深海の都の話   作:林屋まつり

1 / 128
作中のオリジナル設定を書き並べました。
独自解釈の集積なので、原作と大きく離れているというか、いろいろ無理があると思いますが、この設定でお話を進めていくので、受け流してもらえれば助かります。
あと、後書きにはちょっとしたオリジナルな昔話を載せました。興味があったら一読ください。

…………もうちょっと、解りやすい解釈が出来ないものか、……不勉強が悲しい。


設定
覚書 ― 世界観設定


//.日本(作中設定)

 

 シーレーンが閉ざされ、経済の衰退が行き着いた状況。

 時の富裕層や政治家が私財を投げ打ち、国民総出で生産に励んだため辛うじて生活を維持している。そのため、餓死者はいないが、余裕がある者もなく多くの国民がぎりぎりの生活を強いられている。

 深海棲艦撃滅の任を請け負う海軍は例外、その事に対する不満は皆無。暴動は起きず、犯罪も無い。騒乱も起きない。

 最低限の生活をなんとか維持している現状。停滞し、平穏で、清貧で、平等な社会。

 

//.元帥

 

 海軍、陸軍の統括を行う。軍部の最高権力者。

 表向きは公正な選挙と経歴により選出された事になっているが、実際は海軍の独断により、家柄の関係である程度の階級を持っているが、傀儡にしやすい無能な軍人という理由で選ばれた。

 

//.陸軍

 

 深海棲艦と戦う術を持たないことから大幅な縮小、権限の剥奪を受け、海軍からは不要論を常に押しつけられている。

 陸軍艦も確認されているが、深海棲艦との戦いのため海軍に派遣という名目の強制徴収をされている。海軍は陸軍が艦娘を所持することを厭うため陸軍艦の徴収は徹底している。

 多くの逆風を受け、人数も三百人程度と大幅に減らされている。

 だが、その状況にあっても陸軍に所属している者たちは非常に精強で強靭、また、連帯感、使命感が非常に強く、海軍の権力肥大化を警戒する元帥と活発な交流を行っている。互いの信頼も厚い。

 おもな任務は国内で発生した自然災害などに対する救助活動。海の向こうで戦う海軍より国民にとっては身近な存在で親しまれている。

 また、海軍所属同士による癒着を防ぐため、不正を働いた海軍提督の逮捕、拘留する権限を持つ。年間百人近い不正を働いた提督を逮捕している。

 なお、陸軍の拘留所に使われた形跡はなく、逮捕されて出てきた提督は存在しない。

 

//.《がらくた》

 

 かつて、付喪に形を与えた神。《付喪神絵巻》で語られる変化大明神。

 想いを自我のない物体に宿して形を与える権能を持つ。

 

//.艦娘

 

 《がらくた》の権能により、艦船に向けられた、国を護ってくれる、という信仰が艦船、あるいは資材に宿り得た形。

 純粋な信仰の形であり、格としては英霊。資材を依代として分霊を構築(=建造)する事も出来る。あるいは、《がらくた》の権能により艦船への信仰心が、艦船を依代として艦娘を新規に構築(=ドロップ艦)する事もある。

 また、分霊であるため同一の艦船から構築された複数の艦娘がいる。

 同一の方法で艦船が有していた装備も構築(=開発)が可能だが、装備はあくまでも艦船の一部であるため艦娘のような人格はない。

 なお、元が人に操作される艦船であるため、人の命令には従う。

 

//.艦娘(指輪持ち)

 

 艦娘は依代に宿った英霊であるため、依代の限界出力(=オリジナルの艦船の最大出力)以上の出力を出す事は不可能。

 だが、指輪は依代その物を英霊の格にあわせて強化していく。理論上は無制限の強化を実現できる。

 装着条件は依代が耐えられる限界出力に達している事、そうでない者が装着すると依代の余剰出力の影響で指輪が破壊される。

 現在、全海軍で二十人程度とされ、正しい意味での主戦力であり、文字通り切り札となる艦娘達。

 

//.妖精

 

