仮面ライダー555 Angel Awakening 作:ファイ Φ
月曜日、予定通りに灰澤女子学園に転入した明菜は授業開始前のホームルームで自分がこれから入るクラスで最初の挨拶をする。
「今日からこの学園に転入することなった小林明菜です。よろしくお願いします」
「それでは小林さんは一番後ろの席が空いているのでそこに座ってくださいね。クラス委員の子は休み時間に小林さんにクラスのことを教えてあげてください」
当たり障りのない挨拶を終えると明菜は担任教師に促され、一番後ろの席に座る。席に座り、授業の準備をしようとすると隣の席から声がかかる。横を向くと茶髪で長身の子が明菜の方を向いて話しかけてきていた。
「はじめまして、アタシは瀬田麻美、ヨロシクね。気軽に麻美って呼んでね」
「うん、よろしくね 麻美ちゃん。私のことも明菜って呼んでね」
そのまま少し他愛のない話をすると明菜はフレンドリーで快活そうな麻美とはすぐに打ち解けることができ、この後授業が始まるまで麻美や明菜のところに来たクラスの子からしばらく質問攻めをされることになってしまった
四限目の授業が終わり昼休みの時間になると麻美が明菜に声をかけてくる。
「明菜、お昼はどうする? ウチの学園、すごい大きな学食が下の階にあるんだけど一緒に行ってそこで食べない?」
麻美に誘われ明菜はその学食が気になり迷うことなく学食に行くことに決める。この学園なら麻美の言う通りきっと学食の規模も凄いのだろうと期待しながら学食に向かおうとするとクラスの一人が麻美と明菜のところに来て話しかけてくる。
「あのぉ......少しお時間よろしいでしょうか?」
申し訳なさそうに話しかけてその子は小柄で黒髪、化粧っ気も全くなく真面目そうな子だった。
「あっ、委員長だ。なんかあったの?」
「はい、小林さんは今日転入してきたばかりなので何か困っている事や分からない事はないかと思いまして」
麻美に委員長と呼ばれた子はそう答えると改めて明菜の方を向くと姿勢を正し自己紹介をしてくる。
「初めまして、クラス委員長の藤木結子です。学園で困ったことや分からないがあったら何でも聞いてくださいね」
「は、はい 初めまして、小林明菜です。よろしくお願いします」
結子が礼儀正しく丁寧さを感じる口調で自己紹介をすると明菜も思わず緊張した面持ちになってしまい挨拶を返す。話を聞くとどうやら結子は昼休みを使って明菜に学園のことについて色々と教えてくれようとしたらしい。それを聞いた明菜と麻美は丁度いいとばかりに結子を誘い三人で学食に行くことにした。
明菜たちが着くと、学食はすでに多くの生徒で埋め尽くされていた。学食は麻美の言った通りとても広かったがそれに比例して利用している生徒の数も半端ではなかった。カウンターには注文をしようとする生徒たちで長蛇の列ができており、学食内の席もほとんどが空いていないといった状況だ。何とか三人で座ってお昼ご飯を食べたい明菜たちは結子の提案で席を確保する麻美と注文をする明菜と結子の二組に分かれることにした。
結子と共に長蛇の列に並ぶことになった明菜は自分たちが注文する番まで手持無沙汰になってしまい隣にいる結子に順番が来るまで話をしてみることにした。
「ごめんね、藤木さん。私のためにわざわざお昼付き合わせちゃって」
「いえ、気にしないでください。私も小林さんとお話してみたかったので。それと私のことは遠慮なく結子と呼んでください」
明菜と話している結子は終始、穏やかで礼儀正しくとても接しやすく明菜は麻美と同様にすぐに仲良くなることができた。列に並びながら学園やクラスのことを丁寧に分かりやすく教えてくれていた結子は一通り話し終えると何かを思いついたような顔をして明菜に尋ねてくる。
「そういえば、この学園に来たということは小林さんもやはり......」
最後まで言わなかった結子だが自ずと結子が何を聞きたいのかわかった明菜は彼女の質問に答える。
「うん、そうだよ。私もオルフェノクなの。結子ちゃんたちもそうなんだよね?」
「はい、最もこの学園の皆さんでもオルフェノクの姿になることは普段あまりないんですけど」
女子学生としては明らかに普通でない会話を普通にしていた二人だがやがて自分たちの順番が来ると話をやめ三人分のお昼を注文すると麻美のところに向かうのだった。
明菜と結子は予め席を取っておいてくれた麻美と三人で座るとお昼を食べ始める。三人はお昼を食べながら学園のこと、趣味のこと、生活のことなど様々な話題で話に花を咲かせていた。そんな中、麻美は週末あたりに明菜と結子と一緒に遊びに行きたいという話を切り出す。明菜と結子は週末には特に予定もないと麻美の提案を快諾すると三人で計画を立てることになった。
三人で話を詰めているとやがて明菜はどうせなら自分の住んでいるアパートに泊まりに来ないかという提案をする。その提案に麻美は楽しそうだとすぐに乗り、最初は迷惑ではないかと遠慮していた結子も全く問題ないと言う明菜と親睦を深めるためという麻美の説得により参加することとなった。
結子の参加が決まると麻美は待っていましたと言わんばかりに楽しそうな顔をしながら二人に話す。
「ねぇ、せっかく泊まるんだし、その時は三人で面白いゲームでもしようよ」
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