仮面ライダー555 Angel Awakening   作:ファイ Φ

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第十四話

 日差しの強いその日の午後、世間では休日とされている日曜日だが灰澤市の中心にある大企業スマートブレイン社の最上階の会議室には幾人かの人の姿が見える。社長の村上を中心としたスマートブレイン本社の重役達とスマートブレインに関係のある機関のトップ達だ。

 

「ご足労いただきありがとうございます。皆さんに至急お伝えしなければならない案件が二つ程発生しまして」

 

 村上が放ったその一言に暑さや気怠さのためか弛緩していた会議室の空気が引き締まり沈黙がその場を支配する。

 

「一つ目の案件ですが本日の正午過ぎに私の元にとある連絡がはいりました。我々が経営管理している学園の一つ、灰澤女子学園に数人の人間で構成された武装集団が侵入したとのことです」

 

「......!! それは本当ですか!? 」

 

 まるで暗記した新聞記事か何かをを読んでるかのように無駄のない正確な報告をした村上に対し重役の一人が思わず大声を出して村上に尋ねてくる。村上は嘘や冗談を言うような人ではない。本当かと聞いた本人もそんなことは分かってはいたがそれでも武装集団の侵入、そして灰澤女子学園とそれを経営管理するスマートブレインが抱える秘密を考えればそれも仕方のないことだろう。

 村上が黙って首を縦に振り無言の肯定を示すと重役達は騒然となり静寂だった会議室にいくつもの声が響き渡るが村上は無言の肯定の後、騒然となる重役達を見据えながら口を開く。

 

「報告によると学園に潜入した武装集団は以前にお話にあった我々オルフェノクの存在に気づいている者達の組織で間違いないとのことです。詳しいことは現在も調査中ですが構成員の数は数十名程度、組織名は“人間解放軍”だそうです。今まで表立った活動はしてこなかったようですが今回の学園への侵入を見るに彼らも準備が整い攻めに転じてきたのでしょう」

 

 騒然としている重役達とは対照的に村上は動揺した様子は全く見せず冷静に今回の学園への侵入について考察している。侵入された灰澤女子学園がオルフェノクの学園であること、そしてオルフェノクの存在とその背後にいるスマートブレインの関係に気づいた人間解放軍と呼ばれる武装集団。これらのことがどれほどの重大事を意味しているかこの場にいる誰もが分かっている。だからこそ重役達は皆が狼狽えているのだ。しかしその中で村上だけはいたって平静である。それが村上の元来の気質によるものなのかそれとも何か別の理由があるのか重役達は測りかねているが村上は重役達の気持ちを察したのか静かに語り始める。

 

「襲撃の顛末についてですが侵入した武装集団は戦力的には大したものではなく学園の生徒の方達が始末したそうですので問題ありません。勿論、今回のような事態が今後も起こる可能性は十分にあるので何らかの対策は必要ですが」

 

 最悪の結果さえ想像していた重役達は村上の報告を聞き安堵の表情を浮かべる。冷静に考えれば襲撃された灰澤女子学園の生徒や教師達は皆オルフェノクだ。武装していたとはいえ数人の人間程度でどうにかできるわけはないのだが......。

 そんなことを考えていた重役達だが村上は続けざまに彼らに言う。

 

「そして皆さんにお伝えしたい二つ目の案件はその対策についてです。今回の武装集団の侵入を皮切りに我々スマートブレイン、そしてオルフェノクにとって障害となることが今後も起こりうるでしょう。故に私は以前より検討していた『青い薔薇』計画の実行を宣言します」




 
 長らく更新が滞ってしまい申し訳ありません。そしていつもより文字数も少ないです。この小説の存在をまだ覚えてくれている人がどれだけいるかは分かりませんが何とか更新していこうと思います。
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