 《がらくた》の神使。

 艦娘に対する補助を行う。人を助ける存在ではなく、あくまでも艦娘を助ける存在。

 《がらくた》の権能の一部を有しており、海中の英霊に対する信仰心を依代に下ろして艦娘を構築する事が出来る。

 また、《がらくた》の意思で艦娘の活動補助の全般を行い、轟沈時は艦娘の想いに応じて深海棲艦に再構築する。

 

//.深海棲艦(いろは型)

 

 《がらくた》の権能により、海中に漂う呪詛が海中に沈んだ船などに宿り得た形。

 もとより呪詛の集積物であるため認識したすべてを攻撃対象とする。人格らしいものは存在しない。

 元が人の感情であるため、多くの呪詛が集積している深海棲艦ほど人に似た姿を持つ。

 

//.深海棲艦(姫種、鬼種、水鬼種、《波下の都》の住人など)

 

 強すぎる想いにより元の形を喪失した艦娘。おもに死亡(=轟沈)時、自我の喪失と死に切れない想いの爆発により発生する。

 ごく稀に、想いの爆発が自我さえ凌駕した場合は轟沈していなくても深海棲艦となる。

 艦娘の想いを叶えるため最適の形に作りかえる。想いの強さにより変質の度合いが異なり、変質の度合いが強いと精神、記憶まで変質する。

 なお、最古の深海棲艦はいぶき(=戦艦棲姫)であり、艦船を依代にして構築された最初期の艦娘たちの一人でもある。艦娘に対する研究として様々な実験に付き合わされ、ぼろぼろにされた後に耐久実験の名目で同時期に構築されたとある駆逐艦の艦娘により海没処分された。

 その時の研究成果により工廠施設や入渠施設などが作られた。また、艦娘が深海棲艦となる事が確認された。

 

 姫種、鬼種、水鬼種の名前

  作中ではオリジナルな名前をつけて登場してもらいました。

  以下、現時点で登場している名前です。(随時更新していきます)

  ・戦艦棲姫=いぶき

  ・港湾棲姫=うら

  ・泊地棲姫=みず

  ・泊地棲鬼=すい

  ・北方棲姫=ぴりか

  ・駆逐棲姫=ひさめ

  ・空母棲姫=くれは

  ・空母棲鬼=もみじ

  ・空母水鬼=あきは

 

//.《呪詛の御社》

 

 いざなぎ流、と呼ばれる流派に属する太夫達が造り上げた呪詛(=怨恨や憎悪など強い害意)を吸い上げ海に流すための社。

 元は太夫達のもとに訪れた呪詛により害された者、あるいは自らに募る呪詛をもてあまして苦しむ者を助けるために構築された。

 現在は行方不明。

 




 その昔、神様がいました。
 神様は自分の事をとてもとても頼ってくれる『もの』がいたので、そのお願いごとを叶えてあげました。
 神様にお願いごとを叶えてもらった『もの』達は、喧嘩をしたり遊んだりしました。とても、楽しそうでした。
 ただ、遊びすぎたせいで『もの』達は怒られてしまいました。
 怒られてしまった『もの』達は遊びすぎたとみんなで集まって反省し、これからどうしようか相談をしました。
 遊んでばかりではだめだ、と、『もの』達は結論し、まずは最初に喧嘩をして別れてしまった『もの』のところに謝りに行きました。
 謝られた『もの』は真摯な謝罪を受け入れ許してあげました。そして、これからどうしようか悩んでいた『もの』達にみんなで静かに暮らすことを提案しました。
 そして、『もの』達は静かに、穏やかに、少しだけ遊んで暮らしました。
 それを見ていた神様は嬉しくなりました。
 自分を頼ってくれた『もの』達が、たくさん遊んで、そして、今は満ち足りた生活を送っているのです。
 喧嘩をしたり、怒られたりした事は残念でも、それも今の満ち足りた生活のためには必要だったのかもしれません。
 もう、頼ってくれる事がなくなったのは少し、寂しいけど、それ以上に、神様にとって『もの』たちの成長は嬉しかったのです。

 だから、……神様は、また、『もの』たちのお願い事を叶えてあげました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。