姿を現す。麻美の存在に最初に気づいたOLらしき女性はその異形の姿を見ると恐怖のあまり大声を上げ、それにより他の客もオルフェノクである麻美の存在に気づく。異形の怪人の出現に気づいた男やほかの客たちはすぐに大パニックとなり逃げ惑い店内は更なる混沌に包まれることになるが狭い店内では逃げる場所などまともになく客たちは麻美によって次々と襲われていく

 

 

 

 数分後、麻美は店にいた客やスタッフを全て襲いおわるとテーブルの上に残された料理を上機嫌に食べながら麻美は二人のライバルのことを考えると思わす独り言をいう。

 

  「明菜や委員長はどうしてるかな......。初めての明菜はともかく、委員長は前のゲームの時ヤバかったからなぁ......」

  

そんなことを言いながら麻美は料理を十分に堪能すると店を後にし、獲物を求め次の場所の向かうのだった。

 

 

 

 一方で店内では麻美に襲われ、倒れていた客の一人が突然に目を開け立ち上がる。周りの客やスタッフが灰と化す中で立ち上がったその客は体に異形の紋様を浮かべると、オルフェノクの姿に変身する。オルフェノクとして覚醒したその人はすぐに人間の姿に戻ると虚ろな目で周りを見渡し、本能の赴くがままに動き出す

 今宵も灰澤の街で多くの人間が消え、新たなオルフェノクがまた一人と覚醒することとなった





 瀬田 麻美

 身長 169cm  体重 48kg  年齢 17歳


 オルフェノクであり、灰澤女子学園に通う生徒の一人。明菜や結子と同じクラスであり二人に今回の“ゲーム”を持ち掛けた。


 ヘッジホッグオルフェノク

 身長 212cm  体重 104kg

 
 ハリネズミの特質をもつオルフェノク。体中に生えている針で攻撃や防御を行う。また針を人間に撃ち込み使徒再生を行う。
